『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』で描かれるサイバーマシンたち。そのバックグラウンドには、マシンデザイン:河森正治氏のアイデアや知見が存分に注ぎ込まれている。サイバーマシンの世界観を端的に表しているのが、スーパーアスラーダ01のメカニカルイラストだろう。現実的なレーシングマシンの構造と、アニメーションならではのキャラクターデザインの魅力…、両者の融合した姿が凝縮されているのだ。はたして河森氏は、どのような思いでこのイラストを手掛けたのだろうか。その背景と『サイバーフォーミュラ』への思いをお聞きした。 現実の車の構造を踏まえつつも サイバーマシンを確立すること まず、河森さんが描かれたこのスーパーアスラーダ01のメカニカルイラストのルーツを辿ってみると、1991年10月にアニメ雑誌(月刊ニュータイプ)の版権用として描かれた物でした。 河森:描いた記憶はあるのですが、1991年だったのは驚き