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リチャード・ドーキンス 利己的な遺伝子の検索結果1 - 40 件 / 70件

  • 楽しく生きるための100冊 2019|さとなお(佐藤尚之)

    ボクが主宰している「コミュニティ4th」では、毎月「Bookトライブ」という読書会をやっています。 一冊課題図書を決めて、みんなで読んできて感想を言い合う、という会ですね。 そこでここ数年、何を読んできたか、というのはこちらに書きました。 で。 去年の年末、そのトライブによく来ている谷川敦さん(あだ名はタフマン)という30歳男子(当時)が、こんなようなことを相談してきました。 「教養のある大人になりたいなあ、とぼんやりとした憧れを持っているんですが、ほとんど本も読まずに30歳になってしまいました。来年はBookトライブの課題図書だけでなく、もっとたくさん本を読みたいと思うのですが、絶対読むべき本を100冊くらい教えてくれませんか?」 ・・・なるほど。 ちょっと上からになって申し訳ないけど、良い心がけじゃw。 よし、ここはボクだけでなく、驚異の本読みにして「Bookトライブ」の部長である高島

      楽しく生きるための100冊 2019|さとなお(佐藤尚之)
    • 最高にエッチな画像が遺伝的アルゴリズムで生み出される様子を見て反省する日々 - 本しゃぶり

      「なぜ見抜けなかったのか」 画像の選択を迫られるたびに俺は自問する。 進化の筋道を正しく予測するのは難しい。 遺伝的アルゴリズムの活用 2021年から、新たに習慣となった行為はあるだろうか。俺はある。PCの前に座り、二つの画像のうち、どっちの方がエッチかを選ぶ。これがモーニングルーティンとなっている。もちろんこれの話だ。 遺伝的アルゴリズムで最高にエッチな画像を作ろう! これまで何度も話題になっていたし、直近でも関連ツイートがバズっていたので、本記事を読む人の大半は知っているだろう。名前の通り、遺伝的アルゴリズムでエッチな画像を作るシステムである。人が画像を選択することで、よりエッチな画像が生き残り、高みへと一歩近づく。最初はノイズのようなモザイク画だったが、10,000世代を超えた現在では「女性の裸体」と認識できるものに仕上がっている。 0世代と10,000世代 現状について「最高にエッ

        最高にエッチな画像が遺伝的アルゴリズムで生み出される様子を見て反省する日々 - 本しゃぶり
      • 藤本タツキ先生の「ルックバック」について、統合失調症の当事者が感じたこと - 蟹の話

        shonenjumpplus.com 遺伝子は運命ではない 藤本タツキ先生の「ルックバック」は、喪失と再生の物語だ。漫画という技法を最大限に活かした構造が素晴らしい。私個人も藤本タツキ先生と同じく美術大学を卒業したので、親近感もあってか氏の漫画が好きだ。特に「ファイアパンチ」などは、手塚治氏以来の「火の鳥」のようなすごい作品だと思う。 仮定の話ではあるが、この「ルックバック」は、京アニへの放火犯とその事件を題材にしているのかもしれない。私が「ルックバック」において気になったのは、“名もなき放火犯“、あるいは斧を持った男への描写だ。彼はひどい被害妄想に囚われており、事件を起こす。特徴的なのは、視点人物の友人がいる部屋に、斧を持った男が侵入する場面だ。 彼は遭遇した視点人物の友人に、意味不明なことを捲し立てる。 ここで私は「ああ、彼は“統合失調症”と揶揄された青葉容疑者へのオマージュなんだな」

          藤本タツキ先生の「ルックバック」について、統合失調症の当事者が感じたこと - 蟹の話
        • メス堕ちさせる表現型 - 本しゃぶり

          神経系を侵され、身も心もメスになる。 これはフィクションだけでなく、現実に起きている話だ。 本当の「メス堕ち」を紹介しよう。 メス堕ちチャレンジ 「メス堕ち」が話題になっている。 診断メーカーの「メス堕ちチャレンジ」が人気になったことで、Twitterのトレンドに入り、そういった表現に縁のない人にまで届いてしまった。結果、いつものような論争が起きているのである。「メス堕ちチャレンジ」は2018年9月5日に作られているので、今回のは不発弾が爆発したタイプだ。 メス堕ちチャレンジ https://t.co/FcUeNWbiB9— 診断メーカー (@shindanmaker) 2018年9月5日 論争を見ていると、気軽に「メス堕ち」という表現を使うべきではないのでは、と思ってしまう。たかが尻に突っ込まれて快楽を感じているだけで、そこまで強い言葉を使っていいものだろうか。世界にはもっと「メス堕ち」

            メス堕ちさせる表現型 - 本しゃぶり
          • 精神障害者が『なぜ心はこんなに脆いのか 不安や抑うつの進化心理学』を読む - 関内関外日記

            なぜ自然選択は、私たちをこれほど多くの精神疾患に対して脆弱なままにしたのだろう? これは価値のある問いであり、これに答えようとする試みによって、精神疾患に対する私たちの理解は深まるはずだ。これが、本書のシンプルなテーマである。 「エピローグ」p.449 というわけで、『なぜ心はこんなに脆いのか』を読んだ。 なぜ心はこんなに脆いのか:不安や抑うつの進化心理学 作者:ランドルフ・M・ネシー 草思社 Amazon 読んでいる途中で気づいたのだが、この著者は『病気は、なぜあるのか』という本の著者でもあった。 goldhead.hatenablog.com というわけで、おれはこの本を「進化医学の中でも進化心理学を中心として、病気のなかでもとくに『精神病はなぜ、あるのか』なんだな」と思って読みすすめることにした。なにせおれは精神病の当事者、双極性障害(躁うつ病)の手帳持ちであって、なおかつ進化心理学

              精神障害者が『なぜ心はこんなに脆いのか 不安や抑うつの進化心理学』を読む - 関内関外日記
            • 「ファーストペンギン」って海に突き落とされる奴じゃないんだ… - NATROMのブログ

