29日早朝、北朝鮮が平壌近郊の順安(スナン)空港(=平壌国際空港)から「火星(ファソン)12」とされる弾道ミサイルを発射した。ミサイルは北海道上空を通過した後、北海道襟裳岬の東方約1180キロの太平洋上に落下。事前通告はなかった。 北朝鮮のミサイルが日本の上空を通過した事例は、今回で5度目、2016年2月以来となる。 「火星12」とされる弾道ミサイル発射のニュースを見るために、北朝鮮・平壌駅前の大型スクリーン前に集まった人々。ミサイルは日本の上空を通過した。(写真:AP/アフロ) 日本のマスメディアは、北朝鮮の挑発行為を強く批判している。しかし、今回の問題の本質は、そこではない。 米国と北朝鮮の事情に詳しい外交官筋から、こんな話を聞いた。韓国の文在寅大統領は、トランプ大統領との会談以降、何度も「我々は何としてでも、北朝鮮のミサイル発射や核実験をやめさせる。その代わり、米韓合同軍事演習を中止
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