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近代史の検索結果361 - 400 件 / 602件

  • 空中に浮かぶ、非接触ボタン コロナと共存する新装置:朝日新聞デジタル

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      空中に浮かぶ、非接触ボタン コロナと共存する新装置:朝日新聞デジタル
    • 『ユーゴスラヴィア現代史 新版』によせて

      山崎信一・鈴木健太 ※8月27日に刊行となった『ユーゴスラヴィア現代史 新版』。歴史学の名著として知られた旧版を改訂するさなかに、著者・柴宜弘さんが急逝されました。その思いを引き継いで出版作業にあたられた山崎信一さん、鈴木健太さんに、本書の意義をご執筆いただきました。 柴宜弘著『ユーゴスラヴィア現代史 新版』が、このたび無事に刊行の運びとなった。本来であれば、著者自身がその紹介にあたるところであろうが、著者の柴先生は、残念ながら本年5月28日に急逝された。1996年に岩波新書の一冊として、『ユーゴスラヴィア現代史』(以下、「初版」)が出版されてから25年を経て、今回「新版」の刊行に至った詳しい経緯、かつてのゼミ生が校正を引き継いだ経緯などは、「新版」巻末の追記に記されているので、詳しくはそちらをご覧頂ければと思う。ここでは、紙幅の関係もあり追記において触れることのできなかった点、すなわち本

        『ユーゴスラヴィア現代史 新版』によせて
      • 戦いの虚しさと恐怖を語り継ぐ──現在のウクライナ戦争下の世界情勢の中で観るべき東欧映画11本|Knights of Odessa

        戦いの虚しさと恐怖を語り継ぐ──現在のウクライナ戦争下の世界情勢の中で観るべき東欧映画11本|Knights of Odessa 私、Knights of Odessa は、「死ぬまでに観たい映画1001本」を通して知ったフランチシェク・ヴラーチル監督によるチェコ映画『マルケータ・ラザロヴァー』(1967年)の力強さと、フサーリク・ゾルタン監督によるハンガリー映画『Szindbád』(1971年)の摩訶不思議さに惹かれて以降、東欧映画を400本ほど鑑賞してきた。今回は「現在のウクライナ戦争下の世界情勢の中で観るべき東欧映画」として、関連する11本の作品を紹介したい。 本題に入る前に、2点ほど明確にしておくべきことがある。1点目は、今回の記事のテーマが「現在のウクライナ戦争の状況を知るために観るべき映画」ではないことだ。ウクライナでは、特に2014年のクリミア併合以降の期間に、ロシアとの問題

        • 『【山上徹也容疑者に関連して】思い出したこと』

          日本史野島博之 のグラサン日記 学研プライムゼミ特任講師。 朝日カルチャーセンター講師。 社会専科最高顧問。 授業ではいつも、歴史に秘められた、予想もしなかったような断層にハッとする感覚を大切にしたいと考えている。 皆さん、こんにちは。 いつも本当にありがとう。 大昔の話。 1970年代末、僕が大学にはいったころは、多分、国際勝共連合(統一協会、現・世界平和統一家庭連合)の活動の最盛期だった。 統一協会は、主要大学に原理研究会(原理研)という聖書サークルを組織して、熱心に学生を勧誘していた。 参加すると、しばしば洗脳されてしまい、僕も何度か新宿西口あたりで必死になって高額な壺を売っている大学生の姿を目撃した。 入学直後から学内はいつも騒然としていた。 原理研のメンバーと「反原理共闘」に共鳴する学生が連日のようにあちこちで小競り合いをくりかえしていた。 5月か6月ごろ、ひょんなことから、僕は

            『【山上徹也容疑者に関連して】思い出したこと』
          • 【悲報】れいわの下野市議、地元企業への攻撃の盾になった暇空茜を褒めただけで粛清されてしまう : 痛いニュース(ノ∀`)

            【悲報】れいわの下野市議、地元企業への攻撃の盾になった暇空茜を褒めただけで粛清されてしまう 1 :名無しさん@涙目です。:2024/06/29(土) 19:10:17.05 ID:iHYlUqWv0.net 【悲報】れいわ議員、粛清される pic.twitter.com/2uU0yH74Cj— なる (@nalltama) June 29, 2024 https://x.com/Miyuki46shigi れいわ新選組🐾山下みゆき(栃木県 下野市議)🐾@Miyuki46shigi 岩下の新生姜 栃木県の誇りです! 2: 名無しさん@涙目です。(茸) [BR] 2024/06/29(土) 19:11:15.95 ID:dyoXjKeU0 処されました 3: 名無しさん@涙目です。(みかか) [ニダ] 2024/06/29(土) 19:12:16.93 ID:UrBtdjFK0 日本よ

              【悲報】れいわの下野市議、地元企業への攻撃の盾になった暇空茜を褒めただけで粛清されてしまう : 痛いニュース(ノ∀`)
            • 「ガーゼマスク」は役立たない――100年前に指摘されていた! 『流行性感冒』 | BOOKウォッチ

              実に貴重な報告書が復刊されていることを知った。『流行性感冒――「スペイン風邪」大流行の記録 』(東洋文庫)。約100年前、世界で数千万人の命を奪ったというスペイン風邪について、直後に日本国内での被害状況や対応を総括した公的文書だ。内務省衛生局の作成。2008年に平凡社の「東洋文庫」に収められている。改めて手に取り、味読する価値が十二分にあると感じた。 日本では38万人が死亡 本書の原本は大正11(1922)年の刊行。冒頭に「内務省衛生局」による「巻頭言」が掲載されている。当時の苦労ぶりがわかるので再録しよう。 「全世界を風靡したる流行性感冒は大正七年秋季以来本邦に波及し爾来大正十年の春季に亘り継続的に三回の流行を来し総計約二千三百八十余万人の患者と約三十八万八千余人の死者とを出し疫学上稀に見るの惨状を呈したり。 当局は毎次の流行に対し常に学術上の知見と防疫上の経験とに鑑み最善の施設を行ひ之

