縁あって、「文書をネットやアーカイブで探してきて質的に分析する方法」のゲスト講義をする機会を頂きました。 近年は、この種の方法を教えるのに役立つテキストが多数刊行されています。ありがたいことです。 この記事は、その中から講義準備で有用だったテキスト(これまで読んだことがあるもの+新たに教えて頂いたもの)の覚え書きです。今後、同種の授業をされる方の参考になれば幸いです。 講義での進行に沿って記載しています。 1 なぜ歴史をみるのか基礎からわかる社会学研究法 「第Ⅱ部 文書資料を読む」>「第5章 歴史資料に社会を見出す」(本多真隆)は、歴史研究の基本的な考え方や特徴から言語化してくれていて助かります。「なぜ歴史をみるのか」は5章1節のタイトルをお借りしました。 第Ⅱ部の他の章も(後述)、具体的な研究例&平易な表現で歴史研究の方法をガイドしてくれていてとてもよいです。 2 資料を探す2.1 資料