サインインした状態で「いいね」を押すと、マイページの 「いいね履歴」に一覧として保存されていくので、 再度読みたくなった時や、あとでじっくり読みたいときに便利です。
セックスする=結婚する と言い換えるのがこの業界での常識だが、読解問題なのでそんな誤魔化しをすると理解がしづらいという現状もあるのよね たとえばこの間生徒に落窪物語のここの流れがわかりません。って真面目にきかれた部分なんだけど、意地悪な継母がロリコンスケベな叔父をけしかけて座敷牢に閉じ込めた姫様をレイプさせようとしてて、召使いたちが活躍して鍵こじ開けて脱出した。その時召使いは「継母は鍵あいてたら(部屋の鍵を継母から受け取っている)叔父がついに姫とセックスしたんやなw」って思うだろうから、そうじゃない証拠を残してから逃げるぞ。継母とキモクソ爺ざまぁwww踊って嬉しがるシーンでね。 いやもうこんなもん健全に説明すると逆に意味がわからなくなる。注釈がついてて、召使いは叔父が姫様に馴れ馴れしくするのをよく思っていない、とか書いてんだけど、それじゃあ鍵のくだりとか証拠のところとか訳わからんし、このシ
この人は、毎日、勉強していて楽しかったのだろうなぁと思いました。勘は鋭いし、具体的なことから抽象的なことを読み取る力も優れているし、一緒に話したら楽しいだろうなぁと思って、頁を捲ったのでした。 さて、宣長のすごい業績は、三つあります。 ひとつは、古典研究についてです。なんと言っていいのか分からない、ことばにしてしまうと失われてしまうかもしれない、日本的な情緒を「もののあはれ」ということばで表すことができたからです。 二つめは、日本語の文法についての研究、三つめは漢字音研究です。 さて、本居宣長の日本語の文法の研究の中心は、「係り結び」と「活用」です。「係り結び」は高校の古典で習いましたね。「ぞ、なむ、や、か」という「係り助詞」があると文末の活用形が連体形になる。「こそ」があると已然形になる。 これを発見したのは、本居宣長です。 古代日本人思考を知るカギだった 我々がいわゆる「古典」で習う『
さっき、Xにも投稿したけど、こっちにも書いておくわ。 自分は個人としては格別に漢文好き(このブログに、多くの証拠が残ってる筈だ)。 だからこそ、原則に返って問うけど… 【質問】教養を比べるなら、「漢文は読めないので、現代日本語訳で論語や史記や三国志演義を全部読みました」というのと、 「漢文の読み方は覚えました、それらは読んでませんが」、だと、どっちが「教養」あるの? これと同じことを、古代ギリシャ語やラテン語で考えてもいいわけだけど。 だいたい古文は甘えすぎなんや。古文や漢文以外にも、学校の教育に取り入れてほしいほどだが学習時間の確保ができずに無念さを噛みしめざるを得ない科目なんてゴマンとあるんや。「役に立ちます。春は揚げ物で笑えます」程度で認めてもらえるなんておかしいで。サンスクリット語をやりんさい。— 慈永祐士 (@jiei_yushi) February 29, 2024 これは本当
この記事は「言語学な人々 Advent Calender 2021」の13日目の記事として書かれました。アドベントも中程まで来て、シュトーレンがだんだんと小さくなっています。 聖書の敬語キリストの誕生日が12月25日であるとは実は聖書には書いてないのですが、キリストの降誕を記念するクリスマスなので、聖書を読んでみたくなります。最新の翻訳である「聖書協会共同訳」で、「マタイによる福音書」を読んでみましょう。「共同訳」といういうのは、カソリックもプロテスタントも一緒に翻訳に参画しているという意味です。 イエスがヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになったとき、東方の博士たちがエルサレムにやって来て言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。私たちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。 マタイによる福音書・2章・
