原発を推進してきた学者、政府、電力会社の話を聞いていると、いつも不快感に襲われ苛つきを感じる。これは何なのだろうか。たぶん根本的に哲学がおかしいのだと思う。 全電源喪失はありえない、五重の壁が破られるシビアアクシデントは発生しない、圧力容器が破壊することはありえない、発電量が大きくなっていくことによる炉の巨大化を回避するため安全係数を下げる・・・・。ありえない、ありえない。 手前勝手に設定した「想定」線を引いて、それは超えないことにする。「どこかで線を引かねば原発はできない」と斑目とかでたらめとかいう偉い先生が言っていたというが、まさにそれは「正論」なのだ。 つまり、手前勝手な線を引かず、真摯に向き合えば、実用化はできないレベルでしかないのではないか。原子力発電は。そもそも廃棄物の処理すら定まっていないようなものを、既成事実化して始めてしまっているところから間違っている。 電気は人間が作る