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量子コンピュータとはの検索結果121 - 160 件 / 249件

  • 最近の日本語特化オープンLLMをつまみ食いする|shi3z

    正月もいよいよ大詰め。 とはいえ、AIは待ってはくれない、ということで昨日から「デイリーAIニュース」を再開しています。今週だけ過去の特番を全て見れるスペシャル仕様になっているのでこの機会にぜひ去年のAIの流れと基礎知識を振り返ってみてください。 さて、昨年末は怒涛のようにいろんな日本語対応のオープンLLMが公開されました。 東工大のSwallow-70Bや、Elyza13B、LightblueのQarasu-14Bなどです。 僕がよく使う「Wikipediaの内容を要約して会話データセットを作る」というタスクをそれぞれのLLMにやってもらいました。その結果を書いておきます。 各テストの動作環境はうちの社長(AI)こと継之助です。現在のスペックは以下 ・GPU NVIDIA A100 80GBx8 ・256GB RAM ・20TB SSD(RAID0) ・20TB HDD(RAID0) ・

      最近の日本語特化オープンLLMをつまみ食いする|shi3z
    • 自然科学研究機構 分子科学研究所 - 国産初「冷却原子(中性原子)方式」量子コンピュータ開発へ by blueqat official | blueqat

      自然科学研究機構 分子科学研究所(愛知県岡崎市/所長 渡辺芳人 以下分子研)は、大森賢治教授が主導する研究グループの成果を用いた量子コンピュータ開発を目指して「事業化検討プラットフォーム」(以下当PF)を設立しました。企業や金融機関など10社の参画を得て事業化に向けた活動を始めました。 当PFへの参画企業は、 blueqat株式会社 (東京都渋谷区)、株式会社日本政策投資銀行...

        自然科学研究機構 分子科学研究所 - 国産初「冷却原子(中性原子)方式」量子コンピュータ開発へ by blueqat official | blueqat
      • NVIDIAと日本の産業技術総合研究所が提携して構築を進める量子スーパーコンピューター「ABCI-Q」とは?

        日本の産業技術総合研究所(AIST)は量子コンピューティング機能を提供するハイブリッドスーパーコンピューターを構築するプロジェクト「ABCI-Q」をNVIDIAと提携して進めています。ABCI-Qは早ければ2025年度から利用可能で、医薬品研究や物流の最適化などのアプリケーション開発が想定されています。 Nvidia to help Japan build hybrid quantum-supercomputer - Nikkei Asia https://asia.nikkei.com/Business/Technology/Nvidia-to-help-Japan-build-hybrid-quantum-supercomputer NVIDIA To Collaborate With Japan On Their Cutting-Edge ABCI-Q Quantum Superco

          NVIDIAと日本の産業技術総合研究所が提携して構築を進める量子スーパーコンピューター「ABCI-Q」とは?
        • 「撤回」に揺れる物理学界、 信頼回復への道筋は?

          A wave of retractions is shaking physics 「撤回」に揺れる物理学界、 信頼回復への道筋は? 量子コンピューティングや室温超伝導のブレークスルーとされる論文の撤回が相次ぎ、物理学界が揺れている。研究者とネイチャー誌などの雑誌編集者が集まり、再現性確保のための対応策を議論した。 by Sophia Chen2024.05.29 3 19 大々的に報じられた最近のスキャンダルで、物理学界は自らの評判、そして将来を気に病んでいる。権威ある雑誌に掲載された量子コンピューティングと超伝導の分野の研究で、大きなブレークスルーがあったとする主張が、この5年間にいくつか崩れ去った。大成功のはずのそれらの研究結果を、他の研究者が再現できなかったためだ。 先日、50人ほどの物理学者、科学雑誌の編集者、米国立科学財団(NSF)の代表者がピッツバーグ大学に集まって今後の最善の

            「撤回」に揺れる物理学界、 信頼回復への道筋は?
          • 現実世界がバグっていることを感じさせる量子物理学ニューストップ7 (2/2) - ナゾロジー

            量子物理学ニュース第3位~第1位第3位:1マイクログラムの目視可能サイズで「シュレーディンガーの猫」の類似実験に成功!第3位:1マイクログラムの目視可能サイズで「シュレーディンガーの猫」の類似実験に成功! / Credit:ETH Zurich . Challenging quantum mechanics with a crystalスイス連邦工科大学(ETH Zurich)で行われた研究によって、肉眼でギリギリみえる1マイクログラムのサファイア結晶をシュレーディンガーの猫に期待されていた「量子的な重ね合わせ状態」にすることに成功しました。 これまで量子的な重ね合わせが確認されてきたのは、主に目に見えない小さな世界の物体であり、既存の重ね合わせの最大記録も原子2000個ほどにすぎませんでした。 しかし新たな実験で重ね合わせにされた「1マイクログラムのサファイア結晶」には1京個もの原子が含

              現実世界がバグっていることを感じさせる量子物理学ニューストップ7 (2/2) - ナゾロジー
            • 米IBM、「量子コンピューター」世界トップの研究現場でみた景色。「科学は成長のエンジン」