昨日かなり遅ればせながら、大河ドラマ「光る君へ」の第1回を観た。 力の入ったセットや小道具で、それらしい雰囲気が出ていてよかった。大筋で雰囲気が出ているから、細部にあるアナクロニズム(後の時代のものごとが紛れこむ時代錯誤)が、かえっておもしろい。 「光る君へ」の調度品のしくじりを発見。 藤原兼家の後ろの唐屏風に書かれている人物が明らかに清国人w(平安時代だったら宋代か唐代の人物のはずなのに)#光る君へ pic.twitter.com/zwc1jeaayX — 介 (@suke88887) January 7, 2024 視聴前にこのツイートを見ていたから、多少の先入観があったことは否定できない。けれども、過去を描くのにアナクロニズムはつきものだ。無毒なアナクロニズムなら、アナクロニズムとして美味しく楽しめばいい。 第1回は少女時代の紫式部の話。ちなみに「少女時代の紫式部」という表現もアナク
阿岐有任 / A. Alito @AcquisAlito いやほんとあの体験は凄かった 関西弁で読むだけで聞き慣れない古典単語や文法も感覚的に意味が通じるんだもの あの感動が忘れられなくて、阿岐の書く平安小説の登場人物はああいう口調なのです そしてこれは大学受験あまりに関西人有利では、と圧倒的不公平を感じもした 阿岐有任 / A. Alito @AcquisAlito だから関西圏の高校生には社会は日本史選択にしとけと思うし古典を出題する大学を受験しろと思う 平安京藤原京長岡京の位置関係を問う問題で悩まないでいいのは君らだけの福音なんだぞ門前の小僧ども! 世の中、単語帳で必死に覚えなければ「淀川」の河川名を忘れてしまう人のほうが多いんだよ?
鎌倉初期を代表する歌人、藤原定家(1162~1241年)が手がけた源氏物語の注釈書「定家筆源氏物語奥入(おくいり)」の一部が見つかった。注釈書は国宝に指定されているが、少なくとも10ページ以上が欠損しており、今回見つかったのはそのうちの1ページ。池田和臣・中央大名誉教授が東京都内の古美術商から掛け軸に貼られた状態で購入し、定家筆源氏物語奥入の一部と確認した。 定家筆源氏物語奥入は、定家が家中の女性たちに源氏物語全54帖(じょう)を写させ、その際に各巻末に記した注釈部分だけを後に切り出して1冊にまとめたもの。今回発見されたページは縦16・7センチ、横14・9センチで、池田名誉教授が2年前、古美術商から「定家筆かもしれない」と聞いて掛け軸ごと購入した。調査すると、現存する奥入原本の近接ページにも、このページと同じ形の虫食い痕があったことや、書体も定家独特のものであることなどが分かり、定家筆と確
吉海 直人(日本語日本文学科 教授) みなさん、『枕草子』には伝統的な日本の四季折々の自然美や風物が鏤(ちりば)められていると思っていませんか。実はそれこそが誤解というか大きな間違いなのです。だってそうでしょう、春の風物としては「梅・鶯・桜・霞」などをあげるのが一般的ではないですか。『枕草子』にはそれが不在なのです。逆に清少納言が提起している「あけぼの」など、春を代表する景物ではありませんし、まして美意識にもあてはまりません。 それにもかかわらず、みなさんはそれを平安朝貴族の美意識として受けとっている恐れがあります。それが高校で学んだ成果だとしたら、それこそ学校教育の弊害ということになりかねません。 そこで考えていただきたいのは、仮に「あけぼの」が春の景物として当時認められていたとしたら、清少納言はごく当たり前のことを提示していることになります。それでは宮廷で評価・称讃されるはずはありませ
