[印刷ページ] 溝上慎一の教育論 目次 > 講話 > 「あの子はおとなしい性格だから」は無責任!(Part 1)(2017年6月24日掲載、2018年6月7日に更新) 要約 おとなしい、議論もできないような性格では、生徒は学校から仕事・社会へのトランジションを十分に乗り越えられないだろう。いくらテストでの成績がよくても受験学力が高くても、学力の三要素に照らせば、この態度の弱さは学力の低さと同義である。 おとなしい子供の性格を一人格として認めてあげたいが、その子供が先々苦労することが目に見えているなかで、そうやすやすと「それでいいよ」とはとてもいえない。あたたかく関わりながらも、その子供の社会化を一歩でも二歩でも促さなければならない。教師の促しが、やがては子供自らわき上がる意欲に繋がるように指導・支援しなければならない。 この問題は、何のために教育をするのか、私たちはなぜ教師になったのか、