国立科学博物館は4日、次世代へ引き継ぐ意義のある重要科学技術史資料(愛称・未来技術遺産)に、国産第1号の自動車タイヤや、携帯型ステレオカセットプレーヤーの「ウォークマン」の1号機など21件を登録したと発表した。他に世界初の実用小型ディーゼルエンジン、国産初のLPレコードも選ばれた。 今回で5回目。同博物館が調査した1万3238件(11年度末現在)から選ばれた。 国産第1号タイヤは1913年、住友ゴム工業(神戸市)の前身のダンロップ護謨(ごむ)(極東)が作った。膜状のゴムを何枚も重ねる方法で、1日に25本程度の製造にとどまった。ウォークマンはソニー製作で、世界中で大ヒットした。79年発売当時の価格は3万3000円。 国産初のLPレコードは日本コロムビア(東京)製作で、電線の被覆などにも使われる塩化ビニール製。1951年にベートーベン作曲「交響曲第9番」など4作品が発売された。小型ディーゼルエ