言い換えるなら、精進料理が現代化して「現代を超える新しい食文化」たる「ネオショージン」として若い人の間でブーム化したならどうなるか想像しても面白いだろう おそらくヴィーガンと同様に「真の精進料理と一緒にするな」と非難される ヴィーガン嫌いの本質は「現代の克服」的思考への忌避なのだ
青森県の八戸市・十和田市に関する歴史や魅力、独自の風習について、作家・文献学者の山口謠司さんが語った。 山口さんが登場したのは、J-WAVE『GOOD NEIGHBORS』内のコーナー「PLENUS RICE TO BE HERE」。オンエアは9月18日(月)~21日(木)。同コーナーでは、地方文化の中で育まれてきた“日本ならではの知恵”を、山口氏が解説していく。ここではその内容をテキストで紹介。 また、ポッドキャストでも過去のオンエアをアーカイブとして配信している。山口さんが青森を訪ね、現地の人から聞いたエピソードの詳細が楽しめる。 ・ポッドキャストページ 八戸で有名な「イカ釣り」味わいは濃厚 今回のテーマは、本州の最北端に位置する青森県。その中でも山口さんは県内の東にある八戸市と十和田市をテーマにあげた。まず、八戸は太平洋に面し、漁業が盛んな地域として知られている。 その中でも有名なの
外国人にとって日本の食文化はとても驚くことが多いようです。ラトビア出身の日本大好きYouTuberのアルトゥルさんは、日本の「焼きそばパン」と出会い、本当に驚いたことをTwitterで報告。「この組み合わせは最強」と絶賛しています。 アルトゥルさんは2月3日、「驚かずに聞いてほしい……日本へ行くと、パンに麺を挟んだ“焼きそばパン”というものがある……」と、日本食である焼きそばパンについて紹介。 「わかる……わかるぞ……炭水化物に炭水化物挟んで、何してんだ!というその気持ちわかるぞ……」「しかし、この組み合わせは最強、ベストマッチとも言えるうまさなんだ……」と驚きながらも、その味を称賛。「焼きそばパンもコロッケパンも……まじ美味すぎ」とツイートしました。 日本には今まで4回、旅行で訪れたというアルトゥルさん。焼きそばパンとの出会いは22歳の時で、「パンにパスタが挟まっていて不思議でしたが、『
平たく言うと筆者が串カツを食べに行っただけのお話です☆ 最近コロナコロナ言われるのもすっかり定着した感があります。どこに行っても自粛、蒸れようが熱中症寸前までいこうが着用が当たり前。ちょっと緩まったかなと思えば感染が蔓延し、自粛ムードに逆戻り。そんな中、日本第二の都市と言われる大阪も影響は少なくないわけで、でもそれでも元気にコロナと戦っているようで今回はそんなコロナ下における大阪文化の中でも大事な要素の一つ、『串カツ』文化がどのように変遷しているのかをご紹介していきます。 今回のモデル都市 今回のモデル店舗 店内考察:ソーストレイ消失 まとめ 今回のモデル都市 大阪の串カツ屋と言ってもいっぱいあるわけで、それこそ今回お邪魔した新世界通天閣の周りにはもう串カツ屋さんしかないのか?!と思えるほど串カツ屋さんが溢れています。 昭和のノスタルジックな雰囲気というのか、ここだけ昭和で止まっているかの
渋谷・原宿 アズ フィノム(明治神宮前)———ハンガリー フォンダ・デ・ラ・マドゥルガーダ(原宿)———メキシコ DESTINO51(表参道)———ペルー ミラフローレス(渋谷)———ペルー コスタ・ラティーナ(神泉)———アルゼンチン 赤坂・六本木 エコロロニョン(赤坂)———トーゴ ダ・ニーノ(乃木坂)———イタリア ネフェルティティ東京(六本木)———エジプト 広尾 HASUO(広尾)———韓国 カフェ・ラ・ヴィーダ(広尾)———キューバ 中目黒 ADI(中目黒)———ネパール クイーン シーバ(中目黒)———エチオピア 五反田 アルコ イリス(五反田)———ペルー マシューコウズ・バッファローカフェ(五反田)———ケニア 大井町 巨人のシチューハウス(下神明)———アイルランド 浜松町 Byblos Lebanese Restaurant(浜松町)———レバノン カラバッシュ(浜松