                「ガーゼマスク」は役立たない――100年前に指摘されていた! 『流行性感冒』 | BOOKウォッチ
              • 2019.07.14 アヘン中毒にさせられた中国とされなかった日本:運命を分けた大英帝国の侵略術|坂元誠幸(note premium creator)

                幕末の志士が涙を呑んだ事件がありました。 1858年、開国した日本はアメリカ・イギリスと条約を結びました。 不平等条約の締結です。 その内容は、 1.領事裁判権の承認 日本国内で外国人が罪を犯した時に、日本の法律ではなく、その外国人の出身国の領事が自国の法律で裁く というものや、 2.関税自主権の放棄 他国の商品を日本が輸入して売る際に、その商品にかける関税額を日本では決められない というものなど、日本には不利なものばかりで、当時の志士たちは涙を呑むほかありませんでした…。 ここまでは教科書にも載ってあり、皆さんもご存知かもしれません。 しかし…、この不平等条約には教科書では教わらないもう一つの重要な事実がありました。 それは、条約の第4条に明記されている歴史的にも重要なことなのに、大河ドラマや歴史の教科書では、決して表にはでてくることはない「日本へのアヘン輸入」が明記されていたということ

                  2019.07.14 アヘン中毒にさせられた中国とされなかった日本:運命を分けた大英帝国の侵略術|坂元誠幸(note premium creator)
                • 村井邦彦×吉田俊宏『モンパルナス1934~キャンティ前史~』連載スタートに寄せて

                  村井邦彦と吉田俊宏による新連載『モンパルナス1934~キャンティ前史~』の本編スタートに先駆けて、両人より寄せられた序文を掲載する。なお、関係各者との対談企画「メイキング・オブ・モンパルナス1934」の第一回として、村井邦彦と細野晴臣の特別対談も同時掲載しているので、こちらも読まれたい。【村井邦彦×細野晴臣「メイキング・オブ・モンパルナス1934」特別対談】(編集部) 村井邦彦による序文 「おまえ、緑色のスパゲティーを食べたことあるか」 ある土曜の昼下がり、友人の山田和三郎が言った。僕はケチャップで味つけした真っ赤なナポリタンしか知らなかった。 「緑色をしたバジリコってやつを出す店ができたんだ。連れていってやるよ」 信号が赤から緑に変わったように、僕の人生が前に進み始めた瞬間だった。 僕はジャズサックス奏者の吉本栄さんに弟子入りしてアルトサックスを習っていた。和三郎はレッスン仲間の一人だっ

                    村井邦彦×吉田俊宏『モンパルナス1934~キャンティ前史~』連載スタートに寄せて
                  • リビングから世界へ?!(中学受験対策の話) - 3姉妹の子育てヒント集

                    こんにちは。3姉妹の子育てパパで、教育担当です。我が家では、リビングの出窓に地球儀を置いて、国名がニュースで出たらすぐに探させるゲーム(勝手に我が家で作成)に使っています。 手前の地球儀は、ビーチボール素材の地球儀ボールなので、ボールとして遊ぶことも可能です。 中学受験には世界地理は直接は必要ないのですが、近代史に出てくるし、一般常識として小さいころから身に着けたほうがいいかな?と思って遊びながら国名を覚えるようにしています。 ちなみに、旧ソ連が解体して独立した中央アジアの国々(なんとかスタン系の国)は、私が学生のころにはテストに出題されなかったので、覚えておらず(ただ忘れただけ?)、子供のほうが詳しいです。 それでは、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。 以下、ポチッと押していただけると助かります!! みなさまには、いいことがありますように。 2021.06.17初版

                      リビングから世界へ?!(中学受験対策の話) - 3姉妹の子育てヒント集
                    • 【一聞百見】世界の美術を和歌山から変える 県立近代美術館の学芸員・青木加苗さん

                      撮影の人気スポットである美術館の階段の踊り場に立つ青木加苗さん。「多忙な年末年始でした」と振り返った=和歌山市(鳥越瑞絵撮影) 長い歴史を持つ国際博物館会議(ICOM)の美術館・コレクション国際委員会(ICFA)で昨年9月から委員長を務めているのが、和歌山県立近代美術館の学芸員、青木加苗さん(44)。このポストに、まだ40代の若さの非欧米人女性が就いたというのはなかなかの快挙に違いない。「世界」と「和歌山」という複眼思考で、青木さんは「美術館の未来」をこれからどう描いてゆくのだろうか。 移民県の歴史に向き合って「信じられない、この数カ月でしたね」 そういって、思い切り笑った。実際、笑い飛ばしてしまうしかないほどの忙しさだったのだろう。 彼女の勤務地である和歌山は、海外への移民が日本で6番目という「移民県」。もちろん、その中には、移り住んだ先で美術を志す人もいた。とりわけ、石垣栄太郎やヘンリ

                        【一聞百見】世界の美術を和歌山から変える 県立近代美術館の学芸員・青木加苗さん
                      • 景福宮の不法占領を明らかにした「日本の良心」中塚明教授死去

