才賀氏は’83年(昭和58年)から現在に至るまでの33年間、刑務所慰問を精力的に行っており、93年には芸人慰問団「芸激隊」を結成。その慰問活動は日本全国、実に1100回以上に及ぶ。 彼はなぜ受刑者を笑わせに行くのか。才賀氏の半生と、受刑者を笑わせる極意に迫った。 ⇒【写真】はコチラ『貴重な刑務所慰問の様子(桂才賀氏提供)』 https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1119904 ――まず、才賀師匠が落語家になったキッカケからお聞きしたいです。 才賀:16歳で初めて落語というものを聞いて。それまでずっと器械体操をやっていて、将来は体育教師とかそっちの道かなと思っていたんですけどね。 高校を卒業する時に、「弟子入りさせてくれ!」と桂文治師匠の元へ行ったら、「軍隊に三年行って来い。それでも気持ちが変わらなければまたおいで」と言うわけですよ。“本当に行くわけねえ”