              ニューヨーク、マンハッタンから北に約70キロ。郊外にある閑静な街並みを横目に車に揺られていると、周囲が木々に囲まれた広い敷地の中に、三日月のような少し湾曲した形をした巨大な建造物が現れました。 NY州ヨークタウンハイツにあるIBMの研究開発部門の本拠地、IBMリサーチセンター トーマス・J・ワトソン研究所です。 日本ではITコンサルタントとしての顔がよく知られているIBMですが、業界では次世代コンピューターとして期待されている「量子コンピューター」の中でも超伝導という物理現象を利用した装置の研究開発において、グーグルなどと並ぶ世界トップランナーの1社でもあります。 3月下旬、量子コンピューターの研究現場でもある、トーマス・J・ワトソン研究所を訪ねました。4月の「サイエンス思考」では、基礎研究を成長の原動力として積み重ねるIBMのあり方と、量子コンピューター開発の現在地についてIBMで研究開

                米IBM、「量子コンピューター」世界トップの研究現場でみた景色。「科学は成長のエンジン」
              • Google「量子誤り訂正」新たな成果 高精度な論理量子ビット構築、大規模量子コンピュータに一歩前進?【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)

                量子コンピュータは、通常のコンピュータとは異なる原理で動作する。従来のコンピュータがデータを0か1のビットで扱うのに対し、量子コンピュータは量子ビット(キュービット)を使用する。量子ビットは0と1の重ね合わせ状態を取ることができ、特定の計算において従来のコンピュータを大きく上回る性能を発揮する。 しかし、量子コンピュータにはエラーが発生しやすいという大きな課題がある。量子ビットは非常に不安定で、わずかな外部からの干渉でも状態が変化してしまうためである。さらに、量子ビットの状態を直接確認しようとすると、その量子状態が崩壊してしまうという問題もある。 研究者らは、この問題を解決するために、複数の物理量子ビットをまとめて、1つの論理量子ビットとして機能させる方法を採用している。論理量子ビットは、エラー検出と訂正機能を備えることで、個々の物理量子ビットよりも安定した量子情報の保持と操作を可能にする

                  Google「量子誤り訂正」新たな成果 高精度な論理量子ビット構築、大規模量子コンピュータに一歩前進?【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)
                • 量子計算機でも破れぬ暗号 米、標準3方式普及図る(共同通信) - Yahoo!ニュース

                  【ワシントン共同】米国立標準技術研究所(NIST)は13日、通信データの暗号化について、次世代計算機である量子コンピューターでも破れないよう三つの技術方式を新標準として決めたと発表した。国家機密から個人の通販、メール送受信まで、さまざまなオンラインの情報交換と本人認証の安全が確保できるよう普及を図る。 現在の一般的な暗号技術は、大きな数になると既存のコンピューターでは現実的な時間で解けない素因数分解を利用している。だが量子コンピューターが高性能になると解けるまでの時間が劇的に短縮し、通信の秘密が侵されかねない。こうした危険性は10年以内に現実になると予測する専門家もいる。 新たに標準となった暗号化手法は、それぞれ異なる数学理論に基づいており、既存コンピューターと量子コンピューターのどちらでも第三者が破れないものとした。導入には時間がかかるため「すぐに作業を始めてほしい」と呼びかけた。

                    量子計算機でも破れぬ暗号 米、標準3方式普及図る(共同通信) - Yahoo!ニュース
                  • 富士通、量子コンピューターを外販 まずは産総研に - 日本経済新聞

                    富士通は18日、次世代の高速計算機である量子コンピューターの外販を始めると発表した。第1弾として産業技術総合研究所(産総研)に約60億円で納入する契約を結んだ。量子コンピューターは新しい素材や医薬品の開発、人工知能(AI)の計算などに革新をもたらすと期待される。開発で先行する米IBMなどを追う日本企業の動きが活発になってきた。納入する量子コンピューターは極低温に冷やして電気抵抗をなくす「超電導

                      富士通、量子コンピューターを外販 まずは産総研に - 日本経済新聞
                    • 日立社長「生成AIは歴史上のブレークスルー」 “電力需要6倍”にどう対処する?

                      日立社長「生成AIは歴史上のブレークスルー」 “電力需要6倍”にどう対処する?:「AI普及」の課題を指摘(1/2 ページ) 日立製作所(以下、日立)は、9月20日と21日に東京都江東区の東京ビッグサイトで「Hitachi Social Innovation Forum 2023 JAPAN」を開催した。ビジネスパートナーを対象に、協創に向けたきっかけ作りの場とするもので、60以上の展示やビジネスセッションを実施した。 展示内容は鉄道や電力など、日立が長年けん引してきた分野もあり、ひときわ目を引いたのが、生成AIに関する展示だ。日立が2021年に買収したGlobalLogic社の事例をはじめ、生成AIを活用したメタバース空間上での保守など多くの関連出展もあり、日立が生成AIに強い関心を持っていることが分かる。 20日には、基調講演として日立の小島啓二社長兼CEOが登壇した。その内容の多くは生

                        日立社長「生成AIは歴史上のブレークスルー」 “電力需要6倍”にどう対処する?
                      • マヨラナ博士の呪いにさよならか? マヨラナ粒子存在の証拠 捏造と凶事に見舞われた未知の粒子、その先に開かれる未来は | JBpress (ジェイビープレス)

                        グラフェン状のハニカム素材から励起されたマヨラナ粒子のイメージ。 Image by Jill Hemman and Oak Ridge National Laboratory, under CC BY 2.0. (小谷太郎:大学教員・サイエンスライター) 2024年3月、東京大学の大学院生今村薫平氏らの研究グループが、「マヨラナ粒子」について、立て続けに新発見を発表しました(※1-2)。マヨラナ粒子が塩化ルテニウムという物質の中に存在する証拠が見つかったといいます。 このなんだかユーモラスな響きの粒子は、ある種の素粒子理論から予想されたものですが、まだ存在が確認されていません。 この粒子の特筆すべき点は名前だけではありません。マヨラナ粒子を利用すると量子コンピューターが実現できるという可能性が指摘されています。そのため現在、量子コンピューターや物性実験、素粒子実験といったさまざまな研究分野

