鶴嶺神社(つるがねじんじゃ)は、鹿児島県鹿児島市吉野町にある神社。鎮座地は仙巌園の中。 島津氏の先祖を祀る為に明治2年(1869年)に創祀された神社である。江戸時代後期から明治時代初期に流行した藩祖を祀った神社のひとつ。 島津氏初代忠久公以降の歴代当主とその家族、及び分家筋の玉里家歴代当主とその家族を祀る。就中、16代当主義久公の3女である亀寿を祀る神社として有名で、また歴代当主を祀るという性質上、時勢や江戸幕府への対応について百八十度意見を異にしたために不仲であったとされる斉興公と斉彬公父子も共に祀られている[1]。 幕末の頃から廃仏毀釈運動の煽りを受けて薩摩藩領内の寺院を廃止する機運があったが、明治2年3月24日、島津忠義の正室である暐(てる)姫が死去した際[2]、葬儀を神式で行うことが決まったことをきっかけとして薩摩藩領内の寺院の排斥が一気に進行、かつて島津氏歴代当主の菩提を弔ってい