              最近、「ファーストペンギン」という言葉をよく聞く。ペンギンの群れの中で、天敵がいるかもしれない海の中に最初に飛び込む個体のことで、リスクをとって挑戦する勇敢な行為を称えるポジティブな意味合いを持つ。だが、私はファーストペンギンという言葉からは異なる意味を連想してしまうのだ。 イギリスの生物学者、リチャード・ドーキンスは、「利己的な遺伝子」という著作において、生存競争に勝って生き残る遺伝子の性質は利己的であることを論じている。個体レベルの行動は利己的なこともあれば利他的こともあるが、利己的な行動の一例として、ドーキンスは海に飛び込むのをためらうペンギンの例を挙げている。 南極のコウテイペンギンで報告されているひきょうな行動についてなら、おそらくだれでも[利己的な行動だと]ただちに同意できるであろう。このペンギンたちは、アザラシに食べられる危険があるため、水際に立ってとびこむのをためらっている

                「ファーストペンギン」って海に突き落とされる奴じゃないんだ… - NATROMのブログ
              • 「利己的遺伝子」のスター科学者、ドーキンスが到達した「日本人みたいな宗教観」(学術文庫&選書メチエ編集部)

                「利己的遺伝子」のスター科学者、ドーキンスが到達した「日本人みたいな宗教観」 原理主義化する「新無神論」 聖書の記述をそのまま信じ、学校教育から進化論を排除しようとする創造論者と、科学で理論武装し、神の存在を否定する無神論者。両者の長い戦いは、21世紀になって新たな局面を迎えている。「四騎士(フォーホースメン)」と呼ばれる無神論者たちの登場で戦線が拡大し、聖女マザー・テレサやキング牧師、さらにその支持者までが、厳しい批判にさらされている。批判の矛先は創造論者やカルトだけではなく、「穏健な信仰者」にも向けられているのだ。 宗教を滅ぼす「4人の騎士」 無神論者にとって、創造論者との戦いは手間のかかる消耗戦だ。話は通じないし、いくら倒してもゾンビのように現れる。このキリがない波状攻撃を止めるには、発生源を断つしかない。キリスト教が消滅すれば、創造論者もいなくなる――。 こう考えた無神論者たちがい

                  「利己的遺伝子」のスター科学者、ドーキンスが到達した「日本人みたいな宗教観」(学術文庫&選書メチエ編集部)
                • ハヤカワのオススメ本12冊+α(〜12/1 kindle版セール中)2023.11/30更新 - 沼の見える街

                  [2023年11月30日更新] ハヤカワがまたkindle本の大規模セールをやっている(今回はブラックフライデーセールで12/1までとのこと)。 amzn.to 私もハヤカワの本が好きで、面白かった本をよくオススメしてるのだが、セールのたびにいちいち紹介するのも面倒なので、広くオススメできそうな本をまとめておく。 ちなみにハヤカワといえばSFの印象があるだろうが、私はけっこうノンフィクションに偏っているので、単純に面白かった本をフィクション/ノンフィクション問わずごちゃまぜで紹介したい。タイトルで10冊といいつつ上下巻やシリーズも1冊扱いで、関連書もちょいちょい並べてるので明らかに数十冊はあるが…。ついでなのでその他のオススメ本も軽めに紹介しとく。セール時はどれもだいたい半額なので買っといて損なし。 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 『イヌはなぜ愛してくれるのか 「最良の友」の科学』 『

                    ハヤカワのオススメ本12冊+α(〜12/1 kindle版セール中)2023.11/30更新 - 沼の見える街
                  • 取引みたいなコミュニケーションは、誰にとって都合良いのか - シロクマの屑籠

                    今、研修医時代ぐらい忙しくて生きた心地がしない&働きすぎで急速に老け込みそうだと感じていますが、そうしたなか、書評のお仕事をいただきました&こなしました。 gendai.media 書評させていただいた作品は村雲菜月さんの『コレクターズ・ハイ』。上掲リンク先にも書いたように、コレクション大好き系のオタクの物語だと決めてかかると足元をすくわれる思いがするかもしれません。 コレクターズ・ハイ 作者:村雲菜月講談社Amazon 作品にどのようなメッセージが含まれているのか。これは読み手次第でしょうけど、私には、以下のポイントが刺さりました。 1.たとえばキャラクターグッズをコレクションしている時、私たちはどこまで癒されていて、どこまで行動嗜癖的に病んでいるのか 2.資本主義の商品を作ったり、資本主義の商品そのものになったりして疲れ、傷ついている私たちが、それを癒す際にも資本主義の商品に依存し、と

                      取引みたいなコミュニケーションは、誰にとって都合良いのか - シロクマの屑籠
                    • ノンフィクション100

                      すごいノンフィクションは、一冊で常識を一変させる。目から鱗を叩き落とし、世界の解像度を上げる。積み重ねた事実の上に立たせ、偏見という壁の向こうを見せてくれる―――ノンフィクションには、そんな力がある。 ここでは、常識をアップデートし、偏見をとっぱらい、世界をクッキリと見せてくれる、「これはスゴい!」というノンフィクションを100選んだ。 選んだベースは以下からだが、選んだのがわたしだから偏りと不足がある。だから、「それがスゴいなら、これなんてどう?」とお薦めいただけると嬉しい。消費物ではなく、何度も読み継ぎ、語り継げるようなノンフィクションに出会いたいんだ。 『ノンフィクション新世紀 世界を変える、現実を書く。』石井光太責任編集 『東大教師が新入生にすすめる本』文春新書 『kotoba』 27号 (2017年春) 「このノンフィクションが凄い!」 『kotoba』 37号 (2019年秋)