                        日本の朝鮮侵略史研究の権威 日本軍による景福宮占領の真実を明らかに 羅州東学謝罪碑の建立を導く 「日本、植民地支配の違法性を認めるべき」 日本の歴史歪曲を批判し、「日本の良心」とも呼ばれた奈良女子大学の中塚明名誉教授(写真)が29日死去した。享年94。 故人と親交の深い円光大学のパク・メンス名誉教授は30日、肺がんで闘病してきた中塚教授が前日亡くなったことを遺族から聞いたと明らかにした。 大阪出身で京都大学史学科を卒業し、日本近代史を専攻した故人は、1960年代から日清戦争をはじめとする近代日本の朝鮮侵略史研究に力を入れ、多くの研究成果をあげた。故人が1997年に出した『歴史の偽造をただす―戦史から消された日本軍の「朝鮮王宮占領」』は、1894年に日本軍が行った景福宮不法占領の真実を詳細に記録した日清戦争の「戦史草案」を探し出し、日本軍の景福宮不法占領の真実を100年ぶりに明らかにした力作

                          景福宮の不法占領を明らかにした「日本の良心」中塚明教授死去
                        • 日本近・現代史研究入門 - 岩波書店

                          日本近代史・現代史の論文を書く、すべての初学者のために――。テーマの決めかた、史料について、調査の方法、目次のつくりかたなど歴史研究の基盤を、論文執筆の作業フローに即して基本から解説。第一線の研究者たちが提供する大きな見取り図が、研究史と向き合うあなたを助けてくれる。必要なことは、この一冊で分かる! はじめに 何が悲しくて研究するのか? この本は何のために書かれているのか なぜこんな本が必要なのか それでも研究するのか? 第Ⅰ部 研究を始めよう 論文を書き終えるまで……松沢裕作・高嶋修一 1 とりあえずテーマを決める テーマとは何か 最初は思いつきでもよい 史料の有無 たいていのことは誰かが研究している ──先行研究の有無 なぜその研究対象・研究テーマを思いついたのか 何も思いつかない場合 テーマの見直し 2 先行研究をつくる 何がどう「先行」するというのか とりあえず検索してみよう 入門

                            日本近・現代史研究入門 - 岩波書店
                          • 社会主義と資本主義と少数民族 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                            たまたま見かけて買った芳賀日出男『秘境旅行』(角川文庫)は、61年前に出た本が3年前に再刊されたもので、北は北海道の果てから南は(米軍支配下だった)沖縄まで、全国の秘境の姿を写真とともに描き出した名著ですが、その中の網走のオロッコ族の話は、近代史の荒波に揉まれた少数民族の姿が浮き彫りになっていて、何回も読み返しました。 https://www.kadokawa.co.jp/product/321902000166/ 網走〈日本国籍を持つ北アジア系のオロッコ族を訪ねて〉―北海道― オロッコ族やギリヤーク族は、戦前日本領だった樺太の先住民族で、その一部が戦後北海道の網走に住み着いていたのです。それを聞いた著者の芳賀は、網走に出かけて博物館の館長の紹介で網走に住むオロッコ族の人々に会いに行きます。 芳賀がオロッコ族の祭りを見せてくれと頼み込み、仕方なくそれに応じて踊ったら神様が焼けてしまい、祝祭

                              社会主義と資本主義と少数民族 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                            • イギリスこそが世界最大の侵略国だった~~「戦争文化叢書」を読む2

                              前回はに引き続き、GHQが大半の書籍を焚書処分した世界創造社の「戦争文化叢書」の中から、今回は『英国の世界統治策』(GHQ焚書)という本を紹介させて頂きたい。 イギリスは如何にして植民地を獲得したのか この本の第一章は「如何にして植民地を獲得したか」だが、冒頭で、当時イギリスの植民地となっていた国々の名前が2ページに亙って列記されている。 こういう話は文章よりも地図で確認した方がわかりやすい。上の画像は第一次世界大戦勃発時の世界の植民地の地図だが、この当時アジア、アフリカ、オセアニアの大半の国々は、欧米列強国の植民地であった。サーモンピンク色で表示された部分がイギリスの植民地であるが、イギリスはかつて 全世界の陸地と人口の4分の1を版図に収めた世界史上最大の面積を誇った帝国であった。これだけの植民地を、イギリスはいかなる方法で獲得していったのであろうか。 大西洋を渡ってアメリカから財貨をも

                                イギリスこそが世界最大の侵略国だった~~「戦争文化叢書」を読む2
                              • ゆこゆこ 3633 の予約とクーポン アートホテル小倉ニュータガワ(百年庭園の宿 翠水)の口コミ - u nextで息抜きする組み込みエンジニア【けいさん】

                                アートホテル小倉ニュータガワ(百年庭園の宿 翠水)に泊まってみたいと感じた3つのポイントを紹介します。 国の登録有形文化財に指定されている数寄屋造りの建築物で、ベルギー伯爵家の血を引く建築デザイナーが手がけた洋風のインテリアと和の佇まいが見事に融合しています。歴史と伝統を感じながら、上質なくつろぎと趣を味わえる客室は、北九州の迎賓館として多くのお客様を魅了してきました。 目玉はなんといっても130年の歴史を持つ約700坪の池泉回遊式庭園です。四季折々の自然が感じられる美しい庭園は、どのお部屋からも見渡せます。庭園内には百年庭園の宿 翠水という離れがあり、3部屋のみの和の風情豊かな贅沢なプライベート空間で過ごすことができます。この庭園はアメリカの日本庭園専門誌が実施した「2021年日本庭園ランキング」で35位に選ばれたこともあります。 風雅を愛でる妙味のときを楽しめます。九州の大地や海のミネ

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                                • アイリッシュマン - シネマ一刀両断