後編である本書が扱う串かつは、牛丼や焼鳥とは正反対の歴史をたどって生まれた食べ物である。 牛丼や焼鳥は、下層階級の卑しい食べ物として生まれ、その後牛丼は大正時代から、焼鳥は大正時代後半から上中流階級の人々に受け入れられていった。いわば、底辺から成り上がっていった食べ物である。 一方の串かつは、西洋料理の大衆化によって生まれた食べ物。 明治時代のはじめに上流階級の人々が食べていた高級西洋料理店のフルコース料理は、最終的に労働者が屋台でコップ酒片手に立ち食いする串かつにまで、大衆化していった。いわば、西洋料理の大衆化が行き着いた究極の姿が、串かつなのである。 串かつの誕生の歴史は、西洋料理の大衆化の歴史そのものだ。なので本書において串かつそのものに割かれたページはさほど多くない。本書のページの大部分は、西洋料理が大衆化していくステップと、その社会背景の説明に割り当てられることとなる。 従って本
福島、宮城、岩手の3県沖で水揚げされた鮮魚や水産加工品を販売する店舗「三陸常磐 夢市楽座」が15日、東京・豊洲市場(江東区)にオープンした。東北が誇る「三陸・常磐もの」の魅力を首都圏でアピールし、東日本大震災で被災した3県の水産業の復興を後押しする。店舗の設置期間は来年2月まで。 豊洲市場の水産仲卸約460業者でつくる東京魚市場卸協同組合が復興支援の一環として店舗の設置を企画。「夢市」の看板を掲げた店舗は、市場内で一般客が入場できる水産仲卸売場棟4階「魚がし横丁」の一角にあり、仲卸がプロの目利きで選んだ鮮魚の刺し身や切り身、缶詰などの加工品を取り扱っている。夢市の近くにあるスペースには3県の食文化や伝統行事の魅力を伝えるブース「楽座」を設けた。 セレモニーが行われ、同組合の早山豊理事長が開店を告げる鐘を鳴らすと、店内は新鮮なカツオの切り身やホタテなどを買い求める来場者でにぎわった。 早山理
喫茶店やレストラン、ビジネスホテルなどが、 朝の時間帯限定でドリンクやトーストなどのセットメニューを、 朝食として割安価格で提供する「モーニング(サービス)」。 発祥については愛知県の一宮市や豊橋市、 岐阜県の羽島市、広島県の広島市など、 例に漏れず諸説あるわけですが、 いずれにしても商業競争の結果、 このサービスが生まれたと考えられています。 さて、今回は米国出身の映像演出家の女性が投稿したもので、 京都市太秦にある喫茶店の「モーニング」が、 以下の文章とともに写真付きで紹介されています。 「嗚呼、これぞ日本の喫茶店の『モーニング』の典型例。 分厚いバタートースト、ゆで卵、そしてホットコーヒー、 たった500円で楽しむ事が出来る。 背景には地元のおばあちゃんたちのおしゃべり、 ラジオから流れるクラシック映画のサウンドトラック、 そして角に座るおじいちゃんが奏でる新聞紙のざわめき……」 こ