大前提として「古文を学ぶ」ことは、日本の伝統を学ぶこと。単に過去の出来事ではなく、現在をつくってきたものであるということを、まず理解してほしい。 だから古文は、俺たちのご先祖様の世界を見に行くようなものであって、そういった日本の伝統を学ぶからこそ、社会でも世界でも活躍できる。つまり古文は、日本人が身につける教養として大切なものなんだ。 それに、人生の役に立つかどうかでいうと、中学・高校で学んだ物理や数学を社会に出てから仕事で使っている人がどれくらいいるのか、という話にもなる。三角関数を使っている会社員なんかいる? 代わりに何を学ぶの? 次に、古文をカリキュラムから外すとして、代わりに何を勉強するのか。 よくメディアでは、古文を勉強するぐらいなら、金融や投資など、社会に出たときにもっと役に立つ勉強をしたほうがいいといわれる。 じゃあ仮に、古文や漢文をやめて、学校の授業で1時間目は金融、2時間
2023年9月付の内閣府「外交に関する世論調査」では、中国に「親しみを感じない」と回答した日本人が86.7%に達し、調査開始から最悪の数字に達した。ところが、今年の夏休み映画の目玉『キングダム 大将軍の帰還』は、興行成績75億円、約513万人を動員する大ヒットを記録した。世論調査の結果は「中国ぎらい」なのに、日本人俳優が古代中国人を演じる映画を好んで見ているのが、われわれ日本人だ。 この矛盾の理由は、多くの日本人が『キングダム』や『三国志』に登場する歴史上の中国と、航空機の領空侵犯や沖縄への取り込み工作を繰り返している現代の習近平政権の中国を、完全に“別物”だと考えているためだ。しかし、この考えは日本人が勝手に思い込んでいるもので、中国人自身は歴史の延長線上で政治やビジネスをおこなっている。 ジャーナリストの安田峰俊氏の新著『中国ぎらいのための中国史』(PHP新書)は、現代中国における「中
漏精の怒張は陰茎巨大、珍宝の末年、若くして男根を虎榜に連ね、ついで自慰に補せられたが、性、豪快、自ら慰むところ頗る多く、我慢汁に甘んじるを潔しとしなかった。いくばくもなく陰茎を扱いた後は、故山、珍湖に帰臥し、人と交を絶って、ひたすら自慰に耽った。下吏となって長く男根を俗悪な粗陰茎の前に屈するよりは、巨根家としての名を死後百年に遺そうとしたのである。しかし、性名は容易に揚らず、陰茎は日を逐うて小さくなる。怒張は漸く焦躁に駆られて来た。この頃からその肉棒も峭刻となり、肉落ち亀頭秀で、睾丸のみ徒らに丸々として、曾て壮絶に勃起した頃の最強の逸物の俤は、何処に求めようもない。数年の後、貧窮に堪えず、陰茎の衣食のために遂に竿を屈して、再び東へ赴き、一地方根吏の男根をせんずることになった。一方、これは、己の陰茎に半ば絶望したためでもある。曾ての同輩は既に遥か巨大に勃起し、彼が昔、粗根として歯牙にもかけな
ナタリー コミック 特集・インタビュー 9周年の「FGO」で学ぶ清少納言、平安の女流作家が「枕草子」で伝えたかったことは 1000年の時を越えてゲームで示された新解釈をたられば氏が解説 「Fate/Grand Order」 PR 2024年8月9日 スマートフォン向けゲーム「Fate/Grand Order(以下、「FGO」)」が、7月30日に9周年を迎えた。同作では人類の未来が失われた世界で、プレイヤーは主人公となり“マスター”として、伝説上の英雄などを召喚した“サーヴァント”と契約。ともに人類存続のための戦いに挑んでいく。人類滅亡の原因となる歴史上の7つの特異点を修正する第1部が2016年に完結。第1.5部の公開を経て、これまでの人類史とは異なる歴史を歩み繁栄した異聞帯(ロストベルト)を巡る第2部が現在展開されている。400騎以上登場する個性的なサーヴァントのキャラクターデザインには、
