日本の算数教科書を英訳したものが、米国など海外の教室で使われている。 読売新聞の19日朝刊くらし教育面にこんな記事(長谷川聖治記者)が載っていた。 「今年4月、小学校算数で市場占有率トップの『東京書籍』が2000年版の教科書『新しい算数』を英訳した」。これが、「発売以降、米国などで使われ出している」という。 「今回の翻訳に携わった米デポール大学の高橋昭彦・助教授は、米国の教師らに数学教育の改善法を指導しているが、『日本の算数教科書は薄くても内容が充実している。そのレベルの高さに、米国の高校の先生も感心する』という」 ところで国内に目を向けると最近、数学に関する芳しいニュースはない。18日に都内で開かれた「中国総合研究センターオープニング記念シンポジウム」で、文部科学省科学技術政策研究所の桑原輝隆・総務研究官が次のような報告をした。 主要国で発表された研究論文数を比較すると、日本は、材料科学