                                  彼らが映画史に間に合ったのではない。映画史の方が彼らに間に合ったのだ。 2019年。マーティン・スコセッシ監督。ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ。 トラック運転手のフランク・シーランは、マフィアのボスであるラッセル・バファリーノと知り合う。ラッセルに気に入られたフランクは殺しを請け負うようになり、全米トラック運転手組合委員長のジミー・ホッファを紹介される。やがてフランクはジミーの右腕に上り詰めるが、ジミーの権力に陰りが見え始める。(Yahoo!映画より) おはようじゃいー。 自宅待機の気運が高まりつつあることの余波なのか、PV数が緩やかに上昇し続けております。断っておくけど、ただでさえ家にこもってイライラしてる時に『シネマ一刀両断』なんか読まない方がいいですよ。 基本的にウチのブログは、心にだいぶ余裕のある人が読んで「また阿呆なこと書いてるなあコイツ。ゆるす」という具合に

                                    アイリッシュマン - シネマ一刀両断
                                  • 加藤陽子の近代史の扉:「人ごと感」漂う日本 外部から調達される危機 | 毎日新聞

                                    名古屋出入国在留管理局内の収容施設で今年3月、スリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが亡くなった。亡くなるまでの映像の一部を視聴した妹のワユミさんが、今月12日に報道陣を前に声を震わせつつ述べた言葉は、実に重いものだった。「このビデオはすべての人に大事です」「ここには人道が全くありません」 豊かなはずのこの国で、すべての人間は尊厳を持つという大前提を公務員である職員が共有していなかった。入管局長以下4人に訓告等の処分が下ったが、彼らに「罪」の意識はあったのだろうか。 こう書いたのは既視感を持ったからだ。丸山真男が敗戦直後に書いた論文「超国家主義の論理と心理」に次のくだりがある。捕虜虐待に関する裁判記録を読んで奇妙に感じた、と。被告らが異口同音に捕虜の待遇改善に努力していたと供述した点だ。むろん刑を軽くするための詭弁(きべん)はあろう。だが丸山は被告らの主観を前提に考察した。「待遇を改善す

                                      加藤陽子の近代史の扉:「人ごと感」漂う日本 外部から調達される危機 | 毎日新聞
                                    • 與那覇潤×安田峰俊 コロナが生み出す「中国化する世界?」 オンライントークイベント抄録 | レポート

                                      2021.09.07レポート 與那覇潤×安田峰俊 コロナが生み出す「中国化する世界?」 オンライントークイベント抄録 8月に『平成史―昨日の世界のすべて』を上梓したばかりの與那覇潤さんと、今年も『中国vs.世界 呑まれる国、抗う国』など旺盛な執筆を続ける安田峰俊さん。平成の日本から、コロナ時代の世界情勢に至るまで語り合ったオンライントークイベント(ジュンク堂書店池袋本店主催、2021年8月19日)を抄録します。 ■武漢ロックダウン礼賛論の不可解 與那覇 安田さんと知り合ったのは、今から10年前の2011年、つまり東日本大震災の年です。私は同年の11月に『中国化する日本』を刊行したのですが、その際SNS経由で現代中国について教えていただいたり、著者インタビューをしてくださったりしたのがきっかけでした。 当時は「日本が中国化している」と主張すると、何を突飛なことを言っているんだと叩かれたりもし

                                        與那覇潤×安田峰俊 コロナが生み出す「中国化する世界?」 オンライントークイベント抄録 | レポート
                                      • 霊送りーイヨマンテ - 道南民俗学研究会

                                        人払いをした湖畔の集落、夜の帳がおりた伝統的家屋の中で。祭礼が滞りなく進行し、まだ大任を残している緊張感から酒をあおり横たわる長老らしき男。緊張感からしばし逃れようとしているのか。耳に残る不規則的な口琴の音色。 囲炉裏端にあつらえられた祭壇に熊の首が恭しく祀られている。半年前から世話をする熊に愛着を持っていたため、「イヨマンテ」の儀式を受容できないながらも参加することにした少年と、彼を見守る母。見るからに伝統的な料理の品々と、その器。 イヨマンテとは何か。彼らの価値観によれば熊は神への供物ではない。熊こそが人間界に黒い服を仮装し、来訪した神なのである、その役目には人間に肉や毛皮をもたらすことも含まれている。故に人間は神である彼らに定期的に礼を尽くす義務がある。そうして喜んで帰っていただくのだ。それは野蛮性を伴う儀式と言うより、村全体が喪の感覚に包まれる中で高揚し、命の厳粛さを想う原型的な祭

                                          霊送りーイヨマンテ - 道南民俗学研究会
                                        • 橋本聖子五輪相に一本化 新会長候補、検討委が最終調整:朝日新聞デジタル

                                          ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                            橋本聖子五輪相に一本化 新会長候補、検討委が最終調整:朝日新聞デジタル
                                          • 譚璐美 - Wikipedia

                                            譚 璐美(たん ろみ、タン・ロミ、タン・ルゥメイ[1]、1950年[2]5月17日[3]- )は、ニューヨーク在住のノンフィクション作家[4]。元慶應義塾大学訪問教授[4][5]。 経歴[編集] 東京都生まれ[5]。横浜育ち[6]で、横浜中華街と縁が深い人物であるという[7]。本籍は中華人民共和国広東省[5]高明県[8]。慶應義塾大学文学部卒業[5]。1973年から慶應義塾大学講師、海外技術者研修協会講師[3]、広東省中山大学講師などを経て文筆家。専攻分野は、中国近代史と日・米・中国際関係[9]、国際政治、経済、文化など幅広く執筆している。 汪精衛政権外交専門委員・駐日大使館情報部長・芸文社主幹の譚覚真[10][7]を父に、陸軍中将河田槌太郎[注釈 1]の娘[10]淑子[11]を母に聖路加病院[12]で誕生した。譚平山と譚植棠(中国語版)は大叔父にあたる[13]。幼い頃から父に連れられ中国