                          マヨラナ博士の呪いにさよならか? マヨラナ粒子存在の証拠 捏造と凶事に見舞われた未知の粒子、その先に開かれる未来は | JBpress (ジェイビープレス)
                        • 【世界初】NTT、量子技術でも解けない暗号プロトコルを構成する基盤技術を発表 コミットメントと一方向性関数の新手法 - ロボスタ ロボスタ - ロボット情報WEBマガジン

                          日本電信電話株式会社(NTT)は、量子計算機に対する高い安全性(頑強性)と通信効率性(定数ラウンド性)を両立する「コミットメント」を暗号理論における最も基本的な構成要素である「一方向性関数」のみを用いて世界で初めて構成した。 NTTは、この技術の優位性として、「耐量子頑強性」「効率性」「一方向性関数のみで構成」を挙げている。 現在の暗号技術は量子コンピュータの登場により、現在主流のRSA方式などは、ほとんどが破られるという説があるが、今回の研究では、量子技術でも解けない可能性を持っていて、将来の量子計算機に対する高い安全性と効率性を両立する秘密計算への応用が期待される。 技術的優位性 耐量子頑強性、効率性、一方向性関数のみで構成されていることが優位性となっている。 今回の技術は「一方向性関数は量子計算機でも逆算するは困難」という前提に立った理論であり、実技術に関しては今後、開発を進めていく

                            【世界初】NTT、量子技術でも解けない暗号プロトコルを構成する基盤技術を発表 コミットメントと一方向性関数の新手法 - ロボスタ ロボスタ - ロボット情報WEBマガジン
                          • 「量子」で瞬時に証券売買調整?事前共有した“量子もつれ”取引所間で利用し、市場で優位に立つ手法提案 レバテックラボ(レバテックLAB)

                            米シカゴ大学などに所属する研究者らが発表した論文「Coordinating Decisions via Quantum Telepathy」は、量子もつれを証券取引に活用して、瞬時に売買の決定を調整できる概念的アプローチを提案した研究報告である。 keyboard_arrow_down 研究内容 keyboard_arrow_down 研究評価 量子もつれは、2つ以上の粒子が互いに強く関連し合い、一方の状態を測定すると、瞬時に他方の状態が決まる現象である。これらの粒子は、たとえ物理的に離れていても、あたかもテレパシーのように瞬時に影響し合う。この現象は、古典物理学の常識を超えた不思議な性質を持ち、アインシュタインが「不気味な遠隔作用」と呼んだことでも知られている。 研究者らは、量子もつれを超高速取引(High Frequency Trading、HFT)に活用できないかと考えた。超高速取引

                              「量子」で瞬時に証券売買調整?事前共有した“量子もつれ”取引所間で利用し、市場で優位に立つ手法提案 レバテックラボ(レバテックLAB)
                            • 暗黒物質の研究などでの利用に期待される「超低放射能フレキシブルプリントケーブル」を開発

                              「暗黒物質(ダークマター)の衝突・崩壊」や「無ニュートリノ二重ベータ崩壊」(後述)などの物理現象は、宇宙の謎に大きく関係していると考えられています。これらの現象は極めて稀にしか起こらない信号のみでしか検知できないとされていますが、そのためには現象とは無関係な信号を極力排除しなければなりません。 PNNL(パシフィックノースウェスト国立研究所)のIsaac J. Arnquist氏などの研究チームは、放射性物質の含有量が極めて少ない上に、製造コストを抑えた新しい「超低放射能フレキシブルプリントケーブル(Ultra-low radioactivity flexible printed cables)」を開発しました。このケーブルは物理学の研究だけでなく、将来的には量子コンピューターにも使用される可能性があります。 【▲図1: 今回の研究で開発された超低放射能フレキシブルプリントケーブルを使用し

                                暗黒物質の研究などでの利用に期待される「超低放射能フレキシブルプリントケーブル」を開発
                              • 世界初、KDDIが1409次元の暗号を解読。耐量子暗号に活用へ

                                KDDIとKDDI総合研究所は12月26日、暗号解読コンテスト「Challenges for code-based problems」において、次世代暗号として標準化が進められているClassic McElieceの1409次元の暗号解読にKDDI総合研究所が世界で初めて成功し、11月13日に世界記録を更新したことを発表した。 1409次元の暗号は10の56乗(=100兆×100兆×100兆×100兆)通りの解の候補が存在し、総当たりでは解読に1兆年以上かかるとされてきた。今回、両社は独自の解読アルゴリズムで計算対象を大幅に絞り込み、およそ2700万の解読処理を同時に実行できる並列コンピューティング環境を構築・活用することで、29.6時間で暗号を解読。これまで1347次元だった世界記録を更新した。 これにより、1409次元の暗号を解読するために必要な計算量(処理の繰り返し回数)が2の63乗

                                  世界初、KDDIが1409次元の暗号を解読。耐量子暗号に活用へ
                                • Microsoft、「信頼性の高い論理量子ビット」12個作成に成功 “世界最強の量子マシン”構築へ

