昨日は、広島原爆忌。9日は長崎原爆忌である。 以前の記事にも書いたが、この2つの都市に投下されたたった2つの爆弾で、昭和20年のうちに、20万人以上が死亡している。その後の原爆症の死者を除いてだ。 この数は、第二次世界大戦中における日本人(軍人、民間人を合わせ)死者の7%近くにのぼる。悲惨な地上戦が行われた沖縄での日本人死者と同じ程度の惨禍が一瞬で起きたのである。 しかし、いまだに日本核武装論が跳梁跋扈している。 私が見たところ、核武装論者と言うのは、単なるマッチョ願望の虚弱な精神の持ち主だと思うが、決定的な事実を1つだけ挙げて、日本の核武装がいかに非現実的なものかを論証したい。 日本が今、総電力消費量の3割以上を依存する原子力発電の燃料であるウラニウムをどこから調達しているか、ご存じだろうか? このウラニウムを、発電用のものよりも数十倍もウラン235が多くなるように「濃縮」し