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新刊無料公開『なぜアジはフライでとんかつはカツか?』 その2「第一章 煉瓦亭という名のモンスター 」1.煉瓦亭という名のモンスター 新刊『なぜアジはフライでとんかつはカツか?』発売中です。 (無料公開その1「序」はこちら→) 銀座を南北に貫く目抜き通り、銀座通りを一本西に入った静かな路地、銀座ガス灯通りに、煉瓦亭という名の老舗西洋料理店がある。 とんかつの原型たるポークカツレツは、この煉瓦亭で誕生したというのが、現時点(2022年)において広く信じられている「定説」である。 四代目店主木田明利の妻、木田和子の著書『煉瓦亭いまむかし』によると、明治28年6月16日に山本音次郎というコックが創業したフランス料理店が、そもそもの煉瓦亭のはじまり。 ところが開店して2~3年たった頃、山本音次郎は体調不良により引退。その後、山本の縁者であった木田元次郎が二代目として店を引き継いだ。 この木田元次郎の
(この記事は2020年12月22日-25日にかけてのtwitter連載を編集したものです) 新横浜ラーメン博物館で、来々軒の「らうめん(青竹打ち)」を食べました。(先頭の写真) 伝説の浅草の店、来々軒の110年前の味を復刻するというプロジェクトから生まれた一杯。私好みの味で大変美味しゅうございました。 復刻には様々な苦労があったことでしょうし、実に意義深い事業だと思います。 ですがこのラ博の「らうめん」、昭和初期の復刻版としては正しいのでしょうが、「110年前の来々軒のらうめん」、つまり明治時代末から大正時代のらうめんとは全く異なっている可能性があります。 ニュースリリースによると、ラ博来々軒のらうめんは浅草来々軒三代目の故・尾崎一郎さんら、親族の方の証言をもとに復刻されたそうです。尾崎一郎さんの証言は、『にっぽんラーメン物語』(小菅桂子)にも収録されています。 ”来々軒のシナそばですか?
メリークリスマス♪ 16時現在の開封市 気温6℃ 湿度39%です。 良い天気の一日でした。 やっと最高気温が氷点下ではなくなりました。 いつもどおりの開封市の冬の気温になった感じです(*^^*) さてさて、 今日は12月下旬の開封市の食文化について書きたいと思います。 クリスマス装飾と新年飾り クリスマスケーキよりもリンゴよりも冬至の餃子 クリスマス=ケーキを食べる日 クリスマス装飾と新年飾り 本日は、中国開封市にやってきて3回目のクリスマスです。 子供のころ、ケーキを食べ ワクワクしながらサンタさんが来るのを待っていたからなのか なんとなく今でもモミの木やサンタさんを見るとテンションが上がります(*^^*) ですが、開封市ではクリスマス文化があまりないようで、 2021年、2022年と クリスマス風景を探しましたが、 スーパーやショッピングモールがクリスマス装飾をちょろっと行っているだけ
「桶」である。はて、桶と聞いて何を思い浮かべられるだろう?ちょっと気になって広辞苑で調べてみた。こういうときはなんといっても電子辞書だ。さて、いくつヒットしたでしょう? 答えは、「閼伽桶」(あかおけ:仏に供える水を汲み入れる桶)から「四桶」(よつおけ:長野県筑摩地方で馬に負わせて運ぶ下肥桶。1駄に4個つけたからいう)まで、なんと97個もある。さすがに驚いた。「灰汁桶」、「冠桶」、「糞桶」、「首桶」(!)、「海月桶」、「肥桶」、「骨桶」、「用水桶」などなど、それだけ様々な用途があったということだ。なかには胞衣を入れる「胞衣桶」(えなおけ、胞衣とは胎盤や臍帯)などといった言葉まであってびっくりする。 言葉としては、「風が吹けば桶屋が儲かる」とか「湯桶読み」などがおなじみだが、実際に物として目にすることがあるのは、風呂桶と棺桶くらいだろうか。しかし、風呂桶はケロリンみたいなプラスチック製がほとん
