https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13155683788 雑誌「國文學・解釈と教材の研究」1982年12月号の山口佳紀「促音や撥音ははたして中国語の影響か」の中にこんな記述があります。 ……ところで、上代における撥音の存在は、これ又明確でないが、次の如き例が問題になる。 ナニト(何と)>ナド 那杼(記・神武) ナニソ(何そ)>ナゾ 奈曽(万15・3684) ハニシ(櫨)>ハジ 梔 波茸(神代紀下) トヌシ(戸主)>トジ 戸母 覩自(允恭紀) これらも、一音部分がそっくり脱落したものとも見得るが、仮りにそうだとしても、その過程において、 nanito>nando>nado naniso>nanzo>nazo のように、n が現れる段階が存在したであろう。 また、有坂秀世(『国語音韻史の研究』p75)は、カミ(上