和歌山電鉄の三毛猫駅長として一世を風靡(ふうび)し、2015年に死んだ「たま」に、海外から熱い視線が注がれている。 中国で人気アニメキャラクターと共演する絵本の出版や、米国ではアニメ化などの企画が持ち上がっており、同社は「今も沿線を盛り上げ続けてくれるたまに感謝したい」としている。 たまは駅長に“起用”された2007年1月以降、話題を集め、財政難などから同社が南海電鉄から引き継いだ貴志川線の路線維持、収益増に大きく貢献した。和歌山電鉄は“後継者”育成にも取り組み、現在、貴志川線では「ニタマ」がスーパー駅長、「よんたま」は駅長に就任。運営会社がある岡山市でも「SUN(さん)たまたま」が活動している。 昨年、たまの一生を描いた児童書の中国語版が現地で出版され、実写映画の制作や公開も中国国内で計画されるなど、人気は死後もますますヒートアップしている。 4月29日には、和歌山県紀の川市の貴志川線貴