トヨタとBMWグループは、水素分野での協力関係を強化する事で合意し、基本合意書を締結した。両社は燃料電池インフラ整備や次世代燃料電池システムの共同開発を目指し、BMWは2028年から量産の燃料電池車「FCV(Fuel Cell Vehicle)」を販売する計画である。 この提携の狙いは、量産コストと販売価格を下げ、水素社会への移行を加速する事にある。FCVは二酸化炭素を排出せず水しか生じないため「究極のエコカー」とされているが、水素ステーションの設置費用や燃料電池システムのコストが高いことが課題であった。 トヨタとホンダは早くからFCVの実用化を進めており、トヨタは2014年に世界初の量産FCV「ミライ」を発売した。ホンダもGMと提携し、2024年から米国で「CR-V e:FCEV」を生産・販売開始している。 今回の提携では、トヨタが新型基幹部品をBMWに供給し、BMWがEV技術を組み合わ