卑屈な奈良県民bot🦌 @nntnarabot 「ファンキー竹取物語」 ガチの昔。竹取の翁といふ陽キャありけり。 野山に混じりて竹をバチクソ取りつつ、メルカリとかで売りけり。 ある日、スーパー玉出並みに光るヤベェ竹なむ一筋ありけり。 翁、パネェと思ひて中を見るに、タピオカ並みの小人ぴえんしてゐたり。マジ卍。もはや草超えて竹生えるw 卑屈な奈良県民bot🦌 @nntnarabot バイブスあげぽよの翁言ふやう、 「山でエンカウントしつる竹、ガチ臨界反応状態。写メ撮りてSNSにアプれば、バズりぬべし。さればワンチャン持ち帰らむ」 とて、ドルチェ&ガッパーナの籠に入れ、家へと持ち帰りたり。 妻の嫗、うち喜びて、秒でインスタへ上げつ。 然らば、バズりける事この上なし。 卑屈な奈良県民bot🦌 @nntnarabot この姫養ふほどに、はや三月ほどで美しきJKへ育ちぬ。 翁調子乗りて、YouT
※本記事は「平家物語」、アニメ『平家物語』のストーリー展開に触れています。 胸に響く「滅びの歌」 アニメ『平家物語』が深夜の地上波で放送されている。 胸に刺ささる作品である。 主人公は、男のなりをした琵琶を弾く少女「びわ」。 ゆえあって平重盛の館に住むことになり、その子息の平維盛、資盛、清経らと兄弟のように育つ。 平家の栄華から没落をその内側から見続ける「他者」のポジションにいる。 ぼんやり見ているぶんには「平家のことを語り伝えるためだけにその中枢にいる妖精」のようである。 「平家物語」の語り手の化身とも言える。 その透き通った声が、見ている者の心を掴んでを離さない。 その透徹さは、時を越えていく。 800年を越えて語り継がれている『平家物語』は滅びの歌である。 平忠盛の出世から始まり、栄華を極めるさまから、一族もろともに滅んでしまう姿が活写される。 「やがてこの人たちは地上から消え去る人
――現在放送中のTVアニメ『平家物語』、いかがでしたか? 古川 とても感動しました。あのオープニングアニメーションから最高ですよね。重盛が手を振って、徳子がニコッとしているだけで感動します。通しで2回見たんですけど、見るたびに理解が深まるという、そういう作品だなと思っています。 ――『平家物語』との出会いはどんなものでしたか? 古川 僕は福島出身で平家とは縁もゆかりもなく育ったので、学校とマスメディアから得る情報以外は持っていませんでした。那須与一(なすのよいち)が「ほうら、的を射た、すごいだろう!」みたいな、戦争をカッコいいと思ってしまうようなシーンが描かれた物語というイメージもあって。壇ノ浦の悲劇はわかっていましたが、それでも「勇壮な戦いのドラマ」として世間に流布していると感じていたんですよ。だから『平家物語』に肩入れしたことは、ずっとなかったんです。 ――『日本文学全集』を編むにあた
追々記(1/23, 16:55): ちょっと自分でも気になる箇所があったので末尾に試訳Dを足しました。そちらにお進みください。 * 朝日新聞の愛のない口語訳に驚きあきれてかわいそうを通り越す話です。 www.asahi.com 大したことのない歌です。でもね、こういうのが大切なんですよ。 かきおくもかたみとなれやふでのあと我はいずこのうらにすむとも 品詞分解します。 かきおく:カ行四段動詞「書き置く」連体形。係助詞「も」の上は連体形です。 も:不確かさ、不安、懸念の係助詞。AかもしれないしBかもしれないしそれ以外かもしれない。 かたみ:名詞。「形見」。直観的には「片身」(かたみに袖をしぼりつつ)にも掛けているかなとも思いますが、この方の他の歌を見てみないと何ともいえません。また、「記念パピコ」(後述)。 と:格助詞 なれ:ラ行四段活用動詞「なる」命令形。なってしまえ。 や:詠嘆、強意の係助
古文の勉強は意味がない? 「一生使わない古文なんて勉強するくらいなら、プログラミングや投資などの、社会人になってから役に立つ知識を勉強した方が良いのでは?」という「学校教育における古文不要論」を、最近よく耳にするようになってきました。 学校で古文を教えている国語教師としてはとても悲しい言説ですね。これは、古文を勉強する意味を全国の国語の先生がきちんと伝えられていない「国語教師の怠慢」が原因であり、国語教師としては受け入れなければならない世の中の本音なのだろうと思います。 さて、今回は「古文不要論」に対する一つの反論として、「現代の文章や言葉を理解するために、古文を勉強する必要がある」ということをお話ししたいと思います。 古文が不要であるという考え方の根本にあるのは、「古文を勉強する意味は、昔使われていた言葉や昔書かれた文章を読解できるようになるためだ」という前提だと思います。 たしかに、昔