                                  米Microsoftは9月10日(現地時間)、同社が支援する米量子技術企業Quantinuumと協力し、論理量子ビット作成の記録を更新したと発表した。また、米Atom Computingと協力し、“世界最強の量子マシン”を構築していることも発表した。 量子コンピュータはまだ実用段階には達していないが、これは実用化にむけた大きな進歩だとしている。 現在の量子コンピュータは、量子ビットがノイズの影響を受けやすく、エラーが起きやすい。Microsoftは、量子ビットをノイズから保護し、一貫性を維持させるために、複数の物理量子ビットを組み合わせた「信頼性の高い論理量子ビット」を使う必要があるとしている。 MicrosoftはQuantinuumとの共同研究で、12個の信頼性の高い論理量子ビットの作成とエンタングルメントに成功した。また、この論理量子とHPC(クラウドハイパフォーマンス・コンピューテ

                                    Microsoft、「信頼性の高い論理量子ビット」12個作成に成功 “世界最強の量子マシン”構築へ
                                  • ハーバード大学、QuEra、MIT、NIST/メリーランド大学が、48個の論理量子ビットを用いて誤り訂正量子アルゴリズムを実現し、量子コンピューティングの新時代を先導

                                    ハーバード大学、QuEra、MIT、NIST/メリーランド大学が、48個の論理量子ビットを用いて誤り訂正量子アルゴリズムを実現し、量子コンピューティングの新時代を先導「 Nature 」に掲載された新しい研究は、拡張可能で誤り耐性を備えた量子コンピューター開発における大躍進 2023年12月6日、マサチューセッツ州ボストン – 中性原子量子コンピューターの先駆者であるQuEra Computing(クエラ・コンピューティング)は本日、科学雑誌Nature(ネイチャー)にて画期的な進展を発表した。ハーバード大学がQuEra Computing、MIT、NIST/UMDと連携して実験を行い、誤り訂正量子コンピューター上で48個の論理量子ビットと数百の論理オペレーションを実装、大規模アルゴリズムを実行することに成功した。量子コンピューティングにおける大きな飛躍であるこの結果は、古典的なコンピュー

                                      ハーバード大学、QuEra、MIT、NIST/メリーランド大学が、48個の論理量子ビットを用いて誤り訂正量子アルゴリズムを実現し、量子コンピューティングの新時代を先導
                                    • 「ポスト量子暗号アライアンス」をAWS、Google、NVIDIA、Cisco、IBMらが設立 ポスト量子暗号の採用を促進

                                      この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「「ポスト量子暗号アライアンス」をAWS、Google、NVIDIA、シスコ、IBMらが設立。ポスト量子暗号の採用促進のため」(2024年2月16日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。 ポスト量子暗号とは、量子コンピュータによる暗号解読攻撃に耐性があると期待されるアルゴリズムを採用した暗号のことです。 量子力学を利用した量子コンピュータは、ある種の計算に関して従来のコンピュータとは比較にならないほど劇的な計算能力を有するため、その計算能力を暗号解読に用いることで現在利用されている暗号は短時間で解読されてしまう可能性が高いと考えられています。 そのため今後も安全な暗号化通信などを行うためには、量子コンピュータが本格的な実用に入る前に量子コンピュータをもってしても解読が困難な、量子コンピュータへの

                                        「ポスト量子暗号アライアンス」をAWS、Google、NVIDIA、Cisco、IBMらが設立 ポスト量子暗号の採用を促進
                                      • 二つの「ジョセフソン接合」をつなげてみたら…?

                                        松尾 貞茂 研究員らの国際共同研究グループは、量子コンピュータの演算素子などに使われている「ジョセフソン接合」に関わる、ユニークな超伝導物理を研究しています。2022年9月には、理論的に予言されていた、ジョセフソン接合同士の接続に関する現象を実験で証明し、新たな素子開発の可能性を開きました。この成功を出発点に「超伝導ダイオード効果」や「異常ジョセフソン効果」といった新たな物理現象の観測にも成功しています。 超伝導とジョセフソン接合 オランダの物理学者カマリン・オンネスが「超伝導」を発見したのは1911年のこと。超伝導とは、特定の金属や化合物(超伝導体)を冷やしていくと、突然電気抵抗がゼロになる現象だ。電気抵抗がゼロになるのは、通常はばらばらに動き回る電子がペアを組んで移動するからで、この電子のペアを「クーパー対」、クーパー対の流れを「超伝導電流」という。 近年、研究開発が加速している量子コ

                                          二つの「ジョセフソン接合」をつなげてみたら…?
                                        • 『入門現代の量子力学 -量子情報・量子測定を中心として-』の新しい点について|Masahiro Hotta

                                          「物理量が演算子で、それが複素数である謎めいた波動関数に作用する?その波動関数って何?因果律を破って観測で収縮するっていいの?シュレディンガー方程式に従う連続的な時間発展ではないから、その観測による収縮って変でしょ?」という疑問から解放されたい方には、この教科書がお勧めです。力学や電磁気学、解析学や線形代数の基礎知識を持っている大学理学部物理学科の2年生から3年生向けの内容になっています。 『入門現代の量子力学』は、量子ネイティブ育成のための現代的な量子力学の教科書です。そしてヴィクター・ワイスコップに習って、"It doesn't matter what we cover in the textbook, it matters what you discover"の精神で書かれてます。水素原子などのこれまで標準的だったテーマを全体的にカバーして、その内容を嚙み砕いて分かりやすく教えること

                                            『入門現代の量子力学 -量子情報・量子測定を中心として-』の新しい点について|Masahiro Hotta
                                          • 数万量子ビットの量子コンピュータでも、現行コンピュータを超える速度で実用アルゴリズムを実行する方法を確立 : 富士通