                                            • 【同人誌旧稿再録】いわゆる痴呆の芸術について~「加奈」評論~ | 筆不精者の雑彙

                                              最近ちょっとツイッターで炎上したことがあって、その件とそれにまつわる分析は後日書くことにしますが(いろいろ用事があって忙しいので)、それに関連して畏友の長谷川晴生氏が、私が20年近くも前に(!)同人誌に書き、その後サイトに転載したものの、サイト消滅でお蔵入りになっていた旧稿の議論がそれに関係する視点を提供しているのではと指摘され、さてこそ炎上に追加燃料として、ここに復活させてみました。 もっとも本当は、従前同様にサイト(何年も放置しっぱなしですが……)に再掲したかったのですが、html の書き方だの FTP のやり方だのをすっかり忘れているため、サイトに再掲するのは時間がかかると判断し、とりあえずブログに載せることにしました。書き方ややり方を思い出したらサイトへ移行させようと思いますが、まあ春学期終了後以降ですね。 はじめに(2006.10.9.) 本稿の初出は、電波サークル「原辰徳新監督

                                                【同人誌旧稿再録】いわゆる痴呆の芸術について~「加奈」評論~ | 筆不精者の雑彙
                                              • あれ「これ、なにこの違和感。誰の陰謀?」第3位 - 50代初老が低所得に転落したら日常すべては都市伝説だった件

                                                「 あれ。なにこの違和感?」 モヤモヤが続いて 今、この感情が 何だかハッキリしないとき それは誰かの陰謀 と 妄想してしまう 人生半世紀を生きた低所得の初老が突然ハッ と気が付いたことを 記録しておく自分都市伝説です 皆さんの為になる 役に立つ事は 何一つお伝えできませんが ひょっとすると 少しだけ暇つぶしの お役に立てるかもしれません 今回もご覧いただきありがとうございます-------------- 参院選、ネットニュースで 「れいわ新選組」の盛り上がりを観て がっつり心、打たれ 密かに応援して1票を投じてきた 「殆どのメディアは我々を取り上げてくれない」 「しかし、政党要件を満たせば メディアも我々を 取り上げずにはいられないでしょう」 れいわ新選組の党員・友人の支持者 皆そう言っていた TVのワイドショー・ニュースは殆ど観ないので 真意はわからなかったが ネットのお祭り騒ぎの盛り

                                                  あれ「これ、なにこの違和感。誰の陰謀?」第3位 - 50代初老が低所得に転落したら日常すべては都市伝説だった件
                                                • 高島鈴の人文書新刊・近刊ウォッチング お見合い、アウティング、失言、愛… - wezzy|ウェジー

                                                  新刊・近刊の人文書から、ライターの高島鈴が注目の新刊をピックアップ。気になるポイントと一緒にご紹介します。 今月は、『仲人の近代 見合い結婚の歴史社会学』『食う、食われる、食いあう マルチスピーシーズ民族誌の思考』『〈いのち〉をめぐる近代史 堕胎から人工妊娠中絶へ』『夫婦別姓 家族と多様性の各国事情』『あいつゲイだって アウティングはなぜ問題なのか?』『政治家失言クロニクル』『日本移民日記』『〈怪異〉とナショナリズム』『インターセクショナリティ』『ゆるぎなき自由 女性弁護士ジゼル・アリミの生涯』『トランス男性によるトランスジェンダー男性学』『愛について アイデンティティと欲望の政治学』『帝国主義国の軍隊と性 売春規制と軍用性的施設』の13冊! 阪井裕一郎『仲人の近代 見合い結婚の歴史社会学』(青弓社) いわゆるインセルと呼ばれる人たちによる発話として、見合い制度の復活を望む声は近年それなり

                                                    高島鈴の人文書新刊・近刊ウォッチング お見合い、アウティング、失言、愛… - wezzy|ウェジー
                                                  • 和泉選書190 葭の髄からのぞく日本語 - 和泉書院 日本文学・日本語学・日本史学と上方文化本の図書出版

                                                    「言葉は生き物」はありふれた譬喩であるが、生きている以上、それは生長したり衰退したりするはずである。わたしたちが日ごろ用いていて気づかれにくい、そうした日本語の諸現象に焦点を絞って考える一冊。オリンピック憲章の「より速く云々」の「より」の考察を手はじめに、「一兵卒」の読み方を論じ、「憂う」の活用の揺れを考える等々、日本語の機微を論ずる十二章と、首をかしげたい現今の日本語について異論を述べた「発言」三篇を収める、前著『日本語に関する十二章』(小社刊)に続くエッセイ集。 【著者略歴】 工藤力男(くどう りきお) 1938年秋田市に生まれ、育つ。 金沢大学法文学部・京都大学大学院に学ぶ。 愛知県・大阪府の高等学校、広島女子大学・岐阜大学・成城大学の教壇に立つ。現在、成城大学名誉教授。 共編著書 『万葉集』(岩波文庫 2013~16)ほか 著  書 『日本語史の諸相』(汲古書院 1999)、『萬葉

                                                      和泉選書190 葭の髄からのぞく日本語 - 和泉書院 日本文学・日本語学・日本史学と上方文化本の図書出版
                                                    • 『いだてん』最高じゃんねぇ! 最後まで見続けた人が勝ち組である5つの理由-rockinon.com|https://rockinon.com/news/detail/191581