                        ノンフィクション100
                      • 引用回数の多い本で価値観が分かるという説 - 本しゃぶり

                        インパクトファクターは学術雑誌の影響力の大きさを測る指標である。 ページランクは被リンクの数を指標とした。 本から受けた影響の大きさも引用数を指標とできるのではないか。 自分がどれだけ引用したか 『ゆる言語学ラジオ』#36で、このブログ向きのミームが提唱されていた*1。それは「個人的インパクトファクターが高い」である。これまでの人生で自分が何度も引用したり話をした本などに対して使うものらしい。 ユージン・ガーフィールドが提唱した本来の「インパクトファクター」は学術雑誌に対して使うもので、その雑誌に掲載された論文の1年あたり平均引用回数を表している。 インパクトファクターの計算式*2 したがって単純な引用数に対して「インパクトファクター」という言葉を使うのは不適切だと思うが*3、言わんとすることには同意する。価値観の指標として、本の引用数が使える、と。 「お勧めの本」や「面白かった本」と違っ

                          引用回数の多い本で価値観が分かるという説 - 本しゃぶり
                        • 恩義と報恩の間で自分に何ができるのか - シロクマの屑籠

                          年を取って、報恩、ということを考えるようになった。 報恩。恩に報いること。私には恩義のある人がたくさんいる。そのような人がたくさんいたこと、且つ、そのような人がたくさんいたと認識可能であることは幸福なことだ。このふたつの条件が揃っている人は必ずしも多いとは言えない。ゆえに、輪廻の輪のなかでそうであることが次にいつ訪れるか想像もつかない。 では自分は、恩義のあった人々に応えることができているだろうか。 恩義を返すといっても、世代差、教える側と教わる側の差、そういったものがある。だから恩義を返すといった時、いわゆる親孝行のようなかたちで直接的に恩義を返せる間柄は思うほど多くない。自分が研修医だった頃を思い出す。そのとき、教授や指導医をはじめ、多くの人から教えをいただきお世話になった。その範囲は自分の科だけではない。医師という職業だけに限ったものでもない。なかには、比較的短い期間だけお世話になり

                            恩義と報恩の間で自分に何ができるのか - シロクマの屑籠
                          • 社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学 – tatarabookmark.mark2

                            再読するので内容メモ。 個人の感想も混じっているので気になったら買おう。(アフィではないので安心だ) カッコ書きは本文の引用、中丸から始まるのは要約と私見だ。こんなまとめで内容が正確に分かるわけではないので買おう。(呪文) はじめに 「わたしは本書で、人間には、(必然的に独善に至る)正義へのこだわりが一般的な本性として備わっていることを示したい。つまりそれは、進化によって設計された特徴のひとつであって、本来は客観的かつ理性的であるはずの私たちの心に混入した、異物や誤りなどではない。」 第1部 まず直感、それから戦略的な思考 「心は〈乗り手〉と〈象〉に分かれる。〈乗り手〉の仕事は〈象〉に仕えることだ」 第1章 道徳の起源 ・道徳は生まれ(遺伝子)と育ち(環境)のどちらかによって決まると考えられていたが、合理性によって獲得されるという見方が現れた。 ・子供は道徳的な規則と慣習的な規則を区別して

                            • GPTなどの大規模言語モデルは脳科学・記号論・言語学の観点で驚くほど良くできている|梶谷健人 / 新著「生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方」

                              大規模言語モデルの優秀さの秘訣ChatGPTなどに代表されるサービスで採用されている大規模言語モデル(LLM)によって、AIは今までとは比べ物にならないくらい自然な対話ができるようになった。 なぜLLMでは自然な対話ができるかというとその秘訣の1つは、LLMは大量のテキストを学習する際に、文章内の単語を「ベクトル(向きと長さを持つ数学的な量)」に変換して処理しているからだ。 GPTでは各単語は数万という次元でベクトル化されており、単語ベクトルは意味が近いほどベクトル同士の距離が近くなる。 https://openai.com/blog/introducing-text-and-code-embeddingsこれこそが大規模言語モデルがここまで高い言語能力を獲得したポイントであるが、たまたま最近読んだ脳科学、言語学、文字学の本の中で、このLLMにおけるベクトル化の仕組みは非常に理にかなってい

                                GPTなどの大規模言語モデルは脳科学・記号論・言語学の観点で驚くほど良くできている|梶谷健人 / 新著「生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方」
                              • 「趣味の様なイラストで楽してお金を稼ぐなんてとんでもない」という時代を越えて

                                イラスト評論「ネット絵学」プロジェクトを推進してきたイラストレーター・虎硬がおくる連載「令和のネット絵学」。 第4章では創作物の持つ、思想やその変遷を追いかけていこう。 社会の中でイラストを受容するためにはルールが必要で、創造者に敬意を払われる必要がある。一方でクリエイティブが批判の対象になることもあり、その見方も時代によって大きく異なる。 目次思想とミーム──私たちは自分と同じ考えを持つ人間を増やしたいキリ番に相互リンク、掲示板での挨拶……個人サイトでの古のルール整備毒吐きネットマナーの登場──荒らしへの対処法、皮肉な結末「絵を数字化」することの功罪イラストと嫌儲思想 2ch発の、インターネットの空気感収益化の安全性──つい10年前まで、投げ銭も嫌われていた止むことがないトレパク騒動 冤罪を助長する被害者感情10年前では考えられなかった、中国、韓国クリエイティブへの評価ミームを遡って、歴

                                  「趣味の様なイラストで楽してお金を稼ぐなんてとんでもない」という時代を越えて
                                • ホームレスを死なすべきではない理由 - デマこい!

