放送が終わるたびに、SNSに多くの感想が投稿されるアニメ『薬屋のひとりごと』。 美形の宦官・壬氏が発するTVアニメならではの魅力といえば、書籍ではなかなか感じ取れない“声”だろう。 壬氏を演じる大塚剛央は、『【推しの子】』アクアや『風が強く吹いている』蔵原走を演じた実力派。 この記事では、『薬屋のひとりごと』のシーンと大塚が過去に担当したキャラクターを挙げながら、壬氏を彩る大塚の演技の魅力を探っていく。 不相応さの見事な表現 女性にとって恋愛対象となりづらい宦官でありながら、その美貌で後宮の人々を虜にしている壬氏。 アニメにおける壬氏の大きな特徴として挙げられるのが、わずかに芝居がかった甘い吐息だ。 代表的な場面は、TVアニメ第12話の妓楼に帰った猫猫を壬氏が迎えに行くシーン。猫猫の唇に指をあて、自分の唇にその指をあてた壬氏の得意げな微笑みと吐息には、猫猫も赤面するほどの妖艶さがあった。
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