どんな野球選手でも打率10割は不可能である。であるならば、絶体絶命の大ピンチでも“勝負する”選択はあってしかるべきだ。しかし22年前の1998年5月28日現地時間、満塁の場面で敬遠、つまり「1点を相手にプレゼントする」戦術が行われた。主役は“史上最凶の打者”、バリー・ボンズである。 サンフランシスコ・ジャイアンツ対アリゾナ・ダイヤモンドバックスの一戦、Dバックスが8対5でリードして迎えた9回裏に“事件”が起きた。ジャイアンツは1アウト後、3つの四球などで1点を返し、2死ながら満塁のチャンスを作り出した。そして打席には、後にシーズン歴代最多73本塁打を放つことになるボンズ。最高の場面で最高の打者に回ってきた。 沸き立つホームのジャイアンツファン。しかし……、ダイヤモンドバックスはここで敬遠を選択。当然大ブーイングが巻き起こるが、衝撃的な場面にテレビ実況者も「信じられない!」と興奮混じりの声も
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