神戸大学分子フォトサイエンス研究センターの小堀康博教授、大学院生・長谷川将司さんらと、名古屋大学大学院理学研究科の三野広幸准教授らの研究グループは、独自に開発した「電子スピン分極イメージング法」を用いて、光合成の水分解反応を行っている「光化学系II複合体」の反応初期段階で生じる「光電荷分離状態」の立体構造と電子軌道の重なりの性質を解析することに、世界で初めて成功しました。 本研究は、光合成による水分解のための酸化力を損失することなく、効率的に高い化学エネルギーを生み出す仕組みを解明したものです。 今後、この原理を、太陽光エネルギーを人工的に化学エネルギーに変換する「人工光合成系」の設計に応用することで、エネルギー問題、環境問題、食糧問題の解決への貢献が期待されます。 この研究成果は、2月27日に、米国科学誌「The Journal of Physical Chemistry Letters