                                  なぜ私たちの社会は、ホームレスを生かしておかなければならないのでしょうか? あるいは、なぜ私たちの税金は、生活保護受給者のために使われなければならないのでしょうか? テンプレ的説明は、こうでしょう:「将来のことは分からない。あなた自身だって、生活保護受給者やホームレスになる可能性がある。だから、経済的弱者は守るべきなのだ」と。 でも、この説明に、説得力を感じない人もいるでしょう。 いくら将来のことが分からないと言っても、現在の収入と資産残高を見れば「自分がホームレスになるリスク」を見積もることができます。そのリスクが極めて低いのなら、先述のテンプレ的説明は説得力を失います。小さなリスクのために多大な出費をする――たとえば巨大隕石の衝突に備えて自宅に地下シェルターを作る――ような人は、奇人・変人のレッテルを貼られがちです。 ではなぜ、今の世の中では「ホームレスを死なすべき」という主張は認めら

                                    ホームレスを死なすべきではない理由 - デマこい!
                                  • ミームという亡霊は、いかにして“壁”を越えるか 日本アニメの脱文脈化を辿る

                                    亡霊がインターネットを徘徊している。ミームという亡霊が。 ミーム。進化生物学者リチャード・ドーキンスが『利己的な遺伝子』(1976)のなかで提唱した概念。人から人へと情報や概念を伝達していく自己複製子。ただし現在では、ミームという概念自体が変異を重ね、ネット上に遍在するインターネット・ミームのような概念を生み出すに至っている。 すなわち、さながらウィルスの如く(はたまた呪いの如く)模倣と変異を繰り返しながらネットの海を回遊=伝染していくミームの存在。それは、姿が消えたと思えば、まったく別の場所に幽霊の如く回帰したり、伝達の過程で情報に誤配が生じ、元とはまったく別様の形で受容されたりもする。遺伝子と同様、ミームも変異し、そして進化を遂げていく。 この記事では、ミームそれ自体ではなく、ミームが変容するプロセスに注目する。ミームはある閾値を越えると変異を引き起こすが、それがもっとも顕著に現れるの

                                      ミームという亡霊は、いかにして“壁”を越えるか 日本アニメの脱文脈化を辿る
                                    • なぜ〈カルチャー〉が勝利するのか――イアン・M・バンクス論 著:ジョセフ・ヒース(『反逆の神話』著者)|Hayakawa Books & Magazines(β)

                                      『反逆の神話』『啓蒙思想2.0』のジョセフ・ヒースによる、サイエンス・フィクション論にして現代社会論。「自由」の最果て、「カルチャー」と「アイデンティティ」の逆説。 なぜ〈カルチャー〉が勝利するのか──イアン・M・バンクス論ジョセフ・ヒース/青野浩訳 もう何年も前になる。いろいろ物知りの友人から、1冊の本を手渡され「あなたはこれを読むべきね」と言われた。イアン・M・バンクス著『Use of Weapons(武器の使用)』と題された本だった。 僕は表紙のキャッチコピーをチラ見して、「〈カルチャー〉(the Culture)って何なの?」と尋ねた。 「そうね。説明するのは難しい」と彼女は答えた。彼女は腰を据えて長い会話をしたがっているように見えた。 「タイには、〈犬〉(the Dog)と呼ばれる存在がいるのよ。タイではどこに行っても〈犬〉を目にするの。道端をウロウロしていたり、市場を忍び歩いて

                                        なぜ〈カルチャー〉が勝利するのか――イアン・M・バンクス論 著:ジョセフ・ヒース(『反逆の神話』著者)|Hayakawa Books & Magazines(β)
                                      • オタクが我が身を振り返るタイプの寄生虫 - 本しゃぶり

                                        オタクはなぜ「お宅」と呼ばれるのか。 それは、コンテンツという寄生生物の「宿主」だからである。 オタクという宿主 前回の記事でカニに寄生するフクロムシを紹介した。 寄生されたカニは生殖能力を失い、フクロムシの繁殖に全力をつくすようになる。そして、コンテンツに没頭するオタクの振る舞いはこれに通じるものがある、と。 だが、オタクを思い起こさせるような行動を取らせる寄生生物は、フクロムシだけではない。宿主を操る寄生生物を調べてみると、他にも我が身を振り返りたくなるタイプが存在する。 冒頭に書いたオタクの語源は真っ赤なウソだが、本記事を読めば真実に思えてくるだろう。 奇行を晒す オタクというと、一般的にはインドアなイメージがある。似合う環境は暗く、ジメジメした場所だ。しかし中には、自ら外に飛び出し、自分の存在を一生懸命アピールする個体も存在する。聖地巡礼がいい例だ*1。 宿主にこうした行動を取らせ

                                          オタクが我が身を振り返るタイプの寄生虫 - 本しゃぶり
                                        • なぜドーキンス先生は、40年間も怒られ続けているのか?~『利己的な遺伝子』リチャード・ドーキンス - tsutsumikunの日記

                                          「21世紀のマキャベリ」 【乱暴な要約】 理由その1~生存戦略戦略上では、サイコパスの生き方こそが最適解であると肯定している。 理由その2~神や宗教をミーム(=脳内に保存され、他の脳へ複製可能な情報)として定義している。 「21世紀のマキャベリ」 以前、私が愛読するブログ『無限の地平はみな底辺』において『利己的な遺伝子』が紹介されていた事がある。 kanchigai.biz 上記記事において、作者のドーキンスは、以下のように紹介されていた。 「21世紀のマキャベリ」、キリスト教勢力がそう捉えている男である。 利己的な遺伝子 40周年記念版 作者:リチャード・ドーキンス 発売日: 2018/02/15 メディア: 単行本 それ以来、ずっとこの『利己的な遺伝子』が気になっていた。 そして、この度、ようやく読み終わった。(マジで長かった……) 「いや~。確かにこれは教会から怒られるわ……深刻な怒

                                            なぜドーキンス先生は、40年間も怒られ続けているのか?~『利己的な遺伝子』リチャード・ドーキンス - tsutsumikunの日記
                                          • 「動物にとって近親交配はタブーではない」ことが判明、なぜデメリットの多い近親交配を選ぶのか?