忘れられた人々の「声」を拾い集め、それを「物語」として大衆の前で「演じる」こと。アニメ界の鬼才・湯浅政明監督の新作映画『犬王』は、室町時代に活躍した異形の能楽師・犬王(アヴちゃん(女王蜂))と、盲目の琵琶法師・友魚(森山未來)の運命的な出会いを描いた、スペクタクルな音楽活劇となっている。 古川日出男の小説『平家物語 犬王の巻』を原作に、その脚本を野木亜紀子が担当していることも大きな注目を集めている本作。野木亜紀子といえば、『アンナチュラル』、『MIU404』といったテレビドラマのオリジナル作品、さらには映画『罪の声』の脚本などで、「声なき者たちの物語」あるいは「忘れ去られた人々の声」を拾い上げてきた人気脚本家だ。 本作も、「奪われて失われた」者たちを描く。異形の子として生まれて蔑まれた犬王と、幼い頃に父と自らの視力を失った友魚。二人はバディとなって埋もれた平家の物語を大衆に語ることで室町時
古文の読解が苦手だった。 赤点は取ったことがないし、センター試験も「これは絶対にありえないだろう」というのを消去法で排除していって残ったのをマークしていたので、それなりの成績は取れたのだけれど、古典の文章を美しいものとして楽しむまでには至らなかった。 だが、数日前からずっと昔に自分が父親の本棚から持って行った、現代語訳付きの「枕草子」を読み始めている。これは積読を崩したかったからでもあるし、図書館から本が届くのが遅れていて、通勤時間に読む本がなくなってしまったからだ。(本当は自分が予約ボタンを押し忘れていたため。図書館は悪くない。) 読み始めると、読み継がれてきたものだけあって結構面白い。「お坊さんはやっぱりイケメンがいいよね」みたいなガールズトークっぽいのもあれば、「閉めなきゃいけないドアを開けっぱなしにするやつマジむかつく!」みたいなあるあるネタもある。清少納言自身のキャラが立っている
令和という元号の由来となった日本最古の歌集「万葉集」を現代の奈良言葉で超訳した本がシリーズ累計26万部となり、古典作品では異例のヒットを飛ばしている。刊行したのは、社員のいない一人出版社「万葉社」(高松市)を営む作家の佐々木良さん(39)だ。広告にお金もかけられない中で、ユニークな超訳が交流サイト(SNS)などを通じて広まるという、令和ならではのベストセラー誕生の物語はまだまだ続く。 何度、声をかけても振り向いてくれないことを嘆く男性の歌«玉葛 懸(か)けぬ時なく 恋(こ)ふれども 何しか妹(いも)に 逢ふ時もなき»。佐々木さんの超訳はこうだ。「マッチングアプリで『いいね』しまくってんねんけど 会うまでには発展せーへん…」。シリーズに収録された超訳はどれもユニークで、万葉の人々を身近に感じさせる。 佐々木さんが万葉集に注目したのは改元がきっかけ。万葉集ができた頃に首都だった奈良の言葉が標準
直近の第18回「岐路」では、道長の兄・道隆(井浦新さん)の死後に関白に命じられた道兼(玉置玲央さん)が就任の日に倒れ、7日後に亡くなるという「七日関白」が描かれました。 水野:こんなに早く、まひろ(吉高由里子さん)から母を奪った「かたき」でもある道兼が死んでしまうとは思いませんでした…。 たらればさん:玉置道兼さん、好感度最低からぐんぐん上げていって、上げきったところで舞台から退場……、というのが、演出だとわかっていても切ないし残念ですね。道長(柄本佑さん)が抱きしめる、という最期もすごかった。 水野:道長の父・兼家と、兄・道隆は妻が看取って、思い出に残る歌を口にして亡くなりましたが、今回は道長なんだなぁ…と思いましたね。 たらればさん:残酷でもあり、運命でもあり…、「藤原道兼」という、どちらかといえば知名度の低かった歴史上の人物が、ドラマを通して多くの人々の心に印象深く刻まれたと思うと、
