1918年から1920年までに世界で5億人が感染し、最大1億人が亡くなったといわれる「スペインかぜ」。その悲劇的なパンデミックを生き延び、現在100歳超となったサバイバーが、「くれぐれも気をつけてほしい」と訴えている。 1918年、スペイン北部の小さな漁師町をインフルエンザが襲ったとき、ホセ・アメアル・ペニャは4歳だった。村の教会が毎日、死を告げる鐘を鳴らしていた。 それから約100年後の現在、アメアル・ペニャは、スペインでただひとり生存している、人類史上で最も悲惨なパンデミックを生き延びたサバイバーとなった。その彼がいま、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と戦う世界に向けて警告を発している。 「くれぐれも気をつけてください。同じことが繰り返されるのは見たくありません。本当にたくさんの命が失われました」 1918年のインフルエンザは、スペインでの流行が大きく報じられたことから「ス