中世ラテン世界の宇宙観、すなわち当時の自然科学に関する認識を知る手がかりとして『天球について』という本があります。この本は、長い間自然科学を学ぶ学生の教科書として親しまれてきました。三村先生は、膨大なアラビア語の文献を調査して、この本の真の著者を発見しました。 Mimura, Taro. The Arabic Original of (ps.) Māshā’allāh’s Liber de orbe: its date and authorship. The British Journal for the History of Science. 2015, vol.48, no.2, p.321-352. 中世ラテン世界にアリストテレス自然学とそれに基づく宇宙観を伝えた最初期のラテン語作品として、中東地域を支配したアッバース朝(750-1258)の宮廷占星術師マーシャーアッラーフ(800年
(みすず書房・1万7280円) 「革命」の最重要典拠 公刊は歴史的事件 「天が動くのか・大地が動くのか」、文字通り天地がひっくり返るこの大転換を成し遂げた、と言われるコペルニクス。カントは自らの立場の新しさを表現するために、「コペルニクス的転換」と謳(うた)い、「コペルニクス革命」という表現も珍しくない。十六世紀半ば、この説が発表され、それを支持したガリレオが筆禍に遭い、科学と宗教の軋轢(あつれき)を論じる際の、代表的事例としても扱われてきた。そのような受け止め方の是非は措(お)くとして、そのコペルニクスの主著の翻訳は、これまでに、戦後間もなく科学史の先達矢島祐利の『天体の回転について』(岩波文庫)が唯一の存在であった。これは、原著全六巻の第一巻の訳であり、基本的には仏語からの重訳とも言えるもので、先鞭(せんべん)を付けた矢島氏の苦労は多とするも、全訳でないことに加えて、原典の選択、表題の
What's New! ●三浦梅園 梅園詩集――(2023/09/23) 』 ●三浦梅園『敢語』――(2023/09/23) ●伊丹万作「戦争責任の問題」――(2023/07/02) ●本居宣長「国号考」――(2023/03/02) ●小泉三申『新版・由井正雪』――(2022/11/02) ●葛洪『抱朴子内篇』――(2022/09/24) ●三浦梅園「五月雨抄」――(2022/07/16) ●穂積陳重『復讐と法律』――(2022/07/07) ●三浦梅園『東遊草』――(2022/07/03) ●高群逸枝『女性の歴史・続』――(2022/06/01) ●山本宣治『結婚 三角関係 離婚』――(2022/05/17) ●高群逸枝『女性の歴史・下』――(2022/05/16) ●高群逸枝『女性の歴史・中』――(2022/04/25) ●高群逸枝『女性の歴史・上』――(2022/04/15) ●三枝
実はこの文字列、真っすぐ平行に並んでいます。傾いて見えるのは目の錯覚、すなわち錯視です。信じられないという方は、定規や鉛筆など真っすぐなものを文字列に当ててみると、水平であることが確認できると思います。今回はこの傾いて見える文字列の錯視の謎に迫ります。 日本発のクールな錯視 これまで錯視図形は研究者やデザイナーなど、特定の人たちにより見いだされ、作られることがほとんどでした。しかし、傾いて見える文字列の錯視は、少し変わった来歴を持っています。 事の発端は2005年頃、日本のネット掲示板などに傾いて見える文字列が次々に投稿されたことがきっかけでした。どなたが最初に始めたのか、筆者はその答えにたどり着けませんでしたが、当時は多数の傾いて見える文字列が日本のネット掲示板やブログを賑わせていました。 通常、錯視は何かある特別な図形によって発生します。それに対し、傾いて見える文字列の錯視は、特定の図
バクシャーリー写本の拡大写真。一番下の行にある点が、現在使われている数字「0(ゼロ)」の起源となった。オックスフォード大学ボドリアン図書館提供。(c)Bodleian Libraries, University of Oxford 【9月16日 AFP】3~4世紀のインドの書物に記された黒い点が、数字の「0(ゼロ)」の最古の使用例であることを、英オックスフォード大学(University of Oxford)のチームが特定した。 この書物は、1881年に現パキスタン国内に位置する村で発掘されたカバノキの樹皮の巻物で、発見場所の村の名前にちなみ「バクシャーリー(Bakhshali)写本」と呼ばれている。1902年からオックスフォード大学のボドリアン図書館(Bodleian Libraries)で保管されてきた。 バクシャーリー写本は、すでにインド最古の数学書であるとされていたものの、その年代
Plimpton 322, the most famous of Old Babylonian tablets (1900-1600 BC), is the world’s oldest trigonometric table, possibly used by Babylonian scholars to calculate how to construct stepped pyramids, palaces and temples, according to a duo of researchers from the School of Mathematics and Statistics at the University of New South Wales (UNSW), Sydney, Australia. Plimpton 322, a 3,700-year-old Baby
Type and handwrite mathematical notation with the world’s most popular equation editor MathType is a powerful equation editor for Windows and Mac that lets you create mathematical notation for word processing, presentations and many of your other favorite applications. Personalize MathType's toolbar with your most frequent expressions to speed up content creation. Automatically number and referenc