映画ライターの杉本穂高と批評家・跡見学園女子大学文学部准教授の渡邉大輔が話題のアニメ作品を解説しながら、現在のアニメシーンを掘り下げていく企画「シーンの今がわかる!アニメ定点観測」。 第3回は、山田尚子監督作『平家物語』をピックアップ。山田監督が新たに取り入れた作画要素から見える日本アニメの流れや、“女性の物語”としての側面における本作の魅力などについて語ってもらった。(編集部) 動画も公開中 山田尚子らしい実写感と新たな版画的要素 杉本穂高(以下、杉本):『平家物語』を山田尚子監督が作ると初めて聞いたとき、どう思いましたか? 渡邉大輔(以下、渡邉):非常にミニマムな身の回りの日常を扱う作品で注目されてきた京都アニメーション出身の山田監督が、『平家物語』という日本を代表する貴族と武士の物語をどう作り出すのか興味深く感じました。あと、センシティブな話になりますが、『平家物語』は大きな災いの話
そんな疑問にお答えします。 古文などの単語はどうやれば覚えられるのか? 一説によると記憶は思い出そうとした時に定着しやすいそうです。 思い出そうとしなければならないほど大事な情報だと脳が認識するからと言われています。 紹介するアプリ『古文単語 完全記憶』ではこの仕組みを利用しています。 それでは見ていきましょう。 アプリ『古文単語 完全記憶』の特徴【効率よく暗記が出来る】 アプリ『古文単語 完全記憶』の特徴は以下の通りです。 出典:App Store 最適な復習のタイミングで通知してくれる 『古文単語 完全記憶』は忘却曲線を適切なタイミングで通知してくれます。 そして復習する度に脳は頑張って思い出そうとするんです。 忘却曲線に関しては諸説がありますが、 何度も思い出すという行為を繰り返していけば記憶に定着しやすいと思いますよ。 何より復習のタイミングを自分で考えなくてもいいと言うのは物凄く
2018年3月24日(土) 国語教育史学会・第60回例会 於早稲田大学・発表資料 小西甚一の古文学習参考書三部作の価値 −佐伯文法の影響を中心に− 國學院大學兼任講師 大東文化大學非常勤講師 岡田 誠 序 小西甚一は、日本文学研究社として数多くの分野で業績を残したが、古文の学習参考書の名著を書き残したことでも知られている。小西甚一の書いた代表的な古文の学習参考書をあげると以下の三冊になる。 『古文研究法』(洛陽社)昭和30年 『国文法ちかみち』(洛陽社)昭和34年 『古文の読解』(旺文社)昭和37年 これらの三冊は、その水準は高く、後の学習参考書の模範とされたといわれている。これらの学習参考書は、初版が旧制から新制に学校制度が切り替わってから10年以内に書かれたもので、共通一次試験、センター試験導入以前の時期であり、入試問題も現在のような客観式のマーク問題ではなく、じっくりと読解させるもの
万葉の歌の改作について 小倉百人一首には、奈良時代の歌人の歌も選ばれている。そのうち万葉集に載っていることが確認できるのは二つだけだが、いずれも改作されている。改作は、百人一首に選ばれる以前に同じ藤原定家の選んだ新古今和歌集に載せるときにすでに行われている。持統天皇の「春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山」の元歌は「春過ぎて夏来たるらし白妙の衣ほしたり天の香具山」だし、山部赤人の「田子の浦にうちいでてみれば白妙の富士の高嶺に雪はふりつつ」は、「田子の浦ゆうちいでてみれば真白にぞ富士の高嶺に雪はふりける」である。なぜ、このような改作をする必要があったのだろうか? 二人の元歌に共通することは、実際に目にした光景への感動を率直に歌っているということである。持統天皇の元歌にある「ほしたり」は「ほしてあり」が短縮したものであり、「ほしている」ということである。衣をほしているのを実際に見て、
