会社のビジネスチャットの「いいねボタン」が相手に失礼だからと全面禁止になってしまった――。 こんな趣旨のツイートがTwitterに投稿され、物議を醸している。「意思はしっかり言葉で表しなさい」「それがあるべき姿だ」が会社側の姿勢とのことだ。 会社側の気持ちは分からないでもない。しかし筆者はこの会社の行動、およびこの企業の組織カルチャーは極めて残念であると断言する。デジタルトランスフォーメーション(DX)やイノベーションが叫ばれる時代において、危機感のかけらもない。こんな考えの古い経営陣や人事部門、情報システム部門がのうのうと存在している事実が、日本人として恥ずかしい。 ビジネスチャットの「いいね」を全面禁止する。そのやばさを、生産性、スキル&マインド、カルチャーという3つの観点から徹底的に指摘したい。 コミュニケーション効率と生産性が大幅にダウンする スタンプ利用禁止はコミュニケーション効