1968年にブルーノ・ムナーリ氏が出版した絵本が今年、谷川俊太郎さんの 新訳で復刊された。『きりの なかの サーカス』THE CIRCUS IN THE MIST ↑ブルーノ・ムナーリ/作 谷川俊太郎/訳『きりの なかの サーカス』 フレーベル館 2009年刊 2,300円+税 厚手のトレーシングペーパーを使い、霧の効果をうまくだしたり、 色の違う紙を次々使うことで、サーカスの華々しさを表現している。 トレーシングペーパー。 霧の中からクルマがあらわれて・・・、 霧の中にまた去っていく様子がこんなに楽しく表現できるんだ。 僕も以前、トレーシングペーパーを使ってこういう狙いでページを 作りたかったのだが、あまりに用紙が高くて、実現できなかった。 しかたがなく、包装紙に使う半透明の紙で代用したのだけれど。 紙が薄すぎて印刷に向かず、印刷所は苦労していたようだ。 色紙を使った
(本日のトピ、追記の予定あり) フィンランド、ヘルシンキ芸術デザイン大学の系譜をもつ写真家たち。 「ヘルシンキ・スクール写真展 風景とその内側」。 SHISEIDO GALLERYにて。8月9日(日)まで。 ↑ティーナ・イトコネン(Tiina Itkonen)「クロアサクI(Kullorsuaq I)」 ヘルシンキ・スクールというのは僕には初耳で、展覧会を見るまでは わからなかったのだが、見たら期待以上に良かった。 (SHISEIDO GALLERYのウェブより) ヘルシンキ・スクール(ヘルシンキ派)とは、ヘルシンキ芸術デザイン大学の教育課程から導き出されたアプローチや考え方を継承する教師、学生、卒業生たちのグループを名づけたものです。ヘルシンキ・スクールは、今回のゲスト・キュレーターであるティモシー・パーソンズが1982年に客員講師としてヘルシンキ芸術デザイン大学で教鞭をと
給水塔などの写真を撮り続ける人、ベッヒャーさんに会ってきました。 ↑発売中のブルータス写真特集のトビラページです。 ブルータスのメールマガジン/ウェブページ用に書いた文章を転載します。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- 写真家ベッヒャー夫妻を知っていますか? 給水塔や溶鉱炉、鉱山で使われるワイヤー巻き取り装置、木を骨組みにする伝統的な住宅などを一定の取り決めによって撮影し、同じカテゴリーのものを複数集めて展示する。いわゆるタイポロジー写真の先駆者で、美術史的に重要な写真家。トマス・ルフ、アンドレアス・グルスキー、トマス・シュトルートらの教師としても知られる・・・。そういう説明はともかく、実は5年前から取材を申し込んでいてやっと実現しました。残念ながらその間に夫のベルント氏は亡くなり(闘病のため、こ
先日、30代半ばの建築家と話をしていたとき「ホールアースカタログって、 何ですか?」と聞かれたので、ああ、そうだよな、もう知らないかもなと思った。 ↑僕が持ってるのは、1970年秋号。アメリカ西海岸の町、Eugeneで買った。 簡単にいうと、ヒッピー文化のための道具、書籍を紹介するカタログで、 1968年にスチュアート・ブランドらによって創刊された出版物。 彼らは72年くらいまで関係し、さらに別の人々に受け継がれ、 形を変えながらも、続いていった。 カウンターカルチャーや雑誌文化、出版に与えた影響は計り知れない。 ブランドによれば世界中で何百という類書が作られたということだ。 また、スティーブ・ジョブズは『Whole Earth Catalog』は現在の インターネットのウェブサイトの原型であるというような発言をしている。 ↑テントや寝袋、リュックについてのページ。 ↑カ
鉱物標本はずっと欲しかった。でも、これもハマると奥が深い だろうなと想像がついたので、手を出さなかったのですが・・。 でも、昨日、とうとうゲットしちゃいました。ただで。 入手したいきさつは、こうです・・・。 昭和から平成にかけ、住宅街の中の医院として開業していたが、 主(医師)を失って数年。新しく、集合住宅に生まれ変わるべく、 その建物をいよいよ解体することになった。 そこで、知り合いの人間を集めて、今までも開催したことのあった オープンハウスの最終回をやろうということになった(らしい)。 なぜ、オープンハウスをそんなにしていたかというと、その家の当代の オーナーが現代美術コレクターで、ときどき作品のお披露目をしてくれてたから。 で、建物は解体される。住んでいる彼らはほぼ仮住まいへの準備は整った。 そこで、残った家具や一部電器製品、その他細々したものなど、 訪れた人に持
写真家の稲越功一さんが2月25日に亡くなった。まだ68歳。 パーティなどで会って、挨拶し、毎回、僕が稲越さんの写真の ファンであることを話す。そうすると、写真集が出来るとサインを入れて 送ってくれて、「ブルータスでもなにかやりましょう。中国はどうなの?」 とか、そういう話になって、ライフワークとも言える中国の写真に関して、 「今度、ブックを持って編集部に行くよ」とか言ってくれたりして、 「そんな・・稲越さんがブックを見せに来るなんて・・僕が行きますから」 と言って、僕が彼の事務所に出向いたりした。 結局、一緒に仕事をすることはなかったけれど。 なんだか言い訳になってしまうのだが、あまりに好きな写真を撮る人とは 一緒に仕事をしない方がいいのではないかなぁとずっと思っていたのだ。 予想できちゃうというか、共同でものを作れないというか、 仕事の現場は知らない方がいいんじゃ
この前、編集部のゴミ箱にポラロイドカメラが捨てられているのを発見! 拾いました。デジカメの時代に値段の高いポラロイドフィルムに愛想を つかしたのかもしれないし、チェキに買い換えたのかもしれないけど、 どう見てもまだ使えそうなので、見過ごすことができず・・。 それが左の637なのでした。しかし、確かにネットオークションを見ると、 カメラは200円〜300円でも売れてないみたい。一方フィルムは期限切れも 含めてけっこうな値段する。フィルムがなければやはりカメラは捨てられる。 真ん中の670は僕がずっと使っていたもの。といっても、この5〜6年は 使ってないなぁ。1箱だけ出てきた未使用のフィルムを見たら、使用期限が 2003年でした。今度使ってみよう。絵は出てくるでしょう。 で、今日、僕の好きなブログのひとつ「triple mo' fablog!」を見ていたら、 おもしろいソフ
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