東京五輪・パラリンピックが予定通り来年夏に開催できるかについて、新型コロナウイルスのワクチンがそれまでに開発できなければ「非常に非現実的」だと、国際公衆衛生の第一人者がBBCに話した。 英エディンバラ大学で国際公衆衛生研究を主導するデヴィ・スリダール教授は、今年夏から来年へと1年延期された東京五輪・パラリンピックの実施は、「ワクチンがあるかどうか次第だ」と話した。さらに、効果的で価格が高すぎない治療法がそれまでに開発されるかどうかが、決定的な要因になるとの見方を示した。 その上で教授は、「ワクチン開発にあたっている研究者たちから、これは可能だという話は聞いている。1年か1年半先になるかと思っていたが、もっと早く実現するかもしれないという情報もある」との期待も示した。