日立製作所が13日に発表した2016年3月期連結決算は、売上高が前期比2.7%増の10兆343億円で、国際会計基準に変更する前の2009年3月期以来7年ぶりに10兆円を突破した。 電機メーカーではソニーとパナソニックが及ばず、10兆円突破は日立だけ。製造業全体で見ると、トヨタ自動車など自動車上位3社に次ぐ。15年3月期は10兆円を超えていたJXホールディングスは原油安で大きく後退した。 日立の16年3月期の営業利益は1.0%減の6348億円、最終利益は20.8%減の1721億円で増収減益となった。中国経済減速による建設機械部門の不調などが響いた。 今期(17年3月期)は中国を軸とする国際的な過剰生産や資源・産油国の経済成長鈍化により、後退すると見た。為替レートは1ドル=110円とした。予想は、売上高が10.3%減の9兆円と再び10兆円を割り込む。営業利益は14.9%減の5400億円、最終利