「全国麺めぐり 藤枝朝ラーメン 冷たい醤油味」を食べてみました。(2021年6月7日発売・寿がきや食品) この商品は、静岡県藤枝市で古くからご当地ラーメンとして親しまれているという食文化…“藤枝朝ラーメン”の“冷(ひや)”をカップ麺に再現したもので、鰹出汁を甘口醤油とバランス良く合わせたシンプルなスープを冷たく冷やし、ノンフライ麺ならではのつるっと滑らかな中太麺がヒンヤリと喉越し良く楽しめる季節感のあるさっぱりとした一杯が登場です! それも…ご当地ラーメンを気軽にカップ麺で楽しめる“全国麺めぐり”シリーズの新フレーバーでもあり、シンプルに鰹出汁を利かせた醤油ベースの冷たいスープに動物系の旨味や“みりん”などで味を整え、朝からさっぱりと楽しめる後味の良いテイストで食感滑らかな中太麺が絶妙にマッチし、氷を入れることによって最後まで飽きることなく楽しめる静岡県藤枝市のご当地ラーメンを再現した一杯
日本を世界のほかの国と比較すると、やはり際立つのが「安さ」である。円の価値、物価も人件費も相対的に、先進国のなかでは、もう上位にはない。安上がりで、上質なサービスを海外に提供できる、コスパのいい国に分類されつつある。 コスパの良さゆえ、海外からの旅行者の人気を集めるのは、悪いことではない。しかしそのニーズ一辺倒になってしまうのは、あまり歓迎できないだろう。 安売りを避けつつ、アジア最先端の成熟都市としてのブランディングを、グローバル市場でアピールしていく姿勢が大切だ。 実際のところ、東京を筆頭とする日本の都市部は、世界でも稀なポテンシャルを持っていると言えるだろう。 世界最強のインフラと食文化 テロなど、危険な事件が起きる可能性も、諸外国と比べれば圧倒的に低い。商業施設などで手荷物検査といったセキュリティ対策をほとんど行っていないにもかかわらず、ここまで治安が保たれているのは、奇跡のような
著者 真田純子 著 定価 2,200円 (税込) ISBNコード 9784540231247 発行日 2023/10 出版 農山漁村文化協会(農文協) 判型/頁数 A5変型 288ページ 在庫 予約受付中 この本のジャンル 農文協 公開書誌 >> 教養書 >> 地域・環境・エコロジー 電子書籍(Kindleほか) >> 教養書・思想哲学書 解説 地方創生やB級グルメなど地方を盛り上げようとする取り組みが盛んだ。だがなぜ地方の人たち、とりわけ中山間地の人たちばかりがんばらなくてはならないのか? 都市と農村の関係から、農業生産のあり方や流通、食べ方の変化に目を向けたとき、そこには都市を優先し合理性を重視する社会のシステムがあることが見えてくる。農村風景の変容も、このシステムとふかく結び付いている。農村風景を入り口に、食と農業のあり方から、都市と農村の幸せな関係を構想する。 著者 真田 純子(
あけましておめでとうございます。もうお雑煮は食べましたか? 今年はよいことがありますようにと、願いを込めて囲む正月の膳、そこになくてはならないのが雑煮です。日本人にとって、餅は非日常の行事やお祝いに欠かせない「ハレの日の食べ物」の代表、その餅にとっても最高の晴れ舞台になるのが、正月を祝う雑煮なのです。 失われゆく儀礼食の最後の砦 クリスマスケーキやバレンタインチョコレートはますます人気ですが、お彼岸のぼた餅やおはぎ、端午の節句の粽(ちまき)や柏餅など、昔からの祝い餅を用意する人がどんどん減っています。 そんな現代でも、これだけは食べないと正月が来た気がしないと感じる人がまだまだ多く、強い伝承力を保っているのが雑煮。すたれていく伝統的儀礼食の最後の砦と呼べるかもしれません。 雑煮は「地域の味」と「我が家の味」が豊かに受け継がれている点でも貴重です。私は東京で生まれ育ちましたが、うちの雑煮は愛
