「僕は若い頃から仕事人間で、自分が子どもを持つのは、あまり現実的ではないと思っていた。人生にこんなことが起きるのかと、驚くやら、嬉しいやら」(撮影:藤澤靖子) 〈パパ学級〉を楽しみにしていたけれど 夫 分娩室で生まれてきた娘に初めて会った瞬間、幸福感が体中を駆け巡るような、なんとも言い表せない感覚で──。局アナ時代、喜びを表す表現としてよく「感無量です」と使っていましたが、比較にならないくらい。これこそが「感無量」だと。 妻 計画無痛分娩を選択していて陣痛促進剤を使ったのに、当日出産にいたらなくて。予定日から1日遅れたことで少し不安もあったので、無事に生まれてきてくれた時には自然と涙が流れたよね。こんなに泣けるのかと自分でびっくりしてしまった。 夫 誕生後は生活が一変して、すべて子ども中心に。僕は、赤ちゃんの子育てを実践的に教えてもらえる〈パパ学級〉を楽しみにしていたけれど、コロナで中止。