                                                      2019年1月6日からスタートしたNHK大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺~』が約1年の時を経て、先日12月15日に終了した。この『いだてん』と共に1年を走り抜けてきた筆者にとっては未だ感動と興奮が冷めやらない。そこで本稿では、『いだてん』がいかに他の大河ドラマと異なり革新的で愛すべきドラマだったのかということを、rockinon.com編集部の熱狂的な「いだてんウォッチャー」2名が5つのポイントで解説する。この5つのポイントを読んでいただけたら、最後まで『いだてん』を見続けた人たちがいかに驚きや切なさや共感や感動などのたくさんの感情を抱き、心が高まる境地に達したかということがお分かりいただけるだろう。また、本稿を読んで少しでも気になった方は12月30日(月)に放送される総集編をお見逃しなく! いだてん最高じゃんねぇ!(諸星奈津子、金秀奈) ①物語と共に進化するオープニング映像『い

                                                        『いだてん』最高じゃんねぇ! 最後まで見続けた人が勝ち組である5つの理由-rockinon.com|https://rockinon.com/news/detail/191581
                                                      • 世界史講義録

                                                        『世界史講義録』に、文章の整理と校正をほどこして、ほぼ完全書籍化。 107回以後は書き下ろし。2分冊となりました。 皆さんに重宝される本になることを願っています。枚数制限なしで出版をしていただいた学研教育出版さんに感謝。 これは、私の高校世界史の授業を記録したものです。語り中心で、生徒達に世界史の面白さを伝えようと意識した授業です。あらゆるネタをかき集め、時には、俗説、珍説、奇説、私説をまじえながら、「見てきたような」話で生徒を引きつけようというわけです。脱線話も含め、可能な限り忠実な再現を試みています。ですから、少々くどいところもありますし、各ペ−ジは、長文です。しかし、実際の授業の雰囲気を伝える手段と考えています。世界史の面白さ、楽しさを、伝えることが出来れば幸いです。(1999.3.19) 金岡新 世界史講義録 第1回 最初の授業(1999.4.12) 第2回 人類の登場(1999.

                                                        • 雑誌は単なる「紙メディア」ではなく、文化の島宇宙だった|佐々木俊尚

                                                          雑誌というメディアが、終焉を迎えようとしています。 雑誌のピークは1997年で、1兆5644億円の売上がありました。これが2020年には、5576億円(紙媒体のみの数字)。3分の1に減ってしまっているのです。都心の電車に乗ってももはや雑誌を読んでいる人を見かけるのは稀で、「それでもまだ3分の1も残っているのか!」と逆に驚いてしまいます。 コンビニニはまだ雑誌の棚が残ってますが、どのチェーンでもかなり縮小され、かつては店舗入り口にデンと構えていたのが、端の方に小さな場所をようやく確保するだけになってしまっています。置かれている雑誌も、付録付きのものが中心。 これは雑誌の付録の近代史という興味深い視点の記事ですが、最近の付録はもはや「付録」ではない。雑誌の「従」ではなく「主」になってしまっています。もともとは「主」だった紙の雑誌もずいぶんと薄っぺらくなってしまったものが多く、「付録の付録」とい

                                                            雑誌は単なる「紙メディア」ではなく、文化の島宇宙だった|佐々木俊尚
                                                          • 【恒例掲載】朝鮮戦争3題~日本の「特需」は「侵略に抵抗する兵站を担った」偉業。/戦争責任は誰に?/松本清張の黒歴史 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                            1日遅れですが、韓国で式典があった、という報道で思い出したんで。 尹錫悦大統領、北朝鮮の汚物風船・朝露条約に「歴史に逆行する時代錯誤的行動」| 聯合ニュースhttps://t.co/7bK5PHwPML ーー朝鮮戦争74周年式典で、 「北朝鮮は地球上で最後の凍土」 などと非難、自国防衛を強調した。 式典は33日間臨時首都となり、多富洞戦闘などで危機を脱した大邱市で開催された。— 💙💛KOHNO, ←2m→ SIOUXSIE☆☆☆☆ワクチン4回目 (@KohnoSiouxsie) June 25, 2024 以下は、朝鮮戦争が始まった6月25日にちなむ、過去の記事の恒例再掲載です。なぜならこれらは、本来的には一般常識となるべきだから(現状は、遺憾ながらなっていないようで) 朝鮮戦争(ちょうせんせんそう)は、1948年に成立した直後の朝鮮民族の分断国家である大韓民国(韓国)と朝鮮民主主義人

                                                              【恒例掲載】朝鮮戦争3題~日本の「特需」は「侵略に抵抗する兵站を担った」偉業。/戦争責任は誰に?/松本清張の黒歴史 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                                            • 【独自】夢野久作の日記、デジタル化し公開 福岡県立図書館が10年分10冊 日本の近現代史知る資料にも | 西日本新聞me

                                                              福岡県立図書館(福岡市東区)は、福岡を拠点とした小説家、夢野久作(本名杉山直樹、1889~1936)が残した日記をデジタル化し、15日から同館デジタルライブラリのウェブサイトで公開を始めた。日記には創作の裏側や家族らとの関係、当時の福岡の様子などが記され、夢野文学の研究に加え、日本の近代史を考える...

