米メリーランド州アンドルーズ空軍基地で、大統領専用機近くの滑走路に止まるセミ(2021年6月9日撮影)。(c)Brendan Smialowski / AFP 【6月30日 AFP】所構わず出現しては交尾相手を求めて木々の幹をはい回り、大きな羽音を立てて飛び交い、自動車事故を引き起こし、果ては米大統領の首に着地するなど、17年ぶりに米国人の頭痛の種となっていたセミの大発生に、ついに幕が下りようとしている。 4月から5月にかけて米東部メリーランド州や首都ワシントン、中西部オハイオ州までの一部地域で始まった、17年周期で羽化するセミの大発生。今年も、これまで同様、さまざまな被害が出た。うまく飛べないセミたちは、建物の窓や車、人にぶつかっては、腹を立てたように激しい騒音を立てた。 セミが最も注目を浴びたのは、6月9日に就任後初の外遊に出るため大統領専用機「エアフォースワン(Air Force O