                                            PRESS RELEASE 2024年8月28日 国立大学法人大阪大学 富士通株式会社 数万量子ビットの量子コンピュータでも、現行コンピュータを超える速度で実用アルゴリズムを実行する方法を確立 エラー訂正に基づく独自計算アーキテクチャの計算規模を大幅に拡大 大阪大学(注1)量子情報・量子生命研究センター(以下、大阪大学)と富士通株式会社(注2)(以下、富士通)は、このたび、量子コンピュータの早期実用化に向けて、共同で開発を進めている高効率位相回転ゲート式量子計算アーキテクチャ(注3)「STARアーキテクチャ」について、位相回転(注4)操作時の位相角の精度を向上させる技術、および量子ビットの効率的な操作手順を自動生成する技術を開発しました。 これらの新技術により、量子コンピュータの計算規模を飛躍的に拡大させ、誤り耐性量子計算(FTQC(注5))で現行コンピュータの計算速度を超えるのに典型的に

                                              数万量子ビットの量子コンピュータでも、現行コンピュータを超える速度で実用アルゴリズムを実行する方法を確立 : 富士通
                                            • RAGを使ってLLMでも最新情報や企業内情報にも対応する | ネットワンシステムズ

                                              LLMに新たな知識を習得させる方法は3種類あります。LLM全体の再学習、LLM一部の再学習、Promptに情報を埋め込むになります。今回はPromptに情報を埋め込む、RAGについて解説します。 ライター:荒牧 大樹 2007年ネットワンシステムズ入社し、コラボレーション・クラウド製品の担当を経て現在はAI・データ分析製品と技術の推進に従事。最近では次世代の計算環境であるGPU・FPGA・量子コンピュータに注目している。 【更新日】2023/11/8 はじめに Chat-GPTに代表される、LLMに最新の情報やクローズド情報を返してほしい場合に、取りうる手段が3種類あります。 LLM全体の再学習 新規データを加えたデータセットでLLMをゼロから再学習します。コストは膨大となります。 LLMの一部の再学習 Fine Tuningと呼ばれる手法で、LLMの一部を新規データで再学習します。1.の

                                                RAGを使ってLLMでも最新情報や企業内情報にも対応する | ネットワンシステムズ
                                              • 東大が世界初…光のGKP論理量子ビット生成、誤りのない計算機構築へ ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

                                                東京大学のアサバナント・ワリット助教と古沢明教授らは、光子を用いた論理量子ビットを実現した。論理量子ビットはエラー情報を元に正しい情報を復元できる。光を利用すると大量の量子ビットを生成できる。計算間違いをしない誤り耐性量子コンピューターの構築につながる。 情報通信研究機構や理化学研究所などとの共同研究で論理量子ビットの一種であるGKP論理量子ビットを生成した。パルスレーザーで位相が反転した光の重ね合わせ状態を作り、線形光学素子でGKP論理量子ビットに変換する。 実験では一つのパルス光の中に一つの論理量子ビットを生成できた。光のGKP論理量子ビットの生成は世界初。超電導方式などでは一つの論理量子ビットを構成するために多数の量子ビットを用意する必要があった。新方式はパルス光をレーザーとして連続的に生成すれば大量の論理量子ビットを生成できる。 光の測定には情通機構と開発した光子検出器を利用した。

                                                  東大が世界初…光のGKP論理量子ビット生成、誤りのない計算機構築へ ニュースイッチ by 日刊工業新聞社
                                                • お薦めしたら「お薦め返し」された書籍。はてなブックマーク、Twitter、オフ会のおかげで出会えた「知」

                                                  膨大な情報から、どうやって自分に合ったものと出会えるか。 ここでは、本をダシにして、自分にぴったりの一冊と出会うための方法を紹介する。同時に、この方法で私が出会えてきた本も併せてご紹介しよう。 読むべき記事や追うべきトピック、押さえたほうが良いチャネルやお知らせはたくさんある。全部見てるヒマはないけど、自分にとって有益かどうかは、見ないと分からない。 長年、情報収集術には苦労させられてきたけれど、一つハッキリしているのは、「自分に有益な情報は、シェアするとシェアされる」という原則だ。 コメントでもSNSでもいい、「これが良かった!」とか「ここ役に立った!」と発信すると、そのメンションがつながっていって、最終的に発信者にとって有難い情報が手に入るようになる。 お薦めすると、お薦めが返ってくる。直接/間接・オンライン/オフライン問わず、回り回って、「それが良いならこれなんてどう?」というフィー

                                                    お薦めしたら「お薦め返し」された書籍。はてなブックマーク、Twitter、オフ会のおかげで出会えた「知」
                                                  • キオクシアらが発見、マスクパターン最適化でイジングマシンが生きる

                                                    「半導体マスクパターンの最適化設計にイジングマシンが適していることを見いだした。試したところ、効果を確認できた」との連絡を記者は受け取った。イジングマシンは、量子コンピューター(量子的な振る舞いを活用するコンピューター)の一種である。生成AI(人工知能)ブームに押されて最近やや影が薄くなっている量子コンピューターだが、現在のコンピューター(いわゆる古典的コンピューター)にはない潜在力を持つ。先端半導体はトランジスタ数が膨大であり、その設計は複雑だ。新たなコンピューティング技術の活用は重要である。 本題に入る前に、量子コンピューターとイジングマシンの関係を簡単に見ておく(図1)。量子コンピューターには量子ゲート型と量子アニーリング型がある。前者は、汎用性は高いが実用化は当分先。一方、後者は組み合わせ最適化問題に特化しているが、すでに商用マシンがある。ただし、扱える問題の規模は大きくない。量子

