◆販売開始40年 サクサクした食感に、舌の上でとろけるような口当たりや、口の中に広がるカニの風味がたまらない。1日平均約1万個が製造されるこのスナック菓子の名は「カニチップ」。製造している「ハル屋」(羽島郡岐南町野中)の専務取締役の野田晴彦さん(55)は「岐阜で作っているお菓子と知ると、多くの人が驚きますね」と話す。回転が早いスナック菓子市場で販売開始から40年たっても売れ続ける、長寿を誇る人気商品だ。 スナック菓子メーカー最大手「カルビー」の人気商品の一つ「ポテトチップス」だけでも、内容量が異なる物も含め年間約200の新商品が発売されるという。日本スナック・シリアルフーズ協会によると、大手スーパーやコンビニでは、新商品でも早ければ約2週間で商品が扱われなくなるといい、「入れ替わりがめちゃくちゃ早い」と野田専務。そんな中でも、根強い客層をつかんでいる。東海地方や近畿地方の一部が販売先だ。