写真館でアシスタントをする、まだ駆け出しのカメラマンが、初めて撮影の仕事を任される。 それは、赤ん坊の遺体撮影だった、という、ちょっとドキッとするところから物語がスタートするのが映画「初仕事」だ。 ただ、こういう題材を興味本位に取り上げた作品では決してない。 避けることのできない死と、真摯に向き合った作品になっている。 なぜ、遺体撮影という行為を題材にし、そこでなにを描こうとしたのか?監督・脚本・主演を務めた小山駿助に訊く。(全五回) 赤の他人の遺体の写真は、あまりみたいと思わないのではないか? 前回(第一回)、「死者を撮影する」という行為について、「人それぞれ向き合い方が違い、考え方も違うのではないか」と思い、この題材に向き合っていったという話が出た。 そこから脚本作りははじまったそうだが、いろいろなことが複合的に絡んでひとつの物語が出来上がっていったと明かす。 「遺体を撮影する行為をひ