創作の極意と掟 作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/02/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (32件) を見る 小説に欠かせぬものと、やってはならないことはなにか? 古今東西の作品を引き合いに、筒井康隆がマジメに創作を語った一冊! 筒井康隆といえば「作品ごとに文体を変える」と評価されたり、文字落とし長編『残像に口紅を』などの画期的な実験小説を書いてきたりと、小説の可能性を探り続けてきた作家だ。僕は未読だが『文学部唯野教授』という著作もある。 本書の対象者は「プロの作家になろうとしている人、そしてプロの作家すべて」と序言に書かれているが、どちらかというと同業者向けであると感じた。新刊本の帯推薦で伊坂幸太郎が「参考になった」と書いていたが、あながち冗談ではないだろう。 では、小説家になれない人には無用の長物かといえばそうではない。読者視点に立って読めば良いの