テレビで学習する際の子どもの脳活動は、目の前の他者からライブで学ぶ場合と異なることを、上越教育大学の森口佑介准教授と東京大学大学院総合文化研究科の開(ひらき)一夫教授が確かめた。子どもがテレビなどの画像から学習する際の脳内機序の特徴を初めて示した発見で、学習へのテレビの有効利用の手がかりになる。8月2日付の米科学誌Trends in Neuroscience and Educationオンライン版で発表した。 生後6カ月の幼児でも、目の前の他者とテレビの中の他者を区別しており、テレビによる認識や学習は重要な研究課題となっている。これまでの研究で、3歳以下の幼児はテレビから学習が十分できないのに対して、4歳ごろからはテレビの他者から学習できることが知られていた。しかし、テレビから学習する場合と、ライブで学習する場合とで、学習プロセスや脳内機序が同じかどうかは分かっていなかった。 森口佑介准教
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