「ら抜き言葉」は、間違った日本語の使い方とされている。 少なくとも正式ではなく、改まった場で使うべき言葉でないとされている。 しかし私は逆に、ら抜き言葉こそ世に言う「美しい日本語」であり、ら抜きでない表記はむしろ絶滅した方が良いと思っている。 まず、ら抜きでない表記―― 例として「テレビを見られる」を採り上げてみよう。 これには、三つの意味が読み取れる。 ①可能態:「テレビを見ることができる」の意味 ②受動態:「(私の)テレビを見られてしまう」の意味 ③敬語態:「テレビをご覧になる」の意味 一つの表記で、この三つの意味のどれにも取れる。 その文章単体では判断できず、前後の文脈を見ることでしか判断が付かない。 これを私は、「美しくない」と思うのである。 では、ら抜き言葉にすればどうか。「テレビを見れる」―― これは問題の余地なく、①可能態 の一択である。 すなわち、その文章を見ただけでどんな
「国語の真似び」は、現状は大学受験を中心としたサイト運営になっています。このサイトだけで基本的な知識について学習できるように作ってきました。今日はこのサイトを使った学習の案内と今後の更新方針です。 「国語の真似び」も、運営して約2年が立ち、最低限必要とされるページが構成できました。 今後はこれらのページの見直しとYoutube動画の追加、実際の問題演習、実際の授業に即したページ、各大学ごとの傾向と対策などを追加していくつもりでいます。 ただ、ブログという性質上、昔にあげた記事が埋もれてしまうこともあり、どのように記事があるのか、どうやってページにたどり着けばいいのかなどがわかりにくくなっていることと思います。 というわけで、今日は大学受験にしぼって、目的ごとにどうやって使っていけばいいかを解説していきたいと思います。 自分で必要な記事にたどりつきたい~「カテゴリ」と「サイト内検索」を使う
>>>「平家物語」画像を全て見る(19点) 『聲の形』(16)や『リズと青い鳥』(18)などで知られる山田尚子監督の最新作が、サイエンスSARU制作の「平家物語」であることに注目が集まっています。 本作は、2022年の1月からテレビ放送が開始となりますが、フジテレビ・オンデマンド(FOD)で、9月16日から独占先行配信されています。「平家物語」は日本人のほとんどがその名を知る古典の名作ですが、今回のアニメ作品が原作としているのは、古川日出男さん訳による現代語版です。 京都アニメーションで数々の傑作を監督した山田監督が、それ以外の会社と初めて組んで、日本人の心象に深く刻まれたこの物語をどう描こうとしているのか、原作と映像を比較しながら考えてみたいと思います。 >>>【関連記事】<考察>アニメ「平家物語」と『この世界の片隅に』で紐解く“祈り”の継承 >>>【関連記事】アニメ「平家物語」歴史に詳
(前回の続きです) その代わりと言っては何ですが、わたしがこの場を借りて、古文の暗唱の利点を2点記します。 第一点目は、古文の暗唱を通じ、多くの生徒さんが苦手とする古文文法を、しっかり記憶することができます。 古文文法と言うと、「く、から、く、かり.....」といった呪文のような文言の暗記ばかりが強調されています。 こういう暗記をやって、「さあ、問題集を解け!」と言われても、何のことやらさっぱり分からないのももっともです。 古文の暗唱をしていれば、学んだ文法がどう実際に使われているのか、よく理解できます。 そして、それは記憶の助けにもなります。 わたしは、その昔、古文の文章をしっかり覚えた上で、「文法ってこうなっているのね.....」と理解していました。 そのため、古文の文法で苦しんだ経験がありません。 例えば、 「兎追ひし かの山 小鮒釣りし かの川.....」 という出だしで始まる「ふ
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く