「出版社7社、作家・漫画家122人が『自炊業者』に質問状」が話題となっている。ここでは、スキャン代行業者に送付された質問状の内容と、今後の動きについて考える。 出版社7社、作家・漫画家122人が突きつけた質問状 書籍を裁断・スキャンして電子化する行為を表す「自炊」は、Googleなどで検索すると、本来の炊事の意味より上位にくるまでになった。実際、さまざまな理由――電子化して部屋を広くしたい、大量の書籍や漫画を電子書籍端末で読みたい、など――から、自炊を行うユーザーは増加傾向にあるが、スキャナや裁断機などの購入をためらうユーザー向けに、それらを代行してくれる業者も複数登場し、人気を博している。 そんな中、9月5日にニュースとなった「出版社7社、作家・漫画家122人が『自炊業者』に質問状」は、こうしたスキャン代行業者(自炊業者)に対する出版社・作家からのアクションとして注目を集めている。 著作
前の記事 「Microsoftの新型タブレット」は成功するか 「電子書籍を本に変える」ケースたち:ギャラリー 2010年12月15日 デザイン コメント: トラックバック (0) フィードデザイン Tim Carmody タブレットや電子書籍リーダーを保護するカバーを選ぶ時には、自分の個性を反映したカバーが欲しいし、古い革製の本を読むときの、趣きのある喜びを取り戻したいものだ。そこで、これらのマシンを本のように見せかけることができるカバーをいろいろとご紹介しよう。 重厚な革製 電子書籍リーダーのカバーは、もともとは個人がホームメイドで作る現象から始まった。 『Mobileread』フォーラムのユーザーArtsci氏は2007年に、イタリアの伊Leonardo社の革製カレンダーとアドレス帳から作成した『Kindle 1』用カバーの写真を投稿した。 イタリアのフィレンツェでハンドメイドで作られ
電子書籍への蔵書コピー代行業者急増 作家や出版社、法曹関係者は「違法」と警告 産経新聞 11月21日(日)1時55分配信 お気に入りの本や雑誌をスキャナーで読み取り、個人で電子書籍を作成することが人気を集めているが、それを代行するサービスの是非が議論されている。本人に代わって営利目的でコピーすることは、著作権法で許される「私的複製」を逸脱しており、「違法」とみる専門家が少なくないのだ。村上春樹さんら人気作家の中国語版などが無断で電子化された例が相次いでいることもあり、作家や出版社は業者に警告を発している。(海老沢類) 個人で紙の本を電子書籍化することは、“自炊”とよばれる。調査会社のマクロミルが6月、米アップル社の多機能情報端末「iPad(アイパッド)」の購入者300人に行った調査では、“自炊”経験者は約2割に上った。 ただ、1ページずつスキャナーで読み込む作業は手間がかかることもあり
ウェブサイト「最前線」をつくる 星海社副社長・太田克史さん[文]西秀治[掲載]2010年11月14日おおた・かつし(38) 1972年生まれ。95年、講談社に入社。文芸雑誌「メフィスト」の編集にかかわり、2003年に「ファウスト」を創刊、編集長になる。2010年、星海社副社長に就任。=門間新弥撮影著者:宮沢 賢治 出版社:新潮社 価格:¥ 420 ■デジタルには新大陸 新たな表現生む 「出版人には、紙に加えて、デジタルというもう一つの大きな大陸ができた」 星海社は、講談社の100%出資で今年できた出版社。講談社で15年間、編集者をしていたが、いままでの出版社のビジネスのやり方は続かない予感があった。紙の本とデジタルの相乗効果で新しい表現を生む時代がきたと思って独立を願い出たら、認められた。 「いまこそ超ビッグチャンス。新しい表現の仕方をつくり出せば、100年後の教科書に載るような作家が出
「ITに、もはや戦略的価値はない」「ウェブ2.0の無道徳性」などの論文で有名な米国のテクノロジー思想家、ニコラス・カー氏がふたたび過激な書を世に問うている。今回の主題は、『THE SHALLOWS(浅瀬)』(邦題『ネット・バカ』青土社刊)。インターネットへの過度な依存が、わたしたちの脳に与える影響についてさまざまな学問を総動員して真正面から検証を試みた。ネット以前の世界を懐かしむ単純な議論ではけっしてない。電子書籍の普及などオンライン化へのシフトを不可逆的な流れとして捉え、それでもわれわれの思考が浅瀬に陥らないためには何をなすべきか、という考察に溢れている。グーグル、アップルをはぐくんだ現代米国において異彩を放つ著述家に、「ネット・バカ」論の真意を聞いた。 (聞き手/ジャーナリスト、大野和基) ニコラス・カー(Nicholas Carr) 米国を代表するテクノロジー思想家の一人。「ハーバー