                                                      キオクシアらが発見、マスクパターン最適化でイジングマシンが生きる
                                                    • 新人研修で「上司は自分のスポンサーだと思え」と教えられた 社内文化を活かした、エンジニア流・リクルートの“使い方”

                                                      リクルートで得た知識をオープンソース化して世の中に出していきたい 神里栄氏(以下、神里):それでは次のトークテーマに移っていきたいと思います。「リクルートで次は何をしたいのか」。棚橋さんからお願いできますか? 棚橋耕太郎氏(以下、棚橋):はい。リクルートってかなりおもしろい案件がたくさんあると思っていて、いろいろな案件を繰り返しやっていると、その中で共通の知識だったりが生まれてくる。それを例えばソフトウェアのライブラリとかにして、世の中に出して使ってもらうみたいな。自分としては次にそういった経験をリクルートでやっていきたいなと思っていることです。 例えば2021年ぐらいに量子アニーリングを使うためのソフトをちょっとした便利ソフトみたいな感じに作りました。当時はアニーリングマシンで問題を解こうと思うと、数式を自分で展開して、展開した結果を行列にして渡すことをしないといけなくて。自分で手計算を

                                                        新人研修で「上司は自分のスポンサーだと思え」と教えられた 社内文化を活かした、エンジニア流・リクルートの“使い方”
                                                      • 量子コンピューター性能100倍アップも 理研、エラー抑える新手法:朝日新聞デジタル

                                                        ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                          量子コンピューター性能100倍アップも 理研、エラー抑える新手法:朝日新聞デジタル
                                                        • 【宇宙は無数に存在する】UCバークレー 物理学者が完全解説/我々は無数にある宇宙の中の1つを生きている/宇宙を泡として考える/米大学の研究者の働き方とは 【EXTREME SCIENCE】

                                                          これからも学びの多いコンテンツを毎日配信していきます。チャンネル登録をしてお待ち下さい。 https://youtube.com/c/PIVOT公式チャンネル <目次> 0:00 ダイジェスト 3:55 たくさんの異なる宇宙があればいい 27:00 宇宙を泡として見る 40:32 もう1つの宇宙 41:22 この世界はシミュレーションか? 48:02 パラレルワールドとは何か 50:20 理論物理学の今 1:01:41 時間軸を止めるべき理由 1:04:28 日本と米 研究スタイルの違い 1:13:10 宇宙の終わり 1:16:24 意識と物理学 <ゲスト> 野村泰紀|物理学者 米カリフォルニア大学バークレー校教授。 東京大学で理学博士号を取得。フェルミ国立加速器研究所やローレンス・バークレー国立研究所などを経て現職。著書に「マルチバース宇宙論 私たちはなぜ<この宇宙>にいるのか」や「

                                                            【宇宙は無数に存在する】UCバークレー 物理学者が完全解説/我々は無数にある宇宙の中の1つを生きている/宇宙を泡として考える/米大学の研究者の働き方とは 【EXTREME SCIENCE】
                                                          • 量子・古典ハイブリッド化…コンピューティングが迎えた新局面、日本発PJも ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

                                                            日本発研究プロ加速 IBM機など国内導入 スパコン「富岳」と連携 潮目はどう変わったのか―。量子コンピューティングの本格登板は、「FTQC」と呼ぶ「誤り耐性」を備えた大規模な量子コンピューターが登場する2030年以降と目されていた。だが、この1年間で技術革新が進み、量子コンピューターが既存の古典コンピューターよりも速く特定の問題を解決できる「クアンタムアドバンテージ(量子優位性)」の実現がぐっと近づいた。こうした潮目の変化を追い風に日本発の新たな研究プロジェクトがキックオフした。(編集委員・斉藤実) 既存の量子コンピューターはノイズの影響を受けやすく、計算でエラーが生じる。これを緩和する技術が20年前後から米IBMをはじめ相次ぎ発表された。ハードウエアの改善と相まって、FTQCの登場を待たずとも、既存の量子コンピューターでも大きな問題を解けるめどが付いたことで、世界中の量子研究者が新たな技

                                                              量子・古典ハイブリッド化…コンピューティングが迎えた新局面、日本発PJも ニュースイッチ by 日刊工業新聞社
                                                            • 核融合、量子コンピュータ、空飛ぶ自動車は本当に実現するのか…いま経営者に求められている「経済合理性」と「シビアな判断」(大原 浩) @gendai_biz

                                                              錬金術も「実験室」では可能だが 錬金術の起源は古代エジプトや古代ギリシアに遡ることができる。また、あのアイザック・ニュートンも、ナショナル・ジオグラフィック 2016年4月7日「ニュートンは錬金術で『賢者の石』を作れたか?」で述べられているように、「錬金術」にはまった一人である。 現在、「錬金術」は極めて否定的に扱われている。しかし、ある意味近代科学は錬金術から生まれたともいえる。したがって、ニュートンの時代には、「錬金術」と「科学」の境界は現在ほど明確では無かったといえよう(ただし、それでも前記記事でも述べられているように、錬金術は概ね怪しげなものだとされていた)。 しかし、その「怪しい錬金術」も、現代では(少なくとも理論的には)可能になっている。 例えば、113番元素であるニホニウムは、原子番号30の「亜鉛」と、83の「ビスマス」の2種類の原子核をひとつに融合させることによって作られて