                                            人間の親子や兄弟などの近親者で子どもを作る近親相姦(そうかん)は、ほとんどの社会で非道徳的なタブーとされています。これには、「遺伝的に近い者同士の交配は、遺伝子異常を発生させやすい」という科学的な裏付けもあります。しかし、最近の研究では、「多くの動物は子どもを作る相手を選ぶ際に血のつながりをほとんど考慮しない」ことが分かってきました。厳しい生存競争にさらされている動物たちが、なぜデメリットが多い近親交配を避けないのか、動物行動学の専門家が解説しています。 Meta-analytic evidence that animals rarely avoid inbreeding | Nature Ecology & Evolution https://www.nature.com/articles/s41559-021-01453-9 Incest isn't a taboo in the an

                                              「動物にとって近親交配はタブーではない」ことが判明、なぜデメリットの多い近親交配を選ぶのか?
                                            • 書評 「読む・打つ・書く」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                                              読む・打つ・書く: 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々 作者:三中 信宏東京大学出版会Amazon 本書は三中信宏による理系研究者のための読書論,書評論,そして執筆論の本だ.一気呵成に迸るように書かれた文章は迫力十分で,そしてすべては自分の(研究の)ためというポリシーが圧倒的に壮快だ. 第1楽章 読む:本読みのアンテナを張る*1 冒頭は「本との出会い」から始まる.本との出会いは一期一会でこれはと思う本は逃してはいけないこと,探書アンテナを張ることの重要性,ランダムな出会いもまたよいこと,多言語蔵書の深みなどが語られている. そこからいかに深く本を読むかというテーマになる.読むにはまず本を読みきって何が書いてあるかを理解するという段階,そして次になぜこの本が書かれなければならなかったかを問いかける段階があるという.そして本を学べばより世界は広がり,得られた知識ネットワークは信頼するにた

                                                書評 「読む・打つ・書く」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
                                              • 卒業まで1000時間かかるプログラミングスクールを『やりきる』ために必要なこと|りほ

                                                この記事はフィヨルドブートキャンプ Advent Calendar 2021(Part 2)16日目の記事です。 私はフィヨルドブートキャンプでメンターをして約2年経ちます。 2年間メンターをしていて気づいたことは、『カリキュラムをやりきれば現場の即戦力になるエンジニアになれる』ということです。 やりきれば力がつくカリキュラムなのでかなり量も多く難易度も高く、卒業までに約1000時間かかります。 メンターも現場で活躍している方がしっかりコードレビューをするので、簡単にはOKはもらえません。 卒業までは決して簡単な道ではありません。 その代わり卒業までたどり着けば確実に力はつき、『現場の人間にとって、戦力になるプログラマー』になれます。 ということは、大事なことは諦めずに『やりきること』です。 これはとても難しいことです。新しいことを知ること・学ぶことは楽しいですが苦しいことももちろんありま

                                                  卒業まで1000時間かかるプログラミングスクールを『やりきる』ために必要なこと|りほ
                                                • 「利己的な遺伝子」をちゃんと読んで

                                                  内容的には遺伝子の発生は分子がコピー能力を獲得した瞬間に始まった、 そして現在のありとあらゆる生物はその習性から人類の文化に至るまで遺伝子の延長線上にある、 遺伝子がコピーされて増えることに有利に働くものだけが淘汰されて残るというものだった。 買ったきっかけはインターネット・ミームの語源であるmemeの概念が気になったからだ。 この本の著者のリチャード・ドーキンスは動物行動学の博士だ、最近話題になったダーウィンの進化論の次の理論をこの「利己的な遺伝子」にまとめたといった感じである。 動物行動学は文字通り動物の行動を研究する学問だ、自死や利他的行為などを一見生きるのにマイナスに働く行動に理由をつけたりする学問でもある。 とは言っても遺伝子や動物行動なんて身近な暮らしから結構かけ離れててよくわからんなーという人のために身近な例を出してみようと思う A:「貴方は最新の文化であるVtuberが好き

                                                    「利己的な遺伝子」をちゃんと読んで
                                                  • 「社会正義はいつも正しい」出版と、解説のウェブ公開と、その配信停止と、WEB魚拓について - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                    「社会正義」はいつも正しい 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて 作者:ヘレン プラックローズ,ジェームズ リンゼイ早川書房Amazon「男性の肛門を性具で貫くことでトランスフォビアを治す」、 フェミニズムの用語で書き換えたヒトラー『わが闘争』等、 著者らが学術誌に投稿したデタラメ論文20本中7本が査読を通過した―― 現代世界を席捲する「社会正義」の根拠を問う! 1960年代・フランスで誕生したポストモダニズムは、現実的な影響力を持たないまま象牙の塔の中でひっそりと命運を終える……はずだった。だが、事実を否認しすべての背後に権力関係を見てとるこの思想は、1990年代には実践性の高い「応用ポストモダニズム」に、2010年代に〈社会正義〉を標榜する「物象化ポストモダニズム」に変異し、いまや現代世界を覆いつくしている。曰く、 「白人は、白人というだけで人種差別的である」 「病

                                                      「社会正義はいつも正しい」出版と、解説のウェブ公開と、その配信停止と、WEB魚拓について - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                                    • 「利己的な遺伝子」と「生存機械」 : われわれは何者か?───生物とは遺伝子の容れ物となるための「バイオマシン」だ ~ 生存機械と不滅のコイル #Sefig ⑴| 進化心理マガジン「HUMATRIX」|EvoPsy

