円城塔、伊藤計劃、筒井康隆、辻原登、舞城王太郎、ジョン・バース、コルタサル、ジーン・ウルフ―― メタフィクションの臨界点を突破する、2010年代のための衝撃のフィクション論。 わたしは本書に刺戟を得て創作意欲を触発させられた。今度、雑誌「新潮」に書いた短篇「メタパラの七・五人」はまさにメタフィクションからパラフィクションへの移行を小説仕立てにしたものに他ならない。わたしは作家にこんな示唆をする批評こそが真の批評だと思う。(筒井康隆)――オビ文にいただきました。 「フィクション」の「虚構性」を意識的に描き出そうとする「メタフィクション」は、ゼロ年代に入り、ゲームとアニメ、インターネットの進化と連動しながら、あらゆるジャンルで著しい勃興を遂げた。しかし、世に氾濫する過剰な「メタ」は、或る重大な問題をはらんでいたのである。すなわち、フィクションが複雑化・階層化されるにつれ、物語の外部で操作する「
ミシェル・ゴンドリーの世界一周ようこそ! 奇才ゴンドリーが仕掛けるハンドメイドの映像ラビリンス(迷宮)へ ビョークのミュージックビデオや、映画『エターナル・サンシャイン』で知られる気鋭の映画監督ミシェル・ゴンドリー。 「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」では、2つの異なる展示空間で、彼の独創的なイマジネーションの世界をまるごと紹介します。 第1部「ホームムービー・ファクトリー」は、路地裏、カフェ、電車などのセットを舞台にオリジナル映画作りに挑戦できるワークショップ型体験展示です。アイディア次第で誰でも映画が作れる、というゴンドリーのモットーが体現化されたこのワークショップでは、脚本から撮影まですべてあなた次第。初心者の方でも大丈夫、グループに1人インストラクターがつき、みなさんの想像力を引き出すサポートをします。憧れの銀幕デビュー!?上映室での試写会もお楽しみのひとつ。もちろん、セットを見る
二〇一二年三月に閉館した川崎市麻生区の「私設ゆりがおか児童図書館」が、今春オープンした同区白山の総合児童福祉施設「白山愛児園」と特別養護老人ホーム「ラスール麻生」の一角で復活する。再開に尽力してきた読書ボランティアたちは「子どもたちとの『またやるからね』の約束が守れて良かった」と喜んでいる。 (平木友見子) ゆりがおか児童図書館は一九七六年、故渋谷益左右(えきぞう)さんが生命保険会社の退職を契機に私財を投じて開設した。近所の主婦らでつくる読書ボランティア「ゆりの子会」によるお話会などのイベントを開き、子どもたちに親しまれたが、渋谷さんが亡くなり、館長を継いだ渋谷さんの妻も高齢になったため、惜しまれつつ閉館した。 再開を模索してきたゆりの子会メンバーらは、〇八年に閉校した市立白山中学校の跡地に二施設ができることを知って市などにかけ合い、地元の「白山まちづくり協議会」も協力した。結果、地域交流
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