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ブックマーク / honz.jp (7)

  • (宿題に使えるかもしれない)親子で読んで考える新刊ノンフィクション5冊! - HONZ

    著者は2015年の「世界コピーライターランキング1位」を獲得したクリエーティブ・ディレクター。レニングラード生まれ、両親の仕事の関係で小学1年から中学3年の間にロシア、日、イギリス、フランス、アメリカ、カナダの6カ国で9回の転校を経験している。4つの言語で教育を受け、学制がちがうため小学校は3回卒業した。 国によって教育方針も方法も、文房具も科目も全部違う。毎回パニックになりそうなカルチャーショックも、6カ国も渡り歩けばさすがに肝も据わってくる。第2章の大人になったナージャの発見は当たり前なのに斬新で、こんな方法で不安を回避できるんだ!とおどろかされた。「ふつう」が一番違っているって面白い。

    (宿題に使えるかもしれない)親子で読んで考える新刊ノンフィクション5冊! - HONZ
  • 『言論の不自由 香港、そしてグローバル民主主義にいま何が起こっているのか』強権化する大国中国と それに抗う若者たち - HONZ

    『言論の不自由 香港、そしてグローバル民主主義にいま何が起こっているのか』強権化する大国中国と それに抗う若者たち 2017年から香港特別行政区行政長官選挙を普通選挙で行うという約束を、14年に中国政府が反故にしたことに反発する市民らが行った抗議活動、「雨傘運動」は、日でも大きなニュースになった。この運動で中心的な役割を果たした組織が「学民思潮」だ。書はこの学民思潮のリーダーのひとり、ジョシュア・ウォン(黄之鋒)による著作だ。 彼の政治活動は14歳にして始まる。香港政府が導入しようとした「国民教育」という中国共産党のプロパガンダ教育制度に反対の声を上げ、11年に学民思潮を結成したのだ。結成の中心メンバーには日で有名なアグネス・チョウ(周庭)も含まれている。このときの抗議活動には10万人以上の市民が参加し、香港政府は「国民教育」義務化の無期延期を余儀なくされた。 書では、この若き民主

    『言論の不自由 香港、そしてグローバル民主主義にいま何が起こっているのか』強権化する大国中国と それに抗う若者たち - HONZ
    no-cool
    no-cool 2020/10/10
  • なぜ彼女は逮捕され、自殺してしまったのか 『トーキング・トゥ・ストレンジャーズ──「よく知らない人」について私たちが知っておくべきこと』 - HONZ

    なぜ彼女は逮捕され、自殺してしまったのか 『トーキング・トゥ・ストレンジャーズ──「よく知らない人」について私たちが知っておくべきこと』 2015年7月、アメリカはテキサス州プレーリー・ビューでの出来事。車を運転していたサンドラ・ブランドという若い女性が、ひとりの警察官から停車を命じられた。彼女が車線変更をする際に方向指示器を出していなかったというのだ。──そう、たったそれだけのこと。でも、たったそれだけのことが、それから思いもよらない展開を引き起こす。ブランドはその場で逮捕され、3日後に独房で自殺してしまったのだ。 書『トーキング・トゥ・ストレンジャーズ』は、アメリカでコラムニストとして人気を博しているマルコム・グラッドウェルの最新作である。グラッドウェルはこれまで、アカデミックな知見を活用しながらユニークな議論を展開し、一般読者や研究者たちから高い評価を得てきた。そんな彼が今回の

    なぜ彼女は逮捕され、自殺してしまったのか 『トーキング・トゥ・ストレンジャーズ──「よく知らない人」について私たちが知っておくべきこと』 - HONZ
    no-cool
    no-cool 2020/06/30
  • 『反穀物の人類史──国家誕生のディープヒストリー』 農業の優越性という神話、国家の形成をめぐるパラドックス - HONZ

    『反穀物の人類史──国家誕生のディープヒストリー』 農業の優越性という神話、国家の形成をめぐるパラドックス いまからおよそ1万年前、人類は農業を発明した。農業が生まれると、人びとは必要な栄養を効率的に摂取できるようになり、移動性の狩猟採集生活から脱して、好適地に定住するようになった。そして、一部の集住地域では文明が興り、さらには、生産物の余剰を背景にして国家が形成された──。おそらくあなたもそんなストーリーを耳にし、学んだことがあるだろう。 しかし、かくも行き渡っているそのストーリーに対して、書は疑問符を突きつける。なるほど、初期の国家はいずれも農業を基盤とするものであった。だが、人類はなにも農業を手にしたから定住を始めたわけではない(後述)。また、メソポタミアで最初期の国家が誕生したのは、作物栽培と定住の開始から4000年以上も後のことである。それゆえ、「農業→定住→国家」と安直に結び