                                                      「利己的な遺伝子」と「生存機械」 : われわれは何者か?───生物とは遺伝子の容れ物となるための「バイオマシン」だ ~ 生存機械と不滅のコイル #Sefig ⑴| 進化心理マガジン「HUMATRIX」 生物学は、重大な真実を暴き出してしまった。 「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」 (D'où Venons Nous Que Sommes Nous Où Allons Nous) ────これはフランスのポスト印象派(野獣派に足を踏み入れているが)の画家、ポール=ゴーギャン(1848-1903)が遺した有名な絵画のタイトルだ。 よく哲学者や人文家に引用されたりオマージュされる文章だが、おそらくホモサピエンスの脳が進化上の理由からそれを問いやすく出来ている(マキャベリ的知能としての設計物:行為者性を想定し、理由を知りたがり、意味の問いを投げかけ、物語を紡

                                                        「利己的な遺伝子」と「生存機械」 : われわれは何者か?───生物とは遺伝子の容れ物となるための「バイオマシン」だ ~ 生存機械と不滅のコイル #Sefig ⑴| 進化心理マガジン「HUMATRIX」|EvoPsy
                                                      • GPT-3が新社名を発案、「AIと働く」を実践してみた

                                                        人工知能(AI)を相棒として働くとはどういうことなのか? AI研究者の清水 亮氏が、世界最先端の人工知能のひとつとされるオープンAIの「GPT-3」を新会社設立時の相談相手として使ってみた。 by Ryo Shimizu2022.06.27 16 9 筆者は先月、会社を退職した。突然だったが、それが会社にとっても自分にとってもベストの選択だと信じて行動した。いざ会社をやめて振り返ってみると、2002年に最初に勤めた会社を辞めて単身渡米し、紆余曲折の末、2003年8月に初めて自分で会社を作って以来、実に20年ぶりのフリーランスということになる。 長らく100人以上の組織の代表にいたからか、辞めてからしばらくはそもそもどうやって仕事をしていたのか思い出せなくなった。しかし、これから何をして生きていくにしても、自分で食っていかなければならない。まずは新しい会社の設立だ。 ちょうど五反田の研究所に

                                                          GPT-3が新社名を発案、「AIと働く」を実践してみた
                                                        • 「息吹」と『エンジン・サマー』とボイジャーの旅 - セミになっちゃた

                                                          はじめに 2019年12月4日、満を持してテッド・チャンの第二短編集『息吹』が発売された。今回は「物語が語られるということ」を焦点に、周辺の作品や情報を追いながら表題作の短編「息吹」を読み解いていきたい。 「息吹」の基本情報 息吹 作者:テッド・チャン早川書房Amazon テッド・チャンによる短編小説。原題は「Exhalation」で、そのまんまの意味だと「発散・蒸発」あるいは呼気(息をはき出すこと)といった感じ。 すべてのものが超高圧の貯蔵槽(reservoir)との気圧差を利用した空気圧駆動で動いていて、チタン製外殻の歯車で動く人々が生活しているというスチーム・パンクめいた世界が舞台。 2008年に出たアンソロジー「Eclipse 2: New Science Fiction and Fantasy」が初出。邦訳の初出はSFマガジン2010年1月号で、その後『SFマガジン700 創刊7

                                                            「息吹」と『エンジン・サマー』とボイジャーの旅 - セミになっちゃた
                                                          • ダーウィンの自然選択説が学問に与えた、革命的な影響とは?(木島 泰三)

                                                            私たちは「自分の意志」で、あらゆる行動をしている——多くの人はそう思っているでしょう。しかし、私たちの行動は「遺伝子」あるいは無意識の「脳」に操られているのではないかという論争が昔から繰り広げられてきました。このような「自由意志」の問題に革命的な影響を与えたのが、ダーウィンの「自然選択説」だったと、新刊『自由意志の向こう側──決定論をめぐる哲学史』(講談社選書メチエ)著者の木島泰三氏は言います。 ダーウィン主義の失墜 リチャード・ドーキンスは1976年の『利己的な遺伝子』で、「哲学と『人文学』と称する分野では、今なお、ダーウィンなど存在したことがないかのような教育が行われている」と嘆いた。 この状況はその後大きく変化したが、僕が哲学専攻の院生だった1990年代前半頃はまだ、少なくとも僕の周囲では、ダーウィンといえば博物学者であり、深遠な哲学的議論で引き合いに出されるような名ではない、と思っ

                                                              ダーウィンの自然選択説が学問に与えた、革命的な影響とは?(木島 泰三)
                                                            • 現実を侵食するフィクション【星雲賞ノミネート記念:『ダークウェブ・アンダーグラウンド』】|kzwmn

                                                              このたび拙著『ダークウェブ・アンダーグラウンド』が第51回星雲賞ノンフィクション部門にノミネートされたことを記念して(なにせこのようなことは一生に一度クラスのことだと思うので)、本書の中から「補論2 現実を侵食するフィクション」を全文公開いたします(出版社の許諾は得ています)。 * * * 冥界としてのサイバースペース筆者が「TSUKI Project」の存在を知ったのは2017年、海外のテック系WEBメディア「マザーボード」の記事を通じてだったと記憶している。 「サイバーパンクな死後の生を約束する謎の4chan宗教」と題されたその記事では、「TSUKI Project」は「アニメ自殺カルト教団(anime suicide cult)」と、やや扇情的に表現されていた。記事には 「TSUKI Project」の公式サイトからのキャプチャ画像が貼られており、そこには東京を思わせる街並みを背景に

                                                                現実を侵食するフィクション【星雲賞ノミネート記念:『ダークウェブ・アンダーグラウンド』】|kzwmn
                                                              • 「イニシェリン島の精霊」のレビューと考察。子孫を残せない独身男性は、退屈な日々に従順な驢馬になるべきか、貪欲に世間にマーキングを試み続ける犬になるべきか - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

