岐阜県警が独自に分析している「交通事故多発場所」で、昨年のワーストは、人身事故11件(負傷者13人)、物損事故54件と、計65件発生した岐阜市江添1丁目の藪田交差点だった。 2006年以降、死亡事故は起きていないものの、過去10年間は72~45件で推移し、8度も最多となっている現場を訪ねた。 藪田交差点は、東西の国道21号に、北側の県道77号(岐阜環状線)と、南側の県道1号(岐阜南濃線)が交わる。県警交通企画課によると、昨年発生した65件の事故のうち、追突事故が33件と約半数を占めた。同課の河野昭彦・交通事故分析官は「時間帯に関係なく渋滞し、ドライバーが車両の発進と停止を繰り返す中で、注意散漫になりがちな交差点」と指摘する。 県警と、道路管理者の国や県は、あの手この手で事故防止の工夫をしてきた。交差点付近の路面には「追突注意」の文字を目立つように書き、交差点の手前はカラー舗装にして進入時の