「究極の血抜き・津本式」は誰にでも出来る、魚という食文化の革命だった! 魚の食としてのポテンシャルは跳ね上がる! 2020/03/01ルアマガプラス(深谷真) 先日、津本式書籍化プロジェクトを開始するために、「究極の血抜き・津本式」を提唱する津本光弘さんご本人に東京に来ていただき、記者は津本式の簡単なレクチャーを受けることになりました。津本式とは、魚屋に勤める、津本光弘さんが開発した魚の仕立て方のこと。この締め方、仕立て方で処理した津本さんの送り出す魚は、超・長期熟成に耐えうる食材に変化します。鮮度が命、鮮度こそが魚の味だった。そんな時代がもしかして終わるのかもしれない。そんな予感さえする、理論と技術。そして、熟成された魚の味……。<2020年3月5日加筆修正> 【Profile】津本光弘(つもと・みつひろ) 釣り人、料理人、魚屋などなど。現在大注目の魚の締め方「究極の血抜き・津本式」の開
函館と言えば!夜景? 朝市? 五稜郭? 魅力的なコンテンツがいっぱいですね。 しかし!忘れてならないのが海の幸。とりわけ、イカは、函館の代名詞的存在です。 ところが近年、海洋環境の変化などにより、函館近海で獲れるスルメイカは激減の一途。 観光とともに水産を基幹産業とする函館地域に、大きな影響をもたらしています。 一方で、近年獲れだしているのがブリ。 何と、今では全国で1位2位を争うくらいの水揚げ量なのです。 この、魚種の変化に対応し、地域の水産業を守るべく取り組みを始めたのが渡島振興局水産課の皆さんです。 現在その任務を引き継ぎ、取り組みを続ける、水産課漁政係の石毛友里絵さんと、高谷則幸課長にお話を伺いました。 札幌出身の石毛さんは、函館に来て3年目。着任と同時にこの仕事を担当することになりました。 「小さい頃から水族館や動物園が好きでした。そこから環境問題にも感心を持ち、大学進学時に農業
関連記事 フィリップ モリス インターナショナルCEOを直撃 IQOSをいかにして日本市場に訴求したのか? 「煙のない社会」を提唱し、10年以内に日本国内の紙巻たばこの販売から撤退を目指すフィリップ モリス インターナショナル。 フィリップ モリス ジャパン、118銘柄の値上げを申請 「マールボロ」は600円に フィリップ モリス ジャパンは8月20日、10月のたばこ税増税にあわせ、同社製品の輸入・販売を行う双日を通して118銘柄の価格改定を財務省に申請したと発表した。 フィリップ モリス ジャパン、新型IQOS ILUMAの発売を発表 従来との違いは? 同社は「煙のない社会」の実現を加速し、2025年までに純利益の50%以上を煙の出ない製品によるものになることを目指す。 法改正に追われるタバコ業界でフィリップ モリスが加熱式への切り替えを後押し 「ヒーツ」から2銘柄を発売 法改正に追われ
キムチは世界のどの地域でもこの名前がそのまま浸透しています。唐辛子をたっぷり使っている漬け物という認識です。しかし、朝鮮半島に唐辛子が入る前は、素材の色や味を活かしたキムチが多くを占めていました。 紀元前の中国の書物「詩経」に、漬け物の記録が残っています。当時、中国の漬け物は、酢漬けと塩漬けの二種類でした。その後、百済に塩漬けが伝わりました。 とはいえ、現在のキムチのように漬け汁ごと食べるのではなく、洗ったり絞ったりする漬け物だったと言われています。 高麗時代になると、書物「高麗史」に祭祀のお供え物として、キムチが登場します。 さらに、詩文集「東国李相国集」によると、醤漬けと塩漬けのことが記されていました。醤漬け(チャンアチ)の醤は味噌や醤油のことを意味しているので、現在も食べられている醤漬けは歴史が古いことが伺えます。また、キムチを意味する「沈菜(チムチェ)」の記述を見つけることができま
