長島昭久議員の離党や細野豪志代表代行の辞任、東京都議選での「都民ファーストの会」への接近など、蓮舫代表率いる民進党の求心力低下が目立ってきた。 長島議員は元防衛副大臣で、安全保障政策では自民党からも一目を置かれている論客だ。米国の政府関係者ともパイプがあり、典型的な保守派である。そうした良識派にとって、「日米安保条約廃棄」「自衛隊解消」を綱領に掲げる共産党は、決して交わることのできない相手だ。 民進党は選挙協力のために「民共連携」を掲げており、長島氏としては譲れない一線(レッドライン)を越えてしまったと判断したのだろう。保守系の政治家としては当然だ。 民進党内の保守派を自称する細野氏の代表代行辞任については、昨年9月の党代表選で、細野氏が民共連携路線の蓮舫氏の支持に回るとなった段階で、筆者は、ラジオ番組で懸念を示していた。どうやらその予想が当たったようだ。 細野氏の言い分は、民進党が提案型