熱で溶け出して体内へ 約5g――たった1週間で、人間の体内に入り込むマイクロプラスチック(以下MP)の重さだ。2019年にオーストラリアのニューカッスル大学が行った研究によると、私たちは毎週、クレジットカード1枚に相当するプラスチック粒子を摂取しているという。 ペットボトルやビニール袋、ストローなど、現代社会はプラスチック製品であふれている。至る所で発生したMPやナノプラスチック(MPよりさらに微細なプラスチック。以下NP)が、食べ物や空気、さらには皮膚を通じて体内に侵入しかねない。 しかしちょっとした工夫を凝らすだけで、その量を格段に減らすことができる。脳卒中などの疾患リスクを下げるためにも、今日からすぐに実践できるアイデアを紹介していこう。 前章からも明らかなように、ペットボトルを買う頻度を減らすのがもっとも近道だろう。東京農工大学教授の高田秀重氏も、その知恵を実践している一人だ。 「