                                                                日比谷のTOHOシネマズシャンテにて。 観終わった後に、後味が悪いってほどでもないが、変な余韻を残す映画を観た。 イニシェリン島の精霊、という映画だ。 宇多丸も絶賛してたな。 www.tbsradio.jpふたりのオジサンの諍いの地味な映画、と思って観に行ったのに、観た後数週間にわたって、あれは一体何だったのだろう、と考えてしまう、わたしのなかで、始めは小さな存在だったこの映画が、いまや忘れられないものとなっていることに気付き、マーティン・マクドナー脚本、監督の力量の凄さを感じる映画でした。 あらすじはこんな感じだ。 realsound.jp 舞台となる「イニシェリン島」は現実には存在せず、アイルランド西部のアラン諸島にある島という設定になっている。ロケ地の一つとなった、実在するイニシュモア島は、石灰岩に覆われた荒野と、その岩を積み重ねた「ドライ・ストーン・ウォール」が広がる農村地帯、切り

                                                                  「イニシェリン島の精霊」のレビューと考察。子孫を残せない独身男性は、退屈な日々に従順な驢馬になるべきか、貪欲に世間にマーキングを試み続ける犬になるべきか - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸
                                                                • ピーター・ターチン「集団淘汰を巡る血で血を洗う論争」(2012年3月13日)

                                                                  Science Red in Tooth and Claw March 13, 2012 by peter turchin 1980年代初頭、私がデューク大の大学院に在学していた時、ミシガン州からやってきた若い教授が集団選択について話してくれたことを覚えている。むろんその教授は、デイヴィッド・スローン・ウィルソンに他ならない。当時、集団選択という火中の栗を拾おうとしていた唯一の人物だったからだ。彼の考えは非常に理に適っていると私は思ったのだが、私以外の院生は誰も賛成していないのには驚いた。集団選択は、当時の私の研究テーマと特に近いものではなかった(昆虫の個体群行動について研究していた)が、私は集団選択をフォローし続けることになった。1980年代から90年代に私が聞いていたのが、集団選択を批判する執拗なまでのタコ殴り音だった。ジョージ・クリストファー・ウィリアムズやリチャード・ドーキンスとい

                                                                    ピーター・ターチン「集団淘汰を巡る血で血を洗う論争」(2012年3月13日)
                                                                  • 異次元の少子化対策はジル・ドゥルーズがいう「潜在的対象」によって阻まれる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

                                                                    前回の記事、まあまあ盛り上がった?と思われる。 gyakutorajiro.com音楽に時間や重力から逃れようとするルサンチマンがあるという事実について、まだ語り切れてない話もある。 が、今日はその話は置いといて、少子化問題の話でもしようかな。 岸田首相の年頭記者会見でも「異次元の少子化対策」っていう大見得が切られたし。 また最近、少子化問題に関連した、面白いショート動画を見つけたからね。 【悲報】子供を作らない非モテ独身男性に対してボロクソに説教する動画をSNSに投稿してしまうパパ現るwwwpic.twitter.com/swkz1gHwOS — 2ちゃんねる迷言集 (@mg2b5) 2023年1月20日 はい。30にもなって子どももろくに産めない非モテの皆さんこんにちは。 あのね、我々のミッションというのは子孫繁栄なんですよ。 子どもを産んで、しっかり育てるということが、我々人類に課さ

                                                                      異次元の少子化対策はジル・ドゥルーズがいう「潜在的対象」によって阻まれる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸
                                                                    • 「利他」を考える~東工大「未来の人類研究センター」の挑戦(上) - 中島岳志|論座アーカイブ

                                                                      2020年2月1日、東京工業大学に「未来の人類研究センター」が立ち上がった。自己責任論が蔓延する現代の社会において、この新しい研究センターは世界にどんなことを投げかけるのか。センターが最初に掲げるプロジェクト「利他」について、メンバー4名が語る。 伊藤亜紗(センター長・美学者) 中島岳志(利他プロジェクトリーダー・政治学者) 若松英輔(批評家・随筆家) 磯﨑憲一郎(小説家) 中島(東京工業大学 科学技術創成研究院/リベラルアーツ研究教育院教授) 今日は、「未来の人類研究センター」というのが東京工業大学の中に立ち上がる、ということで、その構成員のみなさんに集まってもらいました。ここにもう1名、國分功一郎さんが加わりますが、そんな5人で研究センターが立ち上がります。 最初に伊藤さんに、この研究センターというのは何をやっていくところなのか、お伺いします。 伊藤(東京工業大学 科学技術創成研究院/

                                                                        「利他」を考える~東工大「未来の人類研究センター」の挑戦(上) - 中島岳志|論座アーカイブ
                                                                      • 脳はひとつでなく数千もある!? ビル・ゲイツも絶賛の『脳は世界をどう見ているのか: 知能の謎を解く「1000の脳」理論』(ジェフ・ホーキンス)訳者あとがき|Hayakawa Books & Magazines(β)

                                                                        脳はひとつでなく数千もある!? ビル・ゲイツも絶賛の『脳は世界をどう見ているのか: 知能の謎を解く「1000の脳」理論』(ジェフ・ホーキンス)訳者あとがき ビル・ゲイツが2021年ベスト本に選出、『利己的な遺伝子』のリチャード・ドーキンスも序文を寄せ「外に飛び出して誰かに話したくなる」と絶賛する話題作、ジェフ・ホーキンス『脳は世界をどう見ているのか: 知能の謎を解く「1000の脳」理論』が発売しました。ついに明らかになった、「細胞の塊にすぎないはずの脳に知能が宿る」メカニズムとは? 訳者の大田直子さんが、本書の読みどころを語ります。 『脳は世界をどう見ているのか』訳者あとがき 本書は2021年に刊行されたジェフ・ホーキンスのA Thousand Brains: A New Theory of Intelligence の全訳である。原書は2021年のフィナンシャル・タイムズ紙のベストブック

                                                                          脳はひとつでなく数千もある!? ビル・ゲイツも絶賛の『脳は世界をどう見ているのか: 知能の謎を解く「1000の脳」理論』(ジェフ・ホーキンス)訳者あとがき|Hayakawa Books & Magazines(β)
                                                                        • ビル・電力・工場などのOT業界のハッキングは「簡単」 人命に関わる事業に不可欠な、サイバー犯罪・攻撃への防衛策