2013年12月、「和食 日本人の伝統的な食文化」が、ユネスコの無形文化遺産に登録された。 理想的な健康長寿食であり、「食材と向き合い、旬を大切にする日本文化」の象徴とされる和食は、古くから伝わる日本独自のものと思われがちだが、その形成にはさまざまなものを取り入れ融合してきた歴史がある。特に近代になって西洋から持ち込まれた異国の食材や調理法は、日本の食卓に大きな変化をもたらした。 「和食」の変化と融合・発展を「料理書」という視点から研究するのは、梅花女子大学 食文化学科の東四柳祥子教授だ。「料理書」から見えてくる日本の食文化とは? 文明開化後の富国強兵が日本の食卓を変えた? ――東四柳さんが研究されている「料理書」とは、どのようなものなのですか。 東四柳 現代風の言い方をしますと、「レシピ集」です。料理の作り方を共有する書物ですね。 私は主に明治・大正期の料理書を、研究テーマとしています。
「ホルモン焼き」 | 分け入っても分け入っても日本語 | 飯間浩明 | 連載 | 考える人 | 新潮社 「このことばはどうして生まれたのだろう?」 そんな疑問がふと頭をよぎったことはありませんか。膨大な日本語と日々向き合う国語 kangaeruhito.jp 大変素晴らしい内容です。 ホルモン=ほうるもん説は、『モノになる動物のからだ』(中島久恵)、『焼肉の誕生』(佐々木道雄)、そして拙著『焼鳥の戦前史』において、誤りであることが証明されてきました。 しかしながら、ホルモン=ほうるもん説はいまだに根強く流れています。こういった形で、いわば日本語のプロフェッショナルである国語辞典編纂者の飯間浩明さんから批判的検討が加えられたことは、私にとって頼もしいかぎりです。 さて、『分け入っても分け入っても日本語』「ホルモン焼き」の内容についてですが、食文化史研究の観点からすると若干気になる表現がありま
2013年にユネスコの無形文化遺産に登録された「和食 日本人の伝統的な食文化」。和食は日本独自のものと思われがちですが、紐解いていくと近代に西洋から持ち込まれた食材や調理法を取り入れてきた歴史があります。 その和食の変化や発展を「料理書」という視点から研究している梅花女子大学 食文化学科・教授の東四柳祥子さんが、IBMのWebメディアMugendai(無限大)に登場。 「料理書」から見えてくる日本の食文化とは? 料理書から読み解く「日本食」の歴史 東四柳さんの研究テーマは主に明治・大正時代に発行された「料理書」。つまりは「レシピ集」です。 明治期といえば、西洋に負けない強い日本を作ろうと富国強兵に取り組んでいた時代。しかし、開国後に来日した西洋人の体格の良さに日本人は脅威や劣等感を感じるようにもなっていました。 そうした中で関心を寄せるようになったのが西洋人の肉食。それを裏付けるかのように
また、浮世絵やマンガに描かれた食のシーンから食事が果たしてきた役割を再考したり、日本の台所として知られる大阪の屋台を巡ったり、300件もの飲み屋が軒を連ねるゴールデン街を探索したりできる。 日本の食文化を紹介するFlavor of Japanは、前農林水産省大臣の齋藤健氏と、Google Arts & Culture 統轄のアミット スード氏が意気投合してやろうとスタートしたものだという。2018年から1年余りの準備期間を経て公開に至った。今後さらにコンテンツを拡充し、フェーズ2、3を計画しているという。 齋藤氏は「日本の食は世界で大きく広がっていくチャンスを迎えていると思っている。日本の人口は減るが、世界の人口はどんどん増える。2020年は日本に4000万人の訪日客が訪れるといわれている。来日の一番の目的は“食”。可能性が世界に広がっていると思う。Googleがこういうすばらしい企画して