    『反穀物の人類史──国家誕生のディープヒストリー』 農業の優越性という神話、国家の形成をめぐるパラドックス - HONZ
    no-cool
    no-cool 2020/01/03
    『銃・病原菌・鉄』でも、農耕により身体が小さくなったこと、日本では農耕開始前に定住が始まっていたこと等説明されていたな。
  • 地図帳は、愛玩物であり夜空である 『地図帳の深読み』 - HONZ

    帝国書院のだ。そう、あの地図帳の出版社である。ほとんどの教科書は捨ててしまったが、歴史の資料集や星座の早見盤などと一緒に「地図帳」は手元に残しておいた、という方も多いのではないだろうか。書は、そんな方にピッタリのである。 捨てずにとっておいたのは、表向きには「ニュースの時に確認用に使えるから」かもしれない。しかし、実はそれ以上に「黙って眺めているだけで面白いから」という理由も、大きいのではないだろうか。要するに、地図帳は愛玩物なのである。 その悦びを満喫するために、このは生まれた。あの帝国書院と地図研究家・今尾恵介氏がタッグを組んだのだ。書を片手に、いま一度、家の奥に眠る地図帳を引っ張り出して眺めてみよう。屋さんで新しい地図帳を買ってもいい。新旧で見比べられたら最高だ。 まずは、書の構成を紹介しよう。第1章「地形に目をこらす」、第2章「境界は語る」、第3章「地名や国名の謎」、

    地図帳は、愛玩物であり夜空である 『地図帳の深読み』 - HONZ
    no-cool
    no-cool 2019/09/15
    ちょうど昨晩横浜の古地図を色々と調べていたところだったのだ。地図は面白い。
  • 『レオナルド・ダ・ヴィンチ』天才 その二面性 - HONZ

    唇を制御する神経の考察。 友人に先を越され苦悩する姿。 天才の反対を凡才とするなら 、レオナルド・ダ・ヴィンチはその両面を持っていた。 書は7200ページにわたる自筆ノートから、人を検証した評伝だ。ノートには唇を制御する神経のスケッチから、友人たちに先を越され落ち込んだ気持ちまで記されている。天才で片付けられてきた彼も、わたしたちと同じ感情を持つ人間だとわかる。 彼は《モナリザ》《最後の晩餐》《ウィトルウィウス的人体図》など、世界の誰もが知る作品を残した。誰しも下積み時代があるように、彼とて最初から完璧な作品を生み出していたわけではない。生まれた環境も非嫡出子だったこともあり、学校教育はほとんど受けていなかった。ラテン語や複雑な計算の習得にも苦労したのか、ノートには顎をつき出した、しかめ面の男も描かれている。 来であれば、いたずらに時間を浪費せず、人々の記憶に残る作品を生み出す喜びを

    『レオナルド・ダ・ヴィンチ』天才 その二面性 - HONZ
    no-cool
    no-cool 2019/07/24
  • 『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』 - HONZ

    私は、1年のうち少なくとも3ヶ月は、海外で恐竜化石調査を行っている。主な調査地は、モンゴル・アラスカ・カナダ・中国、そして日である。2017年4月には、北海道むかわ町穂別から発見された日で最初の大型恐竜の全身骨格について、発表をした。全長8メートルのハドロサウルス科という恐竜で、全身の8割以上が揃っている、世紀の大発見だ。私の研究は、それだけではない。恐竜から鳥類への進化の過程についても研究をしている。爬虫類的な恐竜から、鳥型の恐竜へと進化していくそのプロセスに注目しているのだ。脳の進化、消化器官の進化、翼の進化など、「恐竜の鳥化」というものをキャリアのテーマとしている。私だけではなく、世界中の恐竜研究者の成果によって、最近では「鳥は恐竜である」ということが定着してきた。つまり、世界中の鳥類研究者は、“恐竜研究者”ということになる。 * 最初に『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』が出版され

    『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』 - HONZ
    no-cool
    no-cool 2018/07/06
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