森に行けば、鳥のさえずりや木々のざわめきが聞こえてくるように、水の中もさまざまな音であふれている。水中で耳をすましてみれば、魚のおしゃべりが聞こえてくるかもしれない。 魚のコミュニケーションは色・ボディランゲージ・電気といった手段で行われていると考えられてきたが、じつは彼らも音声によって意思を伝えていることが判明しつつある。 新たな研究によれば、魚類175科のうち3分の2が音によるコミュニケーションを交わしており、そうした能力は1億5500万年前に進化したと考えられるという。 そしてそれは陸上の動物たちが音声によるコミュニケーションを発達させた時期と一致するのだ。