                                                                【独自】夢野久作の日記、デジタル化し公開 福岡県立図書館が10年分10冊 日本の近現代史知る資料にも | 西日本新聞me
                                                              • 井上寿一の近代史の扉:安倍元首相の国葬 吉田茂の例が示唆するもの | 毎日新聞

                                                                安倍晋三元首相の国葬をめぐって、賛否が割れている。7月19日発表のNHKの世論調査によれば、「評価する」49%に対して、「評価しない」38%だった。7月12日の葬儀は、会場周辺やひつぎを乗せた車が通る沿道で多くの人々が見送りに集まった。そのような状況のなかでも、「評価する」は半数にとどまった。同30、31日の共同通信の世論調査によれば、「賛成」(「どちらかといえば」含む)45・1%、「反対」(同)53・3%と「反対」が過半数に達した。時間の経過とともに、国葬に反対する意見が多くなる傾向である。 反対意見の増加の背景に、政治家(なかでも安倍元首相を含む自民党の政治家)と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との不明朗な関係の顕在化があったことは、いうまでもないだろう。

                                                                  井上寿一の近代史の扉:安倍元首相の国葬 吉田茂の例が示唆するもの | 毎日新聞
                                                                • 人類の生活を変えた「因果推論」とは何なのか

                                                                  [Book Review 今週のラインナップ] ・『因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか』 ・『私が陥った中国バブルの罠 レッド・ルーレット 中国の富・権力・腐敗・報復の内幕』 ・『戦争の教訓 為政者は間違え、代償は庶民が払う』 ・『高校生のための「歴史総合」入門【世界の中の日本・近代史】Ⅰ 日本に「近代」到来』 評者・米イェール大学助教授 成田悠輔 「それって因果関係あるんですか?」。そんな疑問がここ数年かつてなくメディアや食卓の話題に上った。マスクで本当に感染を減らせるのか、ワクチンはどうか、水際対策やロックダウンはどうか──。すべては「何かがほかの何かに影響を与えているのかいないのか」という因果関係にたどり着く。 科学書であると同時に歴史書 因果関係プロレスの巨人が語る 因果関係とは何だろうか。バシッとした言葉による定義を与えたのは18世紀半ばの哲学者ヒュームだといわれる。

                                                                    人類の生活を変えた「因果推論」とは何なのか
                                                                  • 中国史、中国語、領土までも…20世紀前半に「捏造」されていた? 仕事で“中国”に赴任する人は必読の近代史 | 文春オンライン

                                                                    『「中国」という捏造 歴史・民族・領土・領海はいかにして創り上げられたか』(ビル・ヘイトン 著/小谷まさ代 訳)草思社 ショッキングなタイトルである。各章の題名も「『中国』の捏造」、「『主権』の捏造」、「『漢民族』の捏造」、「『中国史』の捏造」、「『中華民族』の捏造」、「『中国語』の捏造」、「『領土』の捏造」、「『領海』の捏造」と並ぶ。ただし英語原題はThe Invention of China、章題もすべてinventionであり、より穏やかに訳せば「チャイナという国の創製」だろう。英国の歴史家ホブズボウムとレンジャーの共編になるThe Invention of Tradition(邦題は『創られた伝統』)を意識したのかもしれない。 私たちがふだん意識せずに使う「中国」は、もともと国名ではなかった。たしかに中国ということばはあったが、それは普通名詞として「世界の中央にある国」の意味であり

                                                                      中国史、中国語、領土までも…20世紀前半に「捏造」されていた? 仕事で“中国”に赴任する人は必読の近代史 | 文春オンライン
                                                                    • ジェイソン・ヒッケル『資本主義の次に来る世界』 - 紙屋研究所

                                                                      タイトルに惹かれて手にしたのが本書である。原題は「LESS IS MORE(少ない方が豊か)」だから粋だとは思うけど、それではぼくのようなコミュニストは手に取らなかっただろうな。 資本主義の次に来る世界 作者:ジェイソン・ヒッケル 東洋経済新報社 Amazon 「脱成長」概念の整理は重要 しかし、一定の経済成長が必要であるというぼくのような左翼からすれば、本書をめくってたちまち目につくのは「脱成長」という概念である。 斎藤幸平も「脱成長」を掲げており、この概念にどう向き合うべきか、整理しておかねば、対応を間違える。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com 本書の立場をぼくなりに要約しておけば、 現在の成長主義はGDPという数値全体を引き上げることが自己目的になっており、その場合、社会にとって何が必要かという視点が失われ、とにかくなんでもいいからGDPをあげればいいという

                                                                        ジェイソン・ヒッケル『資本主義の次に来る世界』 - 紙屋研究所
                                                                      • 5.15事件90周年 - kojitakenの日記

                                                                        今日は5.15事件から90年周年の記念日か。沖縄復帰50周年の日でもあるけれど。 そういえば「昭和初期」も、「大正デモクラシー」の時代から一変して、すさまじい反動の流れに見舞われた時代だった。稀代の悪法・治安維持法が1925年(大正14年)に制定され、翌年末に昭和に「改元」された。共産党が1928年(昭和3年)の3.15と1929年(昭和4年)の4.16に大弾圧され、1932年には「スパイM」こと飯塚盈延が「非常時共産党」を牛耳っていた。その一方で急な追い風が吹いたのは右翼であって、5.15事件の犯人の助命嘆願が流行するとんでもない世相が現出した。下記は昨年5月15日に発信された岩波書店のツイート。 1932年5月15日、海軍青年将校らが首相官邸などを襲い、犬養毅首相を射殺。政党内閣制に終止符をうったこの5.15事件当時、犯人に対する助命嘆願運動がおこるほど、腐敗した政党政治への反感は高ま

                                                                          5.15事件90周年 - kojitakenの日記
                                                                        • 自宅で割腹自殺…閉塞する時代を生きた反骨議員たちの思想と末路(髙井 ホアン) @gendai_biz