                                                                核融合、量子コンピュータ、空飛ぶ自動車は本当に実現するのか…いま経営者に求められている「経済合理性」と「シビアな判断」(大原 浩) @gendai_biz
                                                              • 投資家のレベル、その上げ方、限界について 後半|うっし

                                                                前半https://note.com/ussi/n/n5287af8ce20c 投資家レベル11-20 ここでは様々なスタイル、例えばデイトレードだったり、スイングだったり、バリュー投資だったりを試すことが主なレベル上げの方法になる。ここでの経験値を貯める方法は基本的にはオリジナリティを追求せずに自分がいいなと思ったり、マネれそうなやり方を模倣することである。またSNSやブログで自分なりの考え方を発信したり記録をつけたりなどアウトプットをすることでも自身を高めることになると思う。少しくらい間違っていたり、的外れでもとにかく発信した方が絶対にいい。そうした活動で仲間を得て、自分の性質に合った武器を運良く手に取ることができれば、その先に進める道しるべとなる。 しかしここでも大きく運が作用する。例えば本来自分は短めの時間軸の投資手法が向いていたとしてもたまたま悪い目を立て続けに引いた時、グロース

                                                                  投資家のレベル、その上げ方、限界について 後半|うっし
                                                                • 2023年末の量子コンピュータの状況|gyu-don

                                                                  量子コンピュータ業界は変化が大きいので、毎年ある程度、状況を整理して棚卸しをしないと、追いかけられなくなってきます。 ですので、2023年12月24日時点での、私の把握している近年のアップデートをまとめておきます。 この記事では網羅的であることは目的としておらず、やや個人の感想寄りの記述も含まれる点はご了承ください。 著者は民間企業で量子コンピューティングのR&Dを行っておりますが、この記事は業務とは無関係に、個人の活動として執筆したものです。 アニーリングは状況に大きな変化なし量子コンピュータは、量子アニーリング方式と量子ゲート方式に大きく分けられます。 量子アニーリング方式のハードウェアは、商業化されているものでは(私の知る限り)D-Wave社のハードウェアのみです。一方で、量子アニーリング方式で解くことができる問題形式(イジングモデル、QUBO)を解くためのソルバーの開発を行っている

                                                                    2023年末の量子コンピュータの状況|gyu-don
                                                                  • 量子コンピューターがついに商用サービス提供 技術のパラダイムシフトが目前に | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

                                                                    イギリスを拠点にQCaaS(サービスとしての量子コンピューティング)を提供するオックスフォード・クァンタム・サーキッツ(OQC)は、32量子ビットプラットフォームOQC Toshiko(オーキューシー・トシコ)の商用サービスを世界で初めて開始すると発表した。これまで量子コンピューターは研究室などに設置されてプライベートに使われていたが、これにより世界中の一般企業が量子コンピューターを利用できるようになる。 OQCは、商用データセンターにOQC Toshikoを併設し、量子とHPCを統合したハイブリッド・コンピューティングという形でサービスを提供する。また、量子コンピューターの広帯域アクセスは、OQCのパートナーであるエクイニクスのグローバル相互接続エコシステムによって安全に行われる。 今回、OQCは、商用サービス提供のニュースとともに、1億ドルのシリーズB資金調達が日本のSBIインベストメ

                                                                      量子コンピューターがついに商用サービス提供 技術のパラダイムシフトが目前に | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
                                                                    • 量子コンピュータ用誤り訂正技術の高効率化に成功

                                                                      理化学研究所(理研)量子コンピュータ研究センター 量子コンピュータアーキテクチャ研究チームの後藤 隼人 チームリーダーは、量子コンピュータのための誤り訂正技術を高効率化することに成功しました。 本研究成果は、誤り訂正技術によって誤りを訂正しながら量子計算を実行する誤り耐性量子コンピュータの早期実現に貢献すると期待できます。 今回、後藤 チームリーダーは、高い符号化率(レート)[1]を有する量子誤り訂正符号「多超立方体符号[2]」を提案しました。例えば、216個の物理量子ビット[3]を用いて64個の論理量子ビット[4]を符号化でき、符号化率を64/216≒30%と高くできます。また、専用の高性能な復号器[5]や符号化器[6]を開発することで、符号化率が高いにもかかわらず、符号化率が低い従来符号と同程度の誤り訂正性能を有します。言い換えると、同じ誤り訂正性能を従来よりも少ない物理量子ビット数で

                                                                        量子コンピュータ用誤り訂正技術の高効率化に成功
                                                                      • 量子コンピューターって結局何? 5つの素朴な疑問で解き明かす

                                                                        量子コンピューターと聞いて「何かすごいコンピューターらしい」とは感じても、どんなものかがよく分からないという人は多いだろう。今回は、量子コンピューターに対する5つの素朴な疑問を取り上げ、その正体をひもといていく。 量子コンピューターは、特定の問題を極めて高速に計算できるポテンシャルを持つ。 従来のコンピューターは、「0」か「1」の値をとる「ビット」を構成単位として計算する。一方、量子コンピューターでは「0」と「1」の情報を同時に持つことができる「量子ビット」を構成単位として計算する。量子ビットで0と1のように複数の状態が同時に存在する現象を「量子重ね合わせ」と呼ぶ。量子ビットは「観測」という操作を行うことで値が確定する。 量子重ね合わせを利用すると、アルゴリズムを工夫することで一度に多くの計算を行うことができる。これにより、従来のコンピューターよりも桁違いに多くの計算を行える可能性がある。

