戦後の国語改革の中で、漢字の使用制限と言う面では漢字撤廃を目指す人たちが主導して実施したために当用漢字制定は拙速で不合理なものであったということを説いた本を読んだことがありました。 sohujojo.hatenablog.com 漢字の問題としては、当用漢字以外にも「人名漢字」というものがあり、そこにも強い制限があるということが数々の問題を引き起こしているということはこれまでにも様々なニュースなどで知ってはいましたが、この点について詳細な戦後史を書かれたのが、本書著者の円満字さんです。 なお、円満字さんは出版社で漢和辞典の編集をされているということですが、お名前が正に最適という印象を受けます。 1947年、新憲法下でさまざまな問題を変えていこうという中で、戸籍法も改正ということになりました。 それまでは、戸籍に用いる漢字に制限はなくどのような字でも受け付けていたのですが、それを「常用平易な