めがざら @Megazarak このレパートリー不足を解決するには、単一欧州議定書による欧州連合…つまりはEUの成立を待たなければなりません これによって加盟国内の貿易が活発化したことにより、イギリスにも多量の野菜が安価に流入したことで、 イギリスの「茶色くてレパートリーに乏しい料理」は一気に拡張されます 2020-01-20 23:59:28 めがざら @Megazarak 食材の乏しさは調理方法の単一化を招き、結果として、「どれもこれも似たようなもん」という評価を生みがちです 結果としてイギリス料理自体がある程度停滞してしまい、食文化豊かな国と比較して、相対的に「飯が不味い」という悪評を生んだことも恐らく事実でしょう 2020-01-21 00:02:09 めがざら @Megazarak 総合すると、 ・産業革命期における、全国レベルでの農村過疎化による調理技術、伝統料理の失伝 ・当時
本日は福岡県の食文化について考えてみたいと思います。 割と確信をついている気がする…。 これは先日のお話しです。 我が家でお出かけする直前の話しです。。。 スポンサーリンク 関東生まれ関東育ち俺「そう言えばこの前初めて『牧のうどん』の やわ麺 を食べたよ。麺がフワッフワでうどんじゃないみたいだったよ。あんなの初めて食べた!!」 福岡生まれ福岡育ち嫁「はいはい、よかったね。それよりも雨が強くなる前に出かけるよ。」 関東と福岡のハイブリットjr「へー、『牧のうどん』のやわ麺食べたんだ。博多のうどんといえば麺にコシが無いやわ麺だよね。ところで、博多ラーメンはカタ麺(かためん)なのにどうして博多うどんはやわ麺なのかなぁ?」 関東生まれ関東育ち俺「諸説あるみたいだけどラーメンの麺は気が短い博多の人に素早く提供できるように麺を細麺にして硬めに茹であげるのが主流になったと聞いたことがあるね。替え玉と
定年後の解放 稀代のグルマン・小泉武夫、北の食文化の大地へ分け入ったぞ! 石狩川随想(1) “味覚人飛行物体”がゆく 小泉武夫氏 北海道石狩沖での秋サケの定置網漁で、水揚げされたサケ(朝日新聞社) 川面が一部凍結した石狩川下流=2020年1月28日、北海道江別市(朝日新聞社) 発酵の摩訶不思議な世界に人生を捧げ、希代のグルマンとして世界中を旅してきた小泉武夫さん。待ちに待った定年を迎え、その後の舞台に選んだのは、北海道の石狩市。水産メーカーの研究員として食品開発に奮闘しつつ、奥深い食文化の大地に分け入った。石狩鍋にジンギスカン、蟹やワカサギ……滋味香味を味わい尽くす日々を綴ってゆく。 【写真】圧巻!秋サケの水揚げの様子 * * * 蝦夷の地にある石狩岳は、西にトムラウシ山とオプタテシケ山、南にニペソツ山とウペペサンケ山、東に喜登牛山、北西には大雪山など名だたる峰巒の一角に列嶂した、標高
新刊無料公開『なぜアジはフライでとんかつはカツか?』 その6 「第二章 カツレツの登場と普及」(冒頭部分) (無料公開の先頭はこちらから→) 新刊『なぜアジはフライでとんかつはカツか?』発売中です。 1.『西洋料理指南』の豕(ブタ)ノ油煮明治5年に出版された『西洋料理指南 下』(敬学堂主人)の「小犢ノ油煮」。 『西洋料理指南 下』 敬学堂主人 (国会図書館蔵)右下に半円形の骨付き肉の挿絵がある。この肉の形が非常に重要(著者がわざわざ挿絵を入れた理由も、この形が重要であるため)なので、記憶しておいていただきたい。 小犢ノ油煮は、この骨付き肉の骨を取り、小麦粉、卵黄、パン粉の衣をつけて牛脂で揚げた料理。現在の日本で言うところの仔牛のカツレツである。そして同様の料理に、「羊ノ油煮」と「豕(ブタ)ノ油煮」がある。 つまりこの「豕(ブタ)ノ油煮」こそが、ポークカツレツの資料上の初出である。 さて、現
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