外務省の松富重夫中東アフリカ局長は30日、同省にアルハバシュ駐日シリア大使を呼び、出来る限り早期に国外退去するよう求めた。 シリア国内で多数の市民が殺害されている問題を受け、米国、フランスなど10か国以上で同様の措置が取られている。アルハバシュ大使は会談で「決定は残念だが、本国に伝える」と語ったという。 玄葉外相は30日の記者会見で「断固として非難する」と、シリア政府の責任を強調。国外退去要求で「抗議の意を示す」と語った。外務省によると、政府が駐日大使に国外退去を要求したのは極めて異例とされる。