                                                                          量子コンピューターって結局何? 5つの素朴な疑問で解き明かす
                                                                        • スタニスワフ・レム『虚数』とテッド・チャン『あなたの人生の物語』に共通するもの

                                                                          共通するテーマは、「人間の科学」だ。 「人間に関する科学」ではなく、「人間の科学」という言い方は、ちょっと奇異に聞こえるかもしれない。 なぜなら、科学とは人間が探求する知識体系であり、探求分野だから。「科学」の一語だけでこと足りる。わざわざ「人間の」と修飾語を付けているということは、人間じゃない存在、人間以上の存在が探求する領域を扱う科学だってあるかもしれない―――「人間の科学」は、そういう可能性を示唆している。 レム『虚数』に収録されている「GOLEM XIV」は、この可能性の先に存在する、非常に高い演算能力を持つAIだ。人間以上の知性を持つ存在が、「科学」を探求したらどうなるか? その結果を人間に対し、講義の形で伝えようとすると、何が語られるか―――を記した講義録が、「GOLEM XIV」になる。 人間が扱える処理能力や情報量は、人間のサイズに収まっている。コンピュータを使ってもいいし

                                                                            スタニスワフ・レム『虚数』とテッド・チャン『あなたの人生の物語』に共通するもの
                                                                          • 2023年の読んでおきたいマテリアルズ・インフォマティクス論文5選

                                                                            2023年もマテリアルズ・インフォマティクス(MI)の論文紹介を続けることができました。昨年に引き続き、今年も備忘録のために個人的注目論文を5本書き留めておきます。 大規模結晶材料データベース 2023年に発表された論文の中で最も読んでおくべきと思ったのは、やはりDeepMindさんが計算で38万もの合成可能性の高い材料を予測したものです。 これまでに計算によって熱力学的に安定とされた材料は高々数万件しかなかったのに対し、この論文によって材料データ空間が1桁広がったのはすごいです。 僕はボストンで開催された2023 MRS fall meetingにてこの発表を立ち見で聞いていたのですが、投影された数字を見て「?」となりました。 この論文ではブレークスルー技術が明確にあったわけではなく、「こんなことができればいいなぁ」と誰しもが思い描いていた内容であったと思いますが、それをちゃんと組み上げ

                                                                            • デンソーが疑似量子技術「DENSO Mk-D」を開発、500万変数規模の問題に世界初対応

                                                                              デンソーが疑似量子技術「DENSO Mk-D」を開発、500万変数規模の問題に世界初対応:量子コンピュータ デンソーが独自の疑似量子技術「DENSO Mk-D」を開発。古典コンピューティングとイジングモデルを用いて組み合わせ最適化問題を解く疑似量子技術では、これまで100万変数規模の問題に対応するのが限界だったが、「世界で初めて」(同社)500万変数規模の問題を解けることを確認したという。 デンソーは2023年9月21日、量子コンピュータの仕組みに着想を得た独自の疑似量子技術「DENSO Mk-D(デンソー マークディー)」を開発したと発表した。CMOSプロセッサなどの古典コンピューティングとイジングモデルを用いて組み合わせ最適化問題を解く疑似量子技術では、これまで100万変数規模の問題に対応するのが限界だったが、「世界で初めて」(同社)500万変数規模の問題を解けることを確認したという。

                                                                                デンソーが疑似量子技術「DENSO Mk-D」を開発、500万変数規模の問題に世界初対応
                                                                              • 【研究成果】貴重なリソースである量子コヒーレンスが 無制限に増幅可能であることを理論的に解明 - 総合情報ニュース - 総合情報ニュース

                                                                                2024年5月13日 東京大学 発表のポイント 量子情報処理において貴重な資源とされている量子コヒーレンスが、触媒として働く補助系を用いると実はいくらでも増幅可能であることを理論的に証明した。 先行研究では、量子コヒーレンスに対する変換には厳しい制限が課されていることを示唆するものが多かった。しかし今回の研究により、量子コヒーレンスの変換に対しては制限がほとんど課されていないことが示された。 今回の結果は、近年急速に発展する量子計算・量子通信デバイスなどの設計に応用されることが期待される。 量子コヒーレンスの無制限増幅のイメージ 概要 東京大学大学院総合文化研究科の白石直人准教授と髙木隆司准教授による研究グループは、量子情報処理において貴重な資源とされている量子コヒーレンス(注1) に対し、量子リソース理論(注2)の枠組を用いて解析を行い、量子コヒーレンスは無制限の増幅が可能であることを理

                                                                                • 「競技場」が2025年オープン、量子コンピューターが迎えるChatGPTモーメント

                                                                                  産総研のG-QuATでは、2025年に3つのコンピューターが稼働する予定だ。米NVIDIA(エヌビディア)の人工知能(AI)用GPU(画像処理半導体)である「H100」を2000基以上搭載するスーパーコンピューターの「ABCI-Q」、富士通が開発した超電導方式の量子コンピューター、米国のスタートアップであるQuEra Computing(クエラ・コンピューティング)が開発した冷却原子方式の量子コンピューターである。これらで「量子・AIクラウドプラットフォーム」を構成する。このプラットフォームには、新たな量子コンピューターの追加も想定されている。 GPUスーパーコンピューターであるABCI-Qを構築するのは富士通で、産総研との契約額は92億4000万円。富士通の超電導方式量子コンピューターの契約額は59億9500万円、クエラの冷却原子方式量子コンピューターの契約額は64億9999万9999円

                                                                                    「競技場」が2025年オープン、量子コンピューターが迎えるChatGPTモーメント