佐村河内守氏の楽曲を別人が作っていた問題が、近隣の図書館にも波及している。かもめ図書館(小田原市鴨宮)では同氏の音楽CD2枚の貸し出しを13日に中止。「作品の扱いについて他施設の動向なども調べながら検討している。貸出が続けられるかどうか」と困惑気味だ。熱海市立図書館には書籍「魂の旋律-佐村河内守」(NHK出版)が並んでいたが、報道を受けて書庫へと移動。同館では「取り扱いの方向性を検討中」と話す。湯河原真鶴の図書館ではCDも書籍も所蔵していないという。 一方で図書館関係者の中には「音楽そのものが間違っているわけではない」、「書籍と違う。デタラメというわけではない」、といった声もあった。 小田原市内の新星堂やタワーレコードによると、報道の翌日からメーカー側が商品を回収。TSUTAYAでも撤去されるなど、販売からレンタルに至るまで作品は姿を消しつつある。