兵力100万。歴史上の戦争記録あるいは戦争物語には、そのような胡散臭い数字を平然と吹かすものがしばしば見られますが、そのバカでかい数字はどのようにして生まれてくるのでしょうか。 適当にでかい数字を挙げてみただけなのでしょうか? いいえそれは違います。 実は、嘘くさい数字は嘘くさい数字なりに、ぎりぎり説得力が無くもない微妙なところを、巧く突こうと頑張っていたりします。 今日は、その兵力に関するハッタリがハッタリなりに頑張っている姿を、古代ギリシアの戦記を素材に、なま暖かく観察することにいたしましょう。 さて古代ギリシアの戦記に記された戦争で胡散臭い数字が出てくると言えば、まずペルシア戦争が挙げられます。ペルシア戦争とは、古代の中東に成立した大帝国アケメネス朝ペルシアが、辺境の方でちょこまかやってる蛮族のギリシア人を、大兵力を送り込み討伐しようとした戦いですが、ギリシア人が無駄に文化的な素養に
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