左から、協議会代行理事で凸版印刷トッパンアイデアセンターマーケティング本部長の名和正道さん、協議会副会長で凸版印刷の大湊満常務、協議会会長でDNPの高波光一副社長、協議会代行理事でDNPの北島元治常務 大日本印刷(DNP)と凸版印刷の2社を発起人とする電子書籍の業界団体「電子出版制作・流通協議会」が7月27日、正式に発足した。新聞社や印刷会社に加え、東芝などメーカーや、NTTドコモなど通信業者、電通など広告代理店を含む89の企業・団体などが参加。「日本の出版文化を残しながら、電子書籍ビジネス発展のための環境作りを行う」としている。 参加するのはこのほか朝日新聞社、毎日新聞社や、トーハン、日本出版販売など取次、ヤフー、ヤッパ、NTTコミュニケーションズ、UQコミュニケーションズなどネット・通信、モリサワ、大日本スクリーン製造といったフォントメーカーなど幅広い。メーカー系はパナソニックや富士ゼ
連載第6回で印象的だったのは、電子書籍に長く携わっているボイジャー 萩野社長の「大手印刷会社よりも規模の大きい出版社はない」という発言だった。 我々はどうしてもiPadやKindleなどの端末の機能であったり、インタラクティブなギミックに目を奪われがちだ。しかし、グーグルや印刷大手の取り組みは、より多くのコンテンツ(作品)をどのように獲得するか、その仕組み作りに着々と投資し、出版社の支持を得つつある。 折りしも2010年7月8日~11日の4日間、東京ビッグサイトにて第17回東京国際ブックフェア(TIBF2010)が開催された。電子書籍への関心の高まりから、ビジネスデーはもちろん、一般公開日にも大勢の来場者が押し寄せた。 今回は、ブックフェアのリポートを通じて、グーグルと国内印刷大手(トッパン・大日本印刷)の動向を中心にまとめてみたい。 出版社からも肯定的な反応「Googleエディション」
米光一成立命館大学映像学部教授とエンジニアの松永肇一氏の対談の4回目は「デバイス」のお話です。 前回は、電書は人件費を除けば、ほぼ経費ゼロで作り、販売できるという驚きの実態が明らかになった。書店との共存や、すでにあるコンテンツとの相性もいい。驚いたのは、この方法がビジネスに大きな可能性をもたらしそうなことでした。 第4回目はそんな「電書」を読むために必要不可欠な「デバイス」の問題に切り込む。海外製のデバイスは果たして日本語の表示に耐えられるのでしょうか?(前回から読む) ―― 実は、ぜひお聞きしたいことがあって。私は、あるページ以上の電子書籍を完読できた試しがないんですよ。ところが、アメリカではおばあちゃんやおじいちゃんが、キンドルでダン・ブラウンの500ページの小説を読んでいるという現実がある。日本語は電子化になじまないのではないかという根本的な疑問があるんです。 キンドルで長編小説を読
米グーグルの躍進と伝統メディアの凋落は、今後も続くのだろうか。優れたジャーナリズムや文芸作品は、非効率性といった伝統メディアの“負”の部分とともに過去の遺物となるのだろうか。それともネット時代に適したビジネスモデルが生まれ、息を吹き返すのか。 5月中旬、早稲田大学で講演したケン・オーレッタは「未来は不透明だが、私は多少楽観している」と語った。2008年秋のリーマンショック以降、ネット企業の姿勢に、ある重要な変化が見えつつあるからだ。 「課金は加速度的に進む」 広告を唯一の収益源とするビジネスモデルの危うさに気づいたネット企業は、新たな収益源としてコンテンツへの課金を検討し始めた。その結果、ネット収入の拡大を目指す伝統メディアとの距離は着実に縮まっているという。 講演では『グーグル秘録』でも紹介した、「インターネットに初めからシンプルで分かりやすい、少額決済の機能を埋め込んでおくべきだった」
僕が電子書籍について考えていることを書きました。 今回は、先日のDTP Booster014レポートの続きでもあります。この時のレポートで書きそびれていた項目は、 ビジネスモデルは? 電子書籍はWEB化するのか。そもそもインターネットとはなんなのか。 テキストとは何か ユーザはどのようなものを受容し、5年後に一般に普及しているものはなんなのか。そもそもコンテンツとは何か。 →エクスペリエンスとコンテンツ受容の違いを抑えて考える といったことでした。ビジネスモデルについては、後日。今回は下の3つについてです。 論旨 電子書籍が普及することによって、人間の意識はどう変わって、社会はどう変わるんだろうというこれからの世界を考えています。では、過去、本やテキストは人間の意識や社会をどう変えたのだろう。さかのぼれば、文字の誕生(声しかなかった→文字ができた!)というところが最初のポイントだと思います
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