アトピー性皮膚炎と診断された乳児が生後6カ月から卵を食べ始めると、1歳時点で卵アレルギーになるのを約8割減らせるとの研究結果を国立成育医療研究センターのチームがまとめた。アレルギーの原因となる食物は早く食べ始めた方がいいという考え方で、新たな予防法につながる可能性がある。8日付英医学誌ランセットに発表した。 生後4~5カ月時点で、食物アレルギーを発症するリスクが高いアトピー性皮膚炎と診断された乳児を、生後6カ月からゆで卵(黄身と白身)とカボチャの粉末を毎日食べるグループ(60人)と、カボチャの粉末だけを食べるグループ(61人)に分けた。 卵の量は、生後6~9カ月は1日50ミリグラム、それ以降は250ミリグラムと段階的に増やした。両グループともアトピー性皮膚炎の治療を並行して行い、1歳の時点で、ゆで卵2分の1個(32グラム)に相当する7グラムの粉末を食べてもらい、卵アレルギーを発症するかどう