今年のCEDECでは、会場となった東京大学でテレビゲームの国際学術会議「DiGRA2007」も開催され、世界中の大学・研究機関からテレビゲーム研究家が集まり、連日熱い議論が展開された。中でも28日に開催された記念対談「日本のゲーム産業史:ハードウェアとソフトウェアの出会い/アーケードゲームと家庭用ゲームの出会い」は、パックマンの作者とファミコンの父が顔を合わせるとあって、海外の研究者からも大きな注目を集めた。 スピーカーは「パックマン」の作者として有名な、元ナムコの岩谷徹氏(現・東京工芸大学芸術学部教授)と、ファミリーコンピュータ(ファミコン)の開発責任者として知られる上村雅之氏(現・立命館大学大学院先端総合学術研究科教授)。司会を務めたのは馬場章教授で、馬場氏はDiGRA2007実行委員長も務めている。まさに本会議を象徴する内容と言えるだろう。 初めに馬場氏は「日本は多神教の国」と前置き