高知県南国市の遺跡から出土した、弥生時代後期から古墳時代初めごろのものとみられる土器の破片に漢字の可能性が高い2つの文字が刻まれていたことが高知県立埋蔵文化財センターの調査で分かりました。センターによりますと、この時期に2つ以上の文字が見つかるのは極めて珍しく、国内で最も古い部類の文章の一部の可能性もあるということです。 高知県立埋蔵文化財センターによりますと、土器の破片が見つかったのは弥生時代に高知県内最大規模の集落が広がっていたとされる南国市の若宮ノ東遺跡です。 大きさは10センチほどで、弥生時代後期から古墳時代初めにかけて作られたつぼの一部とみられ、表面には2つの文字が上下に続けて刻まれています。 「何」と「不」という漢字の可能性が高く、漢文で「なんぞ、ざる」と読んで、反語表現で「なぜ、しないのか」という意味になるのではないかということです。 また、破片の形から推定されるつぼの大きさ