                                                                          テクノロジーの発達によって、生活は便利になっている一方で、誰もがサイバー犯罪とは無縁でいられなくなった現代。株式会社網屋主催の「Security BLAZE 2022」では、セキュリティの最前線で活躍するエキスパートが集結し、さまざまなサイバー犯罪の手口や対策方法について講演を行いました。本講演では「人間中心のデジタル社会」を目指す、「デジタル田園都市国家構想」をテーマに、今後求められるセキュリティマネジメントについてご紹介します。 日本が掲げる「デジタル田園都市構想」 江崎浩氏:今日は「デジタル田園都市構想を実装・実現する情報通信インフラとセキュリティマネジメント」ということでお話させていただきます。 これはデジタル庁が出している、(デジタル)田園都市構想のイメージです。産業界と政府をまたいだ共通のインフラストラクチャーを作り、その出口としてサステナビリティ、ウェルビーイング、そしてイノ

                                                                            ビル・電力・工場などのOT業界のハッキングは「簡単」 人命に関わる事業に不可欠な、サイバー犯罪・攻撃への防衛策
                                                                          • ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』が文庫化されようとしている今、残された「最後の大物」は何か? - YAMDAS現更新履歴

                                                                            prtimes.jp 情報は昨年既に公になっていたが、ガブリエル・ガルシア=マルケスの『百年の孤独』が、彼の死去から10年になる今年、遂に新潮文庫より文庫化される。 百年の孤独 作者:ガブリエル・ガルシア=マルケス新潮社Amazon いつからか「文庫化したら世界が滅びる?」などと一部で言われていたらしいが、6月26日にそれが本当か確かめられる。 やはり新潮社の純文学書下ろし特別作品はなかなか文庫化されなかったことで知られ、安部公房『砂の女』、大江健三郎『個人的な体験』、遠藤周作『沈黙』といった昭和文学を代表する作品は、文庫化まで15年以上かかっている……が、それは随分前の話である。 生前の文庫化を拒否していた埴谷雄高、小島信夫『別れる理由』のような一種の事故物件(失礼)といったレアケースはあるが、『百年の孤独』のように、1972年の刊行から50年以上を経ての文庫化というのは、海外文学である

                                                                              ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』が文庫化されようとしている今、残された「最後の大物」は何か? - YAMDAS現更新履歴
                                                                            • 【アマプラ】フランスのカルト的SFアニメ『ファンタスティック・プラネット』が見放題にて配信開始。『ピクミン』開発チームが参考にしたことでも話題に | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

                                                                              『ファンタスティック・プラネット』はルネ・ラルー氏が監督・脚本を手掛けた作品。原作はステファン・ウル氏による小説『Oms en serie』。日本での劇場初公開は1985年だった。 “切り絵アニメーション”の手法で展開される唯一無二な映像表現は、時代を超えて多くの人々を魅了し、本作の影響を公言するクリエイターも多い。 最近公開されたばかりの任天堂公式サイト掲載“開発者に訊きました:『ピクミン4』”では、初代『ピクミン』の開発時、作品世界の参考にするため、開発チームで本作を視聴したことが明らかになっている(あわせてリチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』も読んでいたとのこと)。

                                                                                【アマプラ】フランスのカルト的SFアニメ『ファンタスティック・プラネット』が見放題にて配信開始。『ピクミン』開発チームが参考にしたことでも話題に | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com
                                                                              • DJスティーヴ・アオキに、あえて音楽のことを聞かないインタビュー。彼は“フューチャリスト”だった

                                                                                DJスティーヴ・アオキに、あえて音楽のことを聞かないインタビュー。彼は“フューチャリスト”だった2019.12.26 19:0011,588 ヤマダユウス型 ステージに立つ側の人であっても、その目線は意外に僕たちと近いかも? スティーヴ・アオキ。年間250本以上ライブをし、オーディエンスにケーキをぶん投げたり、ライブ中に首を痛めて病院に直行したりと、派手さも規模も世界レベルな日系アメリカ人DJ/ミュージシャン。 経歴とライブの様子だけ聞くとギズモードとは縁がなさそうな文化に居る人に見えますが、実はスティーヴ、バリバリのテック大好きマンなんです。 Photo: Victor Nomoto - Metacraftギズモードの撮影にもノリノリで応じてくれたたとえば、2014年に発売された彼の1stアルバム『Neon Future』には、『"Transcendence" (featuring Ra

                                                                                  DJスティーヴ・アオキに、あえて音楽のことを聞かないインタビュー。彼は“フューチャリスト”だった
                                                                                • VTuber・ライバーシーンを“世界”の視点から考えてみる 日本との違いは“ファンコミュニティとの交流”と現地人気の深い繋がりに?

                                                                                  VTuber・ライバーシーンを“世界”の視点から考えてみる 日本との違いは“ファンコミュニティとの交流”と現地人気の深い繋がりに? 2017年ごろからはじまった、バーチャルYouTuberのムーブメント。その勢いは国内を飛び出し、アバターを使い、あるいはそこにキャラクター設定を乗せた配信は、いまや英語圏や中国語圏など様々な地域で見かけられるようになった。 注目したいのは日本語で活動しながら海外でも人気を集めるVTuberが多数存在する点だ。彼らはどのように現地での人気を集めているのか。ファンコミュニティに注目しながら重要点を探る。 中国・bilibiliでの活動を支える現地のファンコミュニティ 中国の動画投稿サイト・bilibiliで人気を集める日本語圏のVTuberも多数存在する。中には日本語のYouTubeチャンネルよりbilibiliでの登録数が多いという例もあるから驚きだ。 彼らの

                                                                                    VTuber・ライバーシーンを“世界”の視点から考えてみる 日本との違いは“ファンコミュニティとの交流”と現地人気の深い繋がりに?