京都の金閣寺で行われた発掘調査で、室町時代の将軍、足利義満が建てたと伝えられる七重の塔の一部とみられる破片が見つかりました。当時の金閣寺に巨大な塔があったことを示す手がかりだとして注目されています。 青銅で作られ金メッキが施されていたということで、塔の先端に付けられた「九輪」と呼ばれる飾りの一部とみられています。 室町時代の将軍、足利義満は金閣寺の一角に「北山大塔」と呼ばれる七重の塔を建てたと文献に記されていて、研究所は、この塔の一部と考えられるとしています。 また、この塔は京都の相国寺にあった高さ110メートルともされる七重の塔を再建したものと記されていますが、見つかった飾りは直径およそ2メートル40センチと推定され、研究所は元の塔と同じような巨大な塔があったことがうかがえるとしています。 京都市埋蔵文化財研究所の山本雅和係長は、「当時の様子を知るための貴重な資料になる」と話しています。