名曲「愛は勝つ」で知られるシンガー・ソングライターKANさんの死去が17日、明らかになった。61歳だった。今年3月、小腸の突起物(メッケル憩室)にまれにできるがんを公表していた。 「世間的には『愛は勝つ』のイメージだが〝一発屋〟と例えるのは失礼で、才能にあふれた方。1980年代終わりの男性ソロシンガーブームに乗って出てきて、当時、情けない男の片思いや失恋といったラブソングを歌わせたらナンバーワンだった」とは、KANさんを古くから知る音楽関係者。 「愛は勝つ」は91年1月から、山田邦子の冠バラエティー番組「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」(フジテレビ系)のエンディング曲に起用されたのを機に大ヒット。その年の末には、日本レコード大賞のポップス・ロック部門大賞を受賞し、KANさんは紅白歌合戦にも初出場した。 当時はアイドルデュオ「Wink」が大ブレーク中で、KANさんらと共に前出番組〝やまかつ