Star Trek: The Motion Picture named a space shuttle, created a custom font pack, and relaunched the swashbuckling futurism of the greatest of all space franchises: Star Trek. Read more "Star Trek: The Motion Picture" Exciting news: there’s a Typeset in the Future book! Typeset in the Future: Typography and Design in Science Fiction Movies, published by Abrams Books, is available to buy in all good
人間みたいに、文字のコンセプトを理解して実践。 マサチューセッツ工科大学(MIT)のJosh Tenenbaum教授などによる研究チームが、あるタスクにおいて人間と見分けの付かない人工知能を作り出すことに成功しました。それは「見たことのない文字を真似して書く」という一見簡単そうなタスクですが、裏には深い意味があるんです。 研究チームが行なった実験では、まずソフトウェアと人間それぞれが見慣れない文字のようなものを提示されます(上の画像がその例です)。次に彼らはその文字のようなものを、コピーするのではなく微妙に変化させながら真似て書くように指示されます。書かれた結果を人間の審査員が見たところ、人間が書いたのか人工知能が書いたのかほとんどわからず、正解率は50%でした。答えは二択なので、50%というのは当てずっぽうと同じです。つまりこのソフトウェアは、ビジュアルチューリングテストに合格したのです
ルール 1宇宙を見ることは、昔をみること 不思議なことに、地球から宇宙をながめると、そこに見えるのは昔の宇宙の姿です。例えば私たちに見える太陽は、8分ほど昔の姿。すばる(散開星団M45)は 400年ほど昔の姿なのです。なぜ、そんなことが起こるのでしょう?私たちにものが見えるのは、そこから発した光が、私たちに届くから。けれど宇宙の星々はとても遠いので、光でさえやってくるのに時間がかかります。そのため、こちらに届くころには、その光が伝える星の姿はもう「昔の姿」になってしまっているのです。 ルール 2見える宇宙と見えない宇宙がある 宇宙図の中心に描かれた私たち人間の前後左右には、「現在の宇宙」が広がっています。しかし私たちに、その宇宙の姿は見えません。ルール1を忘れずに。見えてくるのは、昔の宇宙なのです。私たちが肉眼や望遠鏡で捉えることのできる天体をこの宇宙図に並べていくと、図の中心にあるような
「金環日食」などが大きな話題になった2012年に続いて、2013年も「ペルセウス座流星群」「アイソン彗星」といったさまざまな天文ショーが楽しめるそうです。普段は宇宙について学ぶ機会があまりないという人も、これらの“ショー”をきっかけに、宇宙の神秘さに触れてみたくなることがありますよね。宇宙の“すごさ”を体験できる6つのサイトを紹介します。 ■ 太陽系の惑星を知る「惑星の旅」 ▽ http://jvsc.jst.go.jp/universe/planet/ 独立行政法人科学技術振興機構が運営するWebサイト「JSTバーチャル科学館」では、太陽系の惑星を解説するコンテンツ「惑星の旅」を公開しています。探査機が捉えた200点以上に及ぶ惑星の写真を、ナレーターによる解説とともに楽しめます。フルスクリーンで見る惑星の写真は、圧倒的な迫力です。各惑星を目指した探査機の歴史や、「人類はなぜ土星を目指すの
コンピュータサイエンスの勃興期に今日の先端研究の基礎を築いた科学者の一人、山田尚勇が「ヒューマン・インタフェース」の観点から、日本語の表記と入力についてまとめた論考の第一巻。スマホ開発のエンジニアにもお勧め。 第一部 日本語とヒューマン・インタフェース学 第 I 章 はじめに 1 なぜヒューマン・インタフェース学が関わってくるのか 1.本書の目的 2.応用言語科学とヒューマン・インタフェース 3.オフィスの生産性の国際比較 2 本書における思考の哲学 1.基礎のたいせつさについて 2.科学と歴史との教育における方法論の差 3.本書をまとめるにあたってとった方針 3 本書について 1.本書で用いた表記法について 2.本書を読むにあたって注意して欲しいこと 謝辞 第 II 章 ヒューマン・インタフェースと人間の本性 1 ヒューマン・インタフェース 1.作
等身大ボトムズやフリーキックマシン「カストロール1号」を生み出した鉄アーティストの倉田光吾郎さんが、「乗れるロボットが作りたい」と発言していたのが昨年の1月。それからたった1年程度の月日しか経過していないのですが、全長4mの人間が搭乗可能な鉄製ロボットを作っている最中で、ある程度の形は仕上がっていると聞いたため、その制作風景を見せてもらうことに。 当初は倉田さん1人で作っていたのですが、途中からロボット制御ソフトウェア「V-Sido」の開発者・吉崎航さんも制作に参加。その経緯や、これから作りあげていく制御系の構想などについてもいろいろと聞いてきました。 これが乗って操縦できる巨大鉄製ロボット「クラタス」(仮称)。制作者の倉田光吾郎さんによれば、「人型四脚エンジン駆動陸戦兵器型トイロボット」とのこと。 倉田さんが制作した、「クラタス」のスケール感をつかむための模型。人間と並んだ時、これくらい
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く