「砂漠の向こうの宗教」と捉えられがちのイスラム教。しかし、今や世界は4人に1人がムスリム(イスラム教徒)という時代。東京ジャーミイに勤務する下山茂さんに、ムスリムになったいきさつと日本におけるイスラム教の現状について話をうかがった。 下山 茂 SHIMOYAMA Shigeru 東京ジャーミイ・トルコ文化センター勤務。1949年岡山県生まれ。1969年早稲田大学政治経済学部政治学科入学。在学中、早稲田大学第二次ナイル河全域調査隊の一員としてアフリカのスーダンへ赴く。1年に及ぶ滞在中、ムスリムの村を転々とする。帰国後、出版社の勤務を経てイスラーミックセンター・ジャパンの設立に参画。『アッサラーム(イスラムの総合雑誌)』『イスラーム入門シリーズ(礼拝・喜捨・断食・巡礼他)』『ワクフ――その伝統と作品』『ムスリムの考え方を知る』などイスラム関連図書の編集・出版に携わる。 日本人イスラム教徒(ムス