                                                                          漫画『アルキメデスの大戦』は、主人公の櫂直(かい・ただし)の目から見た軍内部の抗争が主題となっているが、同時に1930~40年代の政治や世相についても幅広い描写が行われている。 教科書の知識で近代史を思い浮かべると、戦争や軍隊についての情景ばかりを思い浮かべがちだが、「治安維持法」や「大政翼賛会」などの用語も出てくるように、圧迫を受けつつも政治も市井の人々の生活も当然ながら存在しているのだ。 当たり前のことだが戦争は軍人だけで完結することではなく、大恐慌以降、軍国主義やファッショに突き進む日本においても、戦争に反対する政治家・名士も存在していた。『アルキメデスの大戦』作中でも当時の重臣たちが数多く登場しており、今後の新たな展開も予想される。 櫂のように露骨に特高警察に拷問を受けたわけではなくとも、戦前には、思想を背景に多くの著名人が権力の意を受けた警察あるいは憲兵の手により圧力を受け、最終

                                                                            自宅で割腹自殺…閉塞する時代を生きた反骨議員たちの思想と末路(髙井 ホアン) @gendai_biz
                                                                          • 田中優子 「江戸時代は鎖国」の誤り 庶民の交流も盛ん

                                                                            江戸文化研究家の田中優子さんが選ぶ「江戸と江戸時代を深く知るための本」。4冊目は、『「鎖国」という外交』。江戸時代は、朝鮮通信使や琉球使節、東インド会社などを通じて世界中の文化が流入し、庶民レベルでの交流も盛んに行われていました。「鎖国」というイメージとはほど遠かったことを論証します。 江戸時代は本当に「鎖国」していたのか 江戸時代といえば鎖国、というイメージは相変わらず根強いと思います。国を閉ざしたからこそ独自の文化が栄え、同時に西洋から大幅に立ち遅れた、と語られることは少なくありません。 しかし、それは大きな間違いです。例えば、私は江戸時代の着物について調べていますが、実はインドとの関係が非常に深かったことが分かっています。他にも、さまざまなモノや文化が、アジアと西欧から多大な影響を受けていた。そういう痕跡は数多く残されています。その関係性に着目すれば、当時の日本についてより深く理解で

                                                                              田中優子 「江戸時代は鎖国」の誤り 庶民の交流も盛ん
                                                                            • 平安ライフ・平安スタイル1

                                                                              【1】Century Gap 1.主食について こういうものを食べていただろうというイメージ画 当時は1日2回の食事を摂っていた。朝10時頃と夕方4時頃。 ただし朝早くから出仕する下級官吏や大工などの肉体労働をする人々は1回目の食事は必然的に早くなり、間食…昼食(硯水(けんずい)という)を摂っていたようです。 確かに長時間労働や肉体労働では体がもたないでしょう。 1日3回となったのは鎌倉時代からと一般的には言われています。 私もそう思っていましたが『日本料理の歴史』(熊倉功夫/吉川弘文館/2007)を見ると以下のようにありました。 ・1日2回の食事は鎌倉時代辺りまでは守られていたが、公家社会では段々と3食になっていった ・寺院は本来1日1回であったが、非時とか点心という名目で2回になり、室町時代になると3食という例も ・庶民と武士は長い間2食(恐らく戦国時代頃でも) 食事の回数は地域や身分

                                                                                平安ライフ・平安スタイル1
                                                                              • いま、近代日本の宗教史がおもしろい! 幕末から平成まで初の通史『近代日本宗教史』の刊行つづく(上)|じんぶん堂

                                                                                記事:春秋社 シリーズ『近代日本宗教史』(既刊) 書籍情報はこちら 遅れていた近代宗教史の研究 「近代史の中で、もっとも研究の遅れていたのは宗教史の分野であった」。これは、2020年9月から刊行が始まった『近代日本宗教史』全6巻(春秋社)の「巻頭言」の一節である。本シリーズは、幕末・明治維新期から平成期までの宗教史を扱った近代日本宗教史の初めての通史となる。「近代」を明治維新(1868年)からアジア・太平洋戦争の終戦(1945年)までと区切り、戦後を「現代」と規定する歴史認識もあるが、本シリーズでは19世紀後半から現在までの時代を「近代」と捉え、その約150年間の近代宗教史のダイナミズムを90名に及ぶ多分野の研究者たちが描く。2021年3月現在、『維新の衝撃――幕末~明治前期』『国家と信仰――明治後期』『教養と生命――大正期』『敗戦から高度成長へ――敗戦~昭和中期』の4巻までが出版されてい

                                                                                  いま、近代日本の宗教史がおもしろい! 幕末から平成まで初の通史『近代日本宗教史』の刊行つづく(上)|じんぶん堂
                                                                                • 書に耽る猿たち

                                                                                  『板上に咲く MUNAKATA:beyond Van Gogh』原田マハ 幻冬舎 2024.05.03読了 この小説は、渡辺えりさんによるオーディブル(amazonのオーディオブック)の朗読が高い評価を受けている。それでも私は今のところ専ら紙の本を愛好しているから、眼で追って読んだ。本当は、板上だけに触って読みたいくらい。 棟方志功の木版画はあたたかい。かわいくて愛らしく落ち着く。なんとなく山下清さんの作品を観たときの印象に近く、純粋でひたむきな感性と生きるエネルギーが溢れ出ているように感じる。もちろんゴッホの絵に通じるものがある。そりゃそうだ、真似したんだもの。 棟方の生涯の伴侶チヨの視点から綴られた棟方志功の物語。版画の世界に生きた彼の物語というよりも、夫婦の愛の物語と言えよう。時に目頭を熱くさせられる良い作品だった。原田マハさんのアート小説(全てを読んだわけではないが)の中では、